
have a word with someone は、「人と少し話をする」「人にちょっと話がある」という意味の定型表現です。
Can I have a word with you? と言われたら、「あなたと一語を持てますか?」ではありません。「ちょっと話せる?」という声かけです。ただし、言い方や状況によっては、相談・確認だけでなく注意や苦情の前触れにもなります。
この記事では、have a word with の意味、語順、ネイティブが感じるニュアンス、自然な例文、talk to や speak with との違いを解説します。よく似た have words with が「口論する」になる点も整理しましょう。
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have a word withの意味は「人と少し話をする」
基本の形は次のとおりです。
have a word with + 人
= 人と少し話をする/人にちょっと話がある
ここでの a word は文字どおりの「一語」ではなく、「短い話」「ちょっとした会話」を表します。長い打ち合わせをするというより、相手の時間を少しもらって、伝えたいことを話すイメージです。
- I need to have a word with Ken.
ケンと少し話をする必要があります。 - Could I have a word with you after lunch?
昼食後、少しお話しできますか。 - The teacher had a word with my son.
先生は息子と少し話をしました。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜa wordで「少し話す」になる?
word は「単語」だけでなく、「言葉」「発言」「伝言」という意味でも使われます。英語では a word を、会話の量を小さく見せる言い方として使うことがあります。
- Can I say a word?(一言いいですか)
- A word of advice(ひと言の助言)
- Let me have a word with her.(彼女と少し話をさせて)
つまり have a word は、「ひとまとまりの短い言葉を交わす」感覚です。with が相手とのつながりを示すため、with someone で「その人と」という語順になります。
ネイティブが感じるニュアンス:内容は文脈で変わる
have a word with 自体は、良い話にも悪い話にも使えます。ただし、唐突に I need to have a word with you. と言うと、「何か問題があったかな」と相手を少し身構えさせることがあります。
1.軽い相談・確認
- Can I have a quick word with you about Friday’s schedule?
金曜日の予定について、ちょっと話せますか。 - I’d like to have a word with you about the new client.
新しい顧客について少しお話ししたいです。
quick や話題を表す about を加えると、用件が分かりやすくなり、相手の不安を減らせます。
2.個人的・内密な話
- Could I have a word with you in private?
二人だけで少しお話しできますか。 - She asked to have a word with me outside.
彼女は外で私と少し話したいと言いました。
周りに聞かれたくない話では in private、場所を変えたいときは outside や in my office などを加えます。人を脇へ呼んで個人的に話す動作を強調するなら、take someone asideの使い方も参考になります。
3.注意・不満を伝える
- I’ll have a word with the manager about the delay.
遅れについてマネージャーに話しておきます。 - Dad had a word with me about coming home late.
帰宅が遅かったことについて、父から話がありました。
権限のある人が問題について話す場合は、「注意する」「苦言を呈する」という含みが出ることがあります。ただし、have a word with の辞書的な意味が常に「叱る」なのではなく、状況からそう聞こえるだけです。
よく使う形と語順
Can I have a word with you?
相手に話す時間があるか尋ねる定番です。親しい相手にも仕事相手にも使えます。
- Can I have a word with you when you’re free?
手が空いたとき、少し話せる? - Could I have a word with you for a minute?
少しだけお話ししてもよろしいですか。
Could I …? のほうが Can I …? より少し丁寧です。
have a quick word with
quick を加えると「手短に」という配慮が伝わります。日常会話でも職場でも非常によく使いやすい形です。
- Do you have time for me to have a quick word with you?
少しだけお話しする時間はありますか。 - Let me have a quick word with Mia first.
まずミアと手短に話させてください。
have a word with 人 about 物事
話題を示すときは about を使います。
have a word with + 人 + about + 話題
- Can I have a word with you about the rent?
家賃について少し話せますか。 - My boss had a word with me about my report.
上司から私の報告書について話がありました。
日本語の語順につられて have a word about the report with you とするより、まず with 人、次に about 話題 と置く形を覚えると自然です。
場面別の自然な例文
仕事
- Can I have a quick word with you before the meeting?
