
if possible は「可能なら」「できれば」という意味です。予定を早めてもらう、窓側の席を希望する、仕事を今日中に終えるなど、状況や条件が許す場合に実行してほしい・実行したいと伝えるときに使います。
日本語では「できれば」と訳されることが多いものの、置く位置や話し方によっては丁寧な希望にも、少し事務的な指示にもなります。この記事では、省略の仕組み、自然な語順、if you can・when possible・if necessaryとの違いまで例文で整理します。
Contents
if possibleの意味は「可能なら・できれば」
if possible = 可能なら/できればです。「絶対にしてほしい」と断定せず、実現できる条件が整っている場合に、という余地を残します。
- Please reply today, if possible.
可能なら今日返信してください。 - I’d like a window seat, if possible.
できれば窓側の席を希望します。 - If possible, let’s leave before eight.
可能なら8時前に出発しましょう。
possible は「可能な・実現できる」という形容詞です。誰か一人の能力だけでなく、時間、規則、費用、空き状況などを含む全体的な実現可能性を表します。
しゅみすけ(大山俊輔)
何が省略されている?if it is possibleとの関係
if possible は、完全な形の if it is possible から主語の it とbe動詞の is が省略されたものと考えると分かりやすくなります。
if it is possible → if possible
- If it is possible, can we move the meeting?
- If possible, can we move the meeting?
可能なら会議を変更できますか。
この it は、特定の物を指すというより「そうすること」「その状況」を受けています。if節の内容が明らかなため、日常会話やメールでは短い if possible がよく使われます。
if possibleを置く位置と語順
文頭:条件を先に示す
「可能なら」という条件を先に意識させる形です。文頭に置く場合は、通常コンマで区切ります。
- If possible, book a direct flight.
可能なら直行便を予約してください。 - If possible, I’ll work from home tomorrow.
可能なら明日は在宅勤務をします。 - If possible, could we talk in private?
可能なら二人だけで話せますか。
文末:希望や依頼に添える
先に希望・依頼の内容を伝えて、最後に条件を添える形です。会話ではこの語順も非常に自然です。
- Send me the final version today, if possible.
できれば今日、最終版を送ってください。 - I’d like to check in early, if possible.
可能なら早めにチェックインしたいです。 - Let’s sit outside, if possible.
できれば外に座りましょう。
短い文ではコンマを省くこともあります。コンマの有無よりも、if possible が文全体にかかる条件だと分かる語順にすることが大切です。
場面別の自然な例文
仕事・メール
- Please keep the file under 10 MB, if possible.
可能であれば、ファイルを10MB未満にしてください。 - If possible, I’d like to finish this before lunch.
可能なら昼食前にこれを終えたいです。 - Could you share the agenda in advance, if possible?
できれば議題を事前に共有していただけますか。
旅行・買い物
- I’d like two seats together, if possible.
可能なら隣り合った席を2つお願いします。 - If possible, can I pay by card?
可能ならカードで支払えますか。 - Could we get a quieter room, if possible?
できれば、もう少し静かな部屋にしてもらえますか。
日常・人間関係
- If possible, let’s talk before the party.
可能ならパーティーの前に話しましょう。 - I want to avoid driving at night, if possible.
できれば夜の運転は避けたいです。 - Please don’t mention this to Emma, if possible.
できれば、このことをエマには話さないでください。
if possible・if you can・when possibleの違い

if possible:状況・条件が許せば
if possible は、時間、規則、予算、空き状況などを含めて、物事が実現可能かどうかに焦点を置きます。誰が行うかを明示しないため、少し客観的・事務的にも響きます。
Please arrive by nine, if possible.
可能なら9時までに到着してください。
if you can:あなたにできるなら
if you can は、相手の能力・時間・都合に焦点を置きます。相手へ直接話しかける形なので、会話では if possible より親しみが感じられることがあります。
Come a little early if you can.
できるなら少し早めに来てください。
この例を if possible にすると、交通や会場の都合を含む全体的な可能性が前面に出ます。if you can なら「あなたの都合がつけば」という気遣いが伝わりやすくなります。
when possible:可能なときに
when possible は「実行できる機会が来たときに」という時間的な見方をします。いつも守る方針や、都合のよい機会に行う反復的な行動にも使います。
- Please use public transportation when possible.
可能なときは公共交通機関を利用してください。 - We work outdoors when possible.
可能なときは屋外で作業します。
whenever possible:可能なときはいつでも
whenever possible は「可能な機会があるたびに」という反復を強く表します。
I walk to work whenever possible.
可能なときはいつでも徒歩で通勤します。
if necessaryとの違い
if necessary は「必要なら」、if possible は「可能なら」です。判断の基準が違います。
- Change the date if necessary.
必要なら日付を変更してください。 - Change the date if possible.
可能なら日付を変更してください。
前者は変更する必要性、後者は変更できる実現可能性を問題にしています。日本語ではどちらも控えめな条件に聞こえるため、混同しないようにしましょう。
at all possibleを加えると「何とか可能なら」
if at all possible は「少しでも可能なら」「何とかできるのであれば」という意味です。希望の強さは増しますが、不可能なら仕方がないという余地も残します。
- Please avoid canceling, if at all possible.
何とか可能であれば、キャンセルは避けてください。 - I’d like to speak with her today, if at all possible.
どうにか可能なら、今日彼女と話したいです。
強い希望を含むため、気軽なお願いに毎回付ける必要はありません。
丁寧な依頼にするポイント
Finish this today, if possible. は意味上は選択肢を残していますが、命令文なので上下関係や口調によっては強く響きます。丁寧に頼むなら、could や would を組み合わせると自然です。
- Could you finish this today, if possible?
可能でしたら、これを今日中に終えていただけますか。 - We would appreciate a reply by Friday, if possible.
可能でしたら、金曜日までにご返信いただけると幸いです。
より丁寧なメール表現を作りたい場合は、I would be grateful if … の使い方も役立ちます。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
if possibilityとはしない
possibility は「可能性」という名詞です。省略形では形容詞の possible を使い、if possible とします。
possibleの直後に動詞を置かない
If possible go today. は、if possible のあとで条件節が終わり、go today が主節です。書くときは If possible, go today. とコンマで区切ると構造が明確になります。
as possibleと混同しない
as … as possible は「できるだけ〜」という程度を表す別の構文です。
- Come as early as possible.
できるだけ早く来てください。 - Come early, if possible.
可能なら早く来てください。
詳しくは、as … as possibleの意味と使い方で確認できます。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
if possible が出てこなくても、can や okay を使えば簡単に伝えられます。
- Can we do it today?
今日できますか。 - If you can, please come early.
できるなら早く来てください。 - Is it okay to change the date?
日付を変えても大丈夫ですか。 - I’d prefer a window seat.
窓側の席のほうがいいです。
まとめ
- if possible は「可能なら」「できれば」
- if it is possible の it is が省略された形と考えられる
- 文頭にも文末にも置ける
- if you can は相手の能力・都合、when possible は実行できる機会に焦点を置く
- if necessary は必要性、if possible は実現可能性を表す
- 丁寧な依頼では Could you …? などと組み合わせる
まずは I’d like a window seat, if possible. のように、自分の希望に添える形から使ってみましょう。
ほかの定型表現は、英熟語・定型表現のまとめから探せます。









