
「不正を告発する」「警察に告発する」「会社を内部告発する」——日本語では同じ「告発する」でも、英語では人を不正の当事者として名指しするのか、機関へ届け出るのか、隠された事実を公にするのかで表現が変わります。
人を犯罪や不正で告発するなら accuse、警察や組織へ正式に知らせるなら report、隠された不正を明るみに出すなら expose、組織内部から告発するなら blow the whistle on が基本です。
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「告発する」の英語表現早見表
| 表現 | 中心イメージ | よく使う場面 |
|---|---|---|
| accuse | 人を不正・犯罪の当事者として責める | 犯罪・不正・不誠実な行為 |
| report | 警察・会社・機関へ届け出る | 被害・違反・不正行為 |
| expose | 隠された事実を明るみに出す | 汚職・嘘・不正・危険 |
| blow the whistle on | 内部者として不正を告発する | 企業・組織・公的機関の不正 |
accuse:人を不正・犯罪で告発する
accuse は、人を「悪いことをした」と名指しして責める語です。基本の形は accuse A of B(AをBのことで告発する・非難する)です。必ずしも裁判で正式に起訴されたとは限りません。
- They accused him of fraud.
彼らは彼を詐欺で告発しました。 - She was accused of leaking confidential information.
彼女は機密情報を漏らしたとして告発されました。 - He accused the company of hiding the facts.
彼は会社が事実を隠していると告発しました。
report:警察・会社・機関へ正式に届ける
report は、不正や被害を権限のある相手へ知らせる中立的な表現です。report A to B(AをBへ通報・報告する)の形がよく使われます。
- She reported the incident to the police.
彼女はその事件を警察に届け出ました。 - You should report the misconduct to HR.
その不正行為は人事部へ報告すべきです。 - He reported his manager for harassment.
彼は上司のハラスメントを会社へ告発しました。
expose:隠された不正を明るみに出す
expose は、秘密にされていた不正、嘘、危険などを公にして「暴く」表現です。告発する相手より、明らかにされる事実に焦点があります。
- The investigation exposed widespread corruption.
その調査は広範な汚職を明るみに出しました。 - She exposed the company’s illegal practices.
彼女は会社の違法な慣行を告発しました。 - The article exposed serious safety problems.
その記事は重大な安全上の問題を暴きました。
blow the whistle on:内部者として不正を告発する
blow the whistle on は、組織の内部事情を知る人が、不正や危険を外部または正式な窓口へ知らせる「内部告発」に使います。告発者は whistleblower です。
- She blew the whistle on accounting fraud.
彼女は会計不正を内部告発しました。 - An employee blew the whistle on the company.
従業員がその会社を内部告発しました。 - The whistleblower reported the issue anonymously.
内部告発者は匿名で問題を報告しました。
場面別:「告発する」はこう選ぶ
| 場面 | 自然な英語 |
|---|---|
| 人を詐欺で告発する | accuse someone of fraud |
| 被害を警察に届ける | report the incident to the police |
| 社内の不正を人事へ報告する | report misconduct to HR |
| 企業の不正を明るみに出す | expose corporate wrongdoing |
| 会社を内部告発する | blow the whistle on the company |
| 刑事告発する | file a criminal complaint / report a crime |

「告発された」と断定を避ける英語
ニュースや仕事の場面では、事実関係が確定していないことがあります。その場合は allegedly(申し立てによれば)や be accused of(~したとして告発される)を使い、犯罪が確定したような断定を避けます。
- He was accused of accepting bribes.
彼は賄賂を受け取ったとして告発されました。 - She allegedly used company funds for personal expenses.
申し立てによれば、彼女は会社の資金を私的に使用したとされています。
難しい単語が出ないときの簡単な英語
専門的な表現が出てこなくても、「何が起きたか」「誰に知らせたか」を基本語で伝えれば十分です。
- tell the police what happened(何が起きたか警察に話す)
- tell the company about the problem(問題を会社に知らせる)
- show people the truth(人々に真実を示す)
- say that the company did something wrong(会社が悪いことをしたと言う)
- report a problem at work(職場の問題を報告する)
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
accuse の後ろに人だけを置いて終わらない
何について告発するかを示すときは accuse someone of something の形です。accuse him for fraud ではなく accuse him of fraud とします。
accuse と charge を同じにしない
accuse は告発・非難する広い語ですが、charge は警察や検察が正式に「起訴・訴追する」意味です。一般の人が疑いを述べただけなら charge ではありません。
blow the whistle の前置詞に注意
「会社の不正を内部告発する」は blow the whistle on the company のように、告発対象の前に on を置きます。
短い会話例
A: Why did she contact the authorities?
B: She wanted to report the fraud.
A:なぜ彼女は当局に連絡したのですか?
B:詐欺を告発するためです。
A: How did the problem become public?
B: An employee blew the whistle on the company.
A:その問題はどうして公になったのですか?
B:従業員が会社を内部告発しました。
「告発する」と「非難する」「追及する」の違い
「告発する」は、不正や犯罪を明らかにしたり、権限のある機関へ知らせたりすることが中心です。「非難する」の英語表現は、相手の行為を悪いと評価して責めることに重点があります。accuse は両方に現れますが、目的と場面が異なります。
また、「追及する」の英語表現は、責任や事実を問い続ける行為です。告発した後に、説明や責任を追及するという流れもあります。
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「告発する」と近い、反対する・立ち向かう・守る場面の表現は、対立・抵抗・攻撃の英語表現まとめで横断比較できます。ほかの分野を含む48語の全体像は、力関係・介入・抑制・社会制度の英語表現まとめをご覧ください。
まとめ
- accuse:人を不正・犯罪の当事者として告発する
- report:警察・会社・機関へ正式に届け出る
- expose:隠された不正や事実を明るみに出す
- blow the whistle on:内部者として組織の不正を告発する
迷ったら、「人を名指しする=accuse」「窓口へ知らせる=report」「隠れた事実を暴く=expose」「内部告発する=blow the whistle on」と整理しましょう。