会議の前にちょっと話せますか。 - The director wants to have a word with us about the budget.
部長が予算について私たちと話したいそうです。 - I had a word with HR, and they’ll check it today.
人事に話したところ、今日確認してくれるそうです。
日常・家庭
- I need to have a word with our neighbor about the noise.
騒音について隣人と話す必要があります。 - Mom, can I have a word with you alone?
お母さん、二人だけでちょっと話せる? - I’ll have a word with the kids before dinner.
夕食前に子どもたちと話しておきます。
恋愛・人間関係
- Could we have a word somewhere quiet?
どこか静かな場所で少し話せない? - I had a word with Alex, and we cleared up the misunderstanding.
アレックスと話して、誤解を解きました。
旅行・買い物
- Could I have a word with the hotel manager?
ホテルの支配人と少しお話しできますか。 - I’d like to have a word with someone about this charge.
この請求について担当の方とお話ししたいです。
have a word withとhave words withの違い

a word と words は、冠詞と複数形が変わるだけに見えますが、意味は大きく異なります。
- have a word with 人:人と少し話す
- have words with 人:人と言い争う、口論する
- I had a word with my coworker.
同僚と少し話しました。 - I had words with my coworker.
同僚と言い争いになりました。
have words with の words は、互いに強い言葉をぶつけ合うイメージです。a の有無を落とさないようにしましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
talk to・speak withとの違い
have a word with
短い用件があり、そのために相手の時間を少しもらう感じです。「話の内容がある」ことに焦点があります。
I need to have a word with Sam.
サムにちょっと話があります。
talk to / talk with
会話することを幅広く表す日常的な言い方です。短い話にも長い話にも使えます。
I talked with Sam for an hour.
サムと1時間話しました。
speak with
talk with よりやや改まって聞こえることがあり、受付や仕事の場面でもよく使われます。
May I speak with the manager?
マネージャーとお話しできますか。
「短い用件がある」なら have a word with、「単に話す」なら talk to/with、「丁寧に取り次ぎを頼む」なら speak with が一つの目安です。
日本人が間違えやすいポイント
wordを複数形にしない
「言葉をいくつも交わすから」と words にすると、「口論する」という別のイディオムになります。
withの後ろには人を置く
have a word with the schedule とは言いません。話す相手を with の後ろに置き、話題は about で示します。
○ have a word with Lisa about the schedule
× have a word with the schedule
命令形は強く聞こえることがある
Have a word with him. は「彼に話しておいて」「彼に注意して」という指示です。頼みたいときは Could you have a word with him? のほうが柔らかくなります。
簡単な英語で言い換えるなら
have a word with がすぐに出てこなくても、基本動詞の talk で十分伝えられます。
- Can we talk for a minute?
ちょっと話せる? - I want to talk to you about something.
あることについて話したいです。 - Can I talk to you in private?
二人だけで話せますか。 - I need to tell you something.
伝えたいことがあります。
特に Can we talk for a minute? は短く、覚えやすい言い換えです。ただし恋愛などの文脈では、これも深刻な話の前触れに聞こえることがあります。相手を安心させたいなら、It’s nothing bad.(悪い話ではないよ)や具体的な話題を添えるとよいでしょう。
関連表現
- have a chat with:人と気軽に話す
- have a talk with:人と話し合う。have a word より長め・重要な話にも使う
- take someone aside:人を脇へ呼んで個人的に話す
- have a say in:物事について発言権・決定への影響力を持つ
「話す」ではなく「決定に意見を反映できる」という意味を知りたい方は、have a say inの意味と使い方もあわせてご覧ください。
まとめ
have a word with someone は、「人と少し話す」「人にちょっと話がある」という表現です。基本の語順は have a word with 人 about 話題。相談・確認・内密な話・注意など、内容は文脈によって変わります。
最も注意したいのは、a word を複数形にした have words with が「口論する」という別の意味になることです。
まずは Can I have a quick word with you? を一つのまとまりで覚えてみましょう。すぐに出てこなければ、Can we talk for a minute? と簡単に言い換えても自然に伝わります。
ほかの定型表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧をご活用ください。









