
I beg your pardon. は、場面と言い方によって「もう一度お願いします」「失礼いたしました」「何ですって?」という異なる意味になる表現です。
丁寧な英語として知られていますが、現代の日常会話では少し改まった響きもあります。意味を決める鍵は、文脈とイントネーションです。
しゅみすけ(大山俊輔)
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I beg your pardon.の基本イメージ
beg は「強くお願いする」、pardon は「許し」です。直訳すると「あなたの許しを請います」となり、相手に礼を失したことを許してもらう丁寧な姿勢が土台にあります。
そこから、聞き取れなかったことを詫びながら繰り返しを頼む用法や、相手の発言をあえて聞き返す用法へ広がりました。
I beg your pardon.の3つの意味

1.聞き返し:「もう一度お願いします」
語尾を上げて I beg your pardon? と言うと、聞き取れなかった相手に丁寧に繰り返しを求めます。
A: Your room is on the fifteenth floor.
B: I beg your pardon?
A: The fifteenth floor.
A:お部屋は15階です。
B:すみません、もう一度お願いします。
A:15階です。
ただし、日常会話では Sorry? や Could you say that again? のほうが自然で使いやすい場面も多くあります。
2.謝罪:「失礼いたしました」
自分の小さな失礼や勘違いを改まって謝るときは、語尾を上げずに落ち着いて言います。
I beg your pardon. I thought this seat was free.
失礼いたしました。この席は空いていると思っていました。
I beg your pardon for interrupting.
お話を遮ってしまい、失礼いたしました。
for + 名詞・動名詞を続けると、何について謝っているかを示せます。現代会話では I’m sorry. のほうが一般的で、I beg your pardon.は接客や改まった場面、やや古風な話し方に合います。
3.反発・驚き:「何ですって?」
相手の失礼な発言に対して強めに I beg your pardon! と言うと、「今、何と言いました?」「そんな言い方は失礼では?」という反発になります。
A: You clearly don’t understand the job.
B: I beg your pardon?
A:あなたは明らかに仕事を理解していませんね。
B:何ですって?
本当に聞こえなかったのではなく、「聞き捨てならないので、言い直してください」という含みがあります。強い表現なので、単なる聞き返しでは穏やかな声を意識しましょう。
Pardon?・Sorry?・Excuse me?との違い
| 表現 | 主なニュアンス | 使いやすさ |
|---|---|---|
| Sorry? | 自然で柔らかい聞き返し | 日常会話で使いやすい |
| Pardon? | 短く丁寧な聞き返し | 地域・世代によって少し改まった響き |
| I beg your pardon? | 非常に丁寧、または驚き・反発 | 文脈と口調に注意 |
| Excuse me? | 聞き返し、または「何ですって?」 | 口調で意味が変わりやすい |
| Could you say that again? | 繰り返しを明確に依頼 | 誤解が少なく安全 |
聞き返し表現全体は、「もう一度言ってください」の英語表現で詳しく比較しています。
I beg your pardonとPardon meの違い
Pardon me. は、人の前を通る、軽くぶつかる、会話に割り込むなど、小さな失礼の前後で使われます。
- Pardon me, may I get through?
失礼ですが、通していただけますか? - Pardon me for interrupting.
お話を遮って失礼します。
I beg your pardon.のほうが完全な定型句として改まっており、聞き返しや反発にも使える点が違います。
I beg your pardon, but …の使い方
I beg your pardon, but … は、訂正や異論を丁寧に切り出す形です。
I beg your pardon, but I believe this bill is incorrect.
恐れ入りますが、この請求書は間違っていると思います。
I beg your pardon, but that’s not what I said.
失礼ですが、私はそのようには言っていません。
形は丁寧でも、後半の内容によってははっきり反論する表現になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
どんな場面でも「ごめんなさい」と訳さない
疑問調なら聞き返し、強い口調なら反発になるため、機械的に「許しを請います」と訳すと会話の意味を取り違えます。
強く発音しすぎない
普通に聞き返したいのに beg や pardonを強く言うと、不快感を示しているように聞こえる場合があります。穏やかに語尾を上げましょう。
Sorry.との丁寧さを単純比較しない
I beg your pardon.は長く改まっていますが、いつでも最も自然とは限りません。友人同士や普段の職場なら、短い Sorry? や I’m sorry. が自然です。
簡単な英語で言い換えるなら
- Sorry?
すみません、もう一度。 - Could you say that again?
もう一度言ってもらえますか? - I’m sorry.
すみません。 - Excuse me, but I disagree.
失礼ですが、私は反対です。 - What did you say?
何と言いましたか?
謝罪と声かけの違いは、I’m sorryとExcuse meの使い分けも参考になります。
まとめ
I beg your pardon.は、許しを求める丁寧な姿勢を土台に、「聞き返し」「謝罪」「反発」の3つの意味を持ちます。
- 語尾を上げて穏やかに:もう一度お願いします
- 落ち着いて丁寧に:失礼いたしました
- 強く、驚きを込めて:何ですって?
まず自分で使うなら、普通の聞き返しは Sorry? や Could you say that again?でも十分です。ほかの表現は英熟語・定型表現の一覧で確認できます。









