
「その話もまんざら嘘ではない」「やってみたらまんざらでもなかった」「褒められてまんざらでもない様子だった」。
「まんざら」は多くの場合、後ろに否定表現を伴い、完全に否定するほどではないという含みを加えます。英語では場面に応じて not entirely、not so bad、rather pleased などに訳し分けます。
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「まんざら」の英語表現を早見表で比較

| 日本語の場面 | 自然な英語 | 中心の意味 |
|---|---|---|
| まんざら嘘・間違いでもない | not entirely false / wrong | 一部は当たっている |
| まんざら悪くない | not so bad / not bad at all | 予想より悪くない |
| 本人もまんざらではない | look rather pleased / seem flattered | 内心うれしそう |
not entirely:完全に〜というわけではない
not entirely は「完全には〜ない」。話や意見を全面否定せず、少なくとも一部には真実や妥当性があると認めるときに使えます。
That’s not entirely false.
それはまんざら嘘でもありません。
His assumption isn’t entirely wrong.
彼の推測もまんざら間違いではありません。
The rumor may not be entirely baseless.
その噂もまんざら根拠がないわけではありません。
not necessarily wrong も似ていますが、「必ずしも間違いとは限らない」と論理的に可能性を残す表現です。not entirely wrong は「一部は正しい」と認める響きがより強くなります。
not so bad:思ったより悪くない
not so bad は、経験したものを「それほど悪くない」「案外いける」と評価するときの自然な表現です。期待が低かったぶん、少し見直した気持ちも表せます。
The job is not so bad after all.
その仕事も、やってみるとまんざらでもありません。
This food isn’t so bad.
この料理もまんざら悪くありません。
Living alone is not bad at all.
一人暮らしもまんざらではありません。
after all を添えると、「実際に経験してみたら」「結局のところ」という再評価の流れが出ます。
look rather pleased:内心うれしそう
褒められたり好意を示されたりして「本人もまんざらではない様子だ」と言う場合、英語では否定形にこだわらず、表情や感情をそのまま説明するほうが自然です。
She looked rather pleased with the compliment.
彼女は褒められて、まんざらでもない様子でした。
He seemed flattered by her attention.
彼は彼女に注目されて、まんざらでもなさそうでした。
She didn’t seem displeased.
彼女もまんざらではなさそうでした。
flattered は「褒められたり特別扱いされたりして、うれしく思う」という意味です。恋愛や褒め言葉の場面と相性がよい単語です。
not bad at all:思った以上にいい
not bad at all は直訳すると「まったく悪くない」ですが、会話ではしばしば「かなりいい」「思った以上だ」という肯定的な評価になります。
Your presentation was not bad at all.
あなたのプレゼン、まんざら悪くなかったですよ。
That was not bad at all for a first try.
初めてにしては、まんざらでもありませんでした。
声の調子によっては控えめに聞こえるため、はっきり褒めたいなら That was really good. のほうが誤解がありません。
「まんざら」と「あながち」の違い
| 表現 | 主な焦点 | 例 |
|---|---|---|
| まんざら〜ない | 評価や感情が思ったほど悪くない | 本人もまんざらではない |
| あながち〜ない | 判断や主張を全面否定できない | あながち間違いではない |
両方使える文もありますが、「まんざら」は好意・満足・評価にも広がり、「あながち」は真偽や判断に使われやすい、という違いがあります。
初心者はこの2文から覚えよう
- It’s not so bad.:まんざら悪くないよ。
- She looked pleased.:彼女もまんざらではなさそうだった。
日本語の形を一語ずつ訳す必要はありません。「悪くない」と評価するのか、「うれしそう」と感情を描写するのかを先に決めると、簡単な英語で自然に伝えられます。
よくある間違い
× She was not full bad.
「まんざら悪くない」を単語単位で組み立てた不自然な表現です。She wasn’t so bad. や、物事なら It wasn’t so bad. と言いましょう。
何でも not entirely にしない
not entirely は真偽や程度を部分否定するときに便利ですが、「本人もまんざらではない」の感情までは表せません。その場合は pleased や flattered を使います。
まとめ
- not entirely false / wrong:まんざら嘘・間違いでもない
- not so bad:思ったほど悪くない
- not bad at all:思った以上にいい
- look rather pleased / seem flattered:本人も内心うれしそう
「まんざら」の共通点は、最初の否定的な見方を少し引っ込めること。英語では、何を再評価しているのかに合わせて表現を選びましょう。
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