
go belly up は、会社・事業・計画などが「つぶれる」「完全に失敗する」と言いたいときに使う、くだけた英語のイディオムです。
belly は「お腹」、up は「上へ」。直訳すると「お腹を上にして浮く」ですが、なぜ倒産や失敗の話になるのでしょうか。この記事では、そのイメージから自然な使い方、似た表現との違いまで例文つきで解説します。
Contents
go belly upの意味は「つぶれる・完全に失敗する」
go belly up の基本的な意味は、「会社や事業がつぶれる」「計画や取り組みが完全に失敗する」です。特にビジネスが資金難などで続けられなくなった場面によく使われます。
- company / business / store + go belly up:会社・事業・店がつぶれる
- plan / project / deal + go belly up:計画・プロジェクト・取引が失敗する
口語的で、ニュースの正式な説明よりも日常会話やくだけた記事で自然です。また、必ずしも法的な破産手続きを意味するわけではありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
直訳「腹を上にして浮く」から実際のニュアンスへ
魚が弱ったり死んだりすると、お腹を上に向けて水面に浮くことがあります。この自力で動けず、元の状態へ戻りにくい姿が、会社や計画が機能しなくなるイメージへ広がりました。

単なる小さな失敗よりも、「事業が続けられない」「計画が完全に頓挫した」のような、深刻で最終的な響きがあります。
go belly upの形・語順と文法
go + belly up は「ある状態になる」を表す形です。目的語を取らず、失敗する会社や計画を主語に置きます。
| 時制 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 現在形 | goes belly up | The business goes belly up. |
| 過去形 | went belly up | The business went belly up. |
| 現在完了 | has gone belly up | The business has gone belly up. |
| 未来・可能性 | will / might go belly up | The business might go belly up. |
belly up the company のように目的語を後ろへ置くことはできません。また、人について I went belly up. と言うと通常は不自然です。会社、店、事業、計画などを主語にしましょう。
日常会話と仕事で使える例文
会社・店がつぶれる
That little bookstore went belly up last winter.
あの小さな書店は去年の冬につぶれました。
Without more customers, the café could go belly up.
もっとお客さんが来なければ、そのカフェはつぶれるかもしれません。
Several local businesses went belly up during the downturn.
景気後退の間に、地元の事業がいくつも立ち行かなくなりました。
計画・プロジェクトが失敗する
Our travel plans went belly up when the airline canceled the flight.
航空会社が便を欠航したため、私たちの旅行計画はだめになりました。
The deal went belly up at the last minute.
その取引は土壇場でご破算になりました。
The project will go belly up unless we fix the budget problem.
予算の問題を解決しなければ、そのプロジェクトは完全に失敗します。
go under・go bankruptとの違い
| 表現 | 主なニュアンス | 話し言葉らしさ |
|---|---|---|
| go belly up | 会社・事業・計画が完全に失敗する | かなり口語的 |
| go under | 会社・事業が経営難でつぶれる | 口語でも文章でも使う |
| go bankrupt | 資金が尽きて破産・倒産状態になる | 比較的直接的・正式 |
| fail | 幅広く「失敗する」 | 中立的 |
The company went bankrupt. は財務・法的な破産を強く意識させます。一方、The company went belly up. は「会社がとうとうつぶれたよ」という会話的な言い方です。計画や取引にも使える点も特徴です。
日本人が間違えやすいポイント
- belly up だけを動詞のように使わず、通常は go belly up とする
- 軽いミスではなく、継続が難しいほどの大きな失敗に使う
- 正式な報告書では go bankrupt、cease operations など具体的な表現を選ぶ
- 人ではなく、会社・事業・店・計画・取引などを主語にする
出てこないときの簡単な言い換え
go belly up を思い出せなくても、意味を直接伝えれば十分です。
- The company failed.(その会社は失敗しました)
- The business had to close.(その事業は閉鎖せざるを得ませんでした)
- The plan did not work.(その計画はうまくいきませんでした)
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
go belly up は、魚が「腹を上にして浮く」という直訳イメージから、「会社・事業・計画が完全に失敗して機能しなくなる」を表す口語的なイディオムです。過去形は went belly up、現在完了形は has gone belly up。法的な破産を厳密に言うとは限らないため、場面に応じて go under や go bankrupt と使い分けましょう。
ほかの定型表現も知りたい方は、英熟語・定型表現のまとめをご覧ください。











