
海外フォームや英文書類で旧姓を書くとき、maiden nameとformer nameのどちらを使えばよいか迷いませんか?
結論から言うと、結婚前の姓を表す伝統的な表現はmaiden name、性別や変更理由を限定せず「以前使っていた名前」と表すならformer nameが使いやすい表現です。ただし、航空券やパスポート関連の手続きでは、英訳の知識よりも公的書類と一致する現在の正式な氏名が優先されます。
この記事では、maiden name・former name・birth name・previous nameの違いと、海外フォーム、メール、自己紹介での自然な使い方を解説します。
Contents
「旧姓」を表す英語の違いを一覧で確認

| 表現 | 主な意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| maiden name | 女性の結婚前の姓 | 伝統的な表現、フォームの項目名 |
| former name | 以前使っていた名前 | 変更理由や性別を限定しない |
| previous name | 以前の名前 | 説明文やフォームで広く使える |
| birth name | 出生時の名前 | 結婚以外の改名も含め出生時を示す |
| current legal name | 現在の法的な氏名 | 契約・本人確認・公的手続き |
しゅみすけ(大山俊輔)
maiden nameは結婚前の姓
maiden nameは、伝統的に女性の結婚前の姓を表す言葉です。海外フォームではMother’s maiden name(母親の旧姓)のような項目でも見かけます。
- My maiden name is Suzuki.
私の旧姓は鈴木です。 - Her maiden name was Brown.
彼女の旧姓はBrownでした。 - Please enter your mother’s maiden name.
お母さまの旧姓を入力してください。
maidenには「未婚女性」という伝統的な意味があるため、現在は性別や結婚を限定しないformer name・previous nameを採用する組織やフォームもあります。フォームにMaiden Nameと明記されていれば、その項目名に従えば大丈夫です。
former nameは以前使っていた名前
former nameは「以前の名前」という意味で、姓だけでなく名を含む氏名全体にも使えます。結婚、離婚、養子縁組、帰化、本人の希望による変更など、理由や性別を限定しません。
- My former name was Yuki Suzuki.
以前の名前は鈴木由紀でした。 - Please list any former names.
以前使用していた名前をすべて記入してください。 - This document is in my former name.
この書類は以前の名前で発行されています。
旧姓に限らず、過去に公的・職業上使用した名前を広く尋ねる欄ではformer nameが自然です。
previous name・birth nameとの違い
previous name
previous nameも「以前の名前」です。former nameと意味は近く、フォームや説明文で中立的に使えます。複数回変更している場合、previous namesやany previous namesと複数形で尋ねられることがあります。
birth name
birth nameは出生時に付けられた名前です。結婚直前の姓と出生時の姓が同じとは限らないため、maiden nameと常に同じとは限りません。
- Birth name:出生時の名前
- Maiden name:伝統的には結婚前の姓
- Former name:以前使っていた名前
海外フォームで旧姓はどう書く?
Maiden Name欄
結婚前の姓を尋ねる欄です。山田花子さんの旧姓が鈴木なら、姓だけを求めるフォームではSUZUKIと入力します。
Former Name・Previous Name欄
以前の氏名を求めている場合、フォームの指定に応じて姓だけ、または旧姓時代のフルネームを入力します。
- Former Surname / Former Last Name:以前の姓
- Former Full Name:以前のフルネーム
- Other Names Used:使用したことのある別名
任意欄で旧姓や別名がない場合は、通常は空欄にできます。必須欄の場合は、N/A・Noneの使用可否や“No former name”のチェック欄を確認してください。フォーム全体の読み方は、海外フォームの書き方|名前・住所・生年月日・電話番号の英語記入例で解説しています。
航空券・パスポート・ビザでは現在の正式表記を優先
航空券や渡航申請では、パスポートに記載された氏名と一致させることが最優先です。旧姓を使って仕事をしている場合でも、予約フォームがPassport Nameを求めているならパスポート表記を入力します。
- 航空券へ自己判断で旧姓を併記しない
- Middle Name欄へ旧姓を入れない
- Former Name欄がある場合だけ指示に従う
- 不一致に気づいたら航空会社・旅行会社・申請先へ確認する
ミドルネーム欄との違いは、英語のミドルネーム|middle name・middle initialと日本人の書き方も参考にしてください。
仕事で旧姓を使っている場合の英語
仕事上は旧姓、契約書や本人確認では現在の法的な姓を使う人もいます。その場合は、次のように説明できます。
- I use Suzuki professionally.
仕事では鈴木を使っています。 - My legal name is Hanako Yamada, but I work under the name Hanako Suzuki.
法的な氏名は山田花子ですが、仕事では鈴木花子の名前を使っています。 - You may know me as Hanako Suzuki.
鈴木花子という名前でご存じかもしれません。
legal nameは法的な正式氏名、professional nameは職業上使う名前です。用途が違うため、書類の目的を確認して使い分けます。
旧姓を併記するときのnéeとは?
人物紹介や記事では、néeを使って旧姓を示すことがあります。フランス語由来で、英語では「旧姓〜」という意味です。
- Anna Smith, née Brown
Anna Smith(旧姓Brown)
ただし、néeは一般的な海外フォームへ入力する言葉ではありません。日常会話ではmaiden nameやformer name、または簡単な言い換えのほうが使いやすいでしょう。
初心者向けの簡単な言い換え
maidenやformerが出てこないときは、次の英語で十分に伝えられます。
- My last name used to be Suzuki.
以前の姓は鈴木でした。 - I was Suzuki before I got married.
結婚前は鈴木でした。 - This is my old name.
これは以前の名前です。 - I changed my last name.
姓を変更しました。 - Which name should I write?
どちらの名前を書けばよいですか? - Should I use the name on my passport?
パスポートの名前を使うべきですか?
よくある間違い
- maiden nameをミドルネームだと思う
- Former Surname欄へ旧姓時代のフルネームを書く
- Former Full Name欄へ姓だけを書く
- 航空券へ仕事上の旧姓を自己判断で入力する
- 旧姓がないのに必ずN/Aを入れる
- 現在の正式氏名と以前の名前を逆にする
姓・名の項目自体が分からない場合は、first name・last nameの違いと、日本人名の英語・ローマ字表記も確認してください。
まとめ|項目名と書類の目的に合わせる
- maiden name:伝統的に女性の結婚前の姓
- former name:理由や性別を限定しない以前の名前
- previous name:以前の名前を表す中立的な表現
- birth name:出生時の名前
- current legal name:現在の法的な正式氏名
- 航空券・パスポート関連は公的書類の表記を優先
英単語を覚えることも大切ですが、海外フォームでは「何のために、どの範囲の名前を尋ねられているか」を読むことが重要です。迷ったらMy last name used to be …と簡単に説明し、Which name should I write?と確認しましょう。










