
「まるで夢みたい」「彼女はまるでお母さんのよう」「説明を聞いてもまるで分からない」。日本語ではどれも「まるで」を使いますが、英語では同じ一語に置き換えられません。
似ているなら like / just like、現実とは異なる様子をたとえるなら as if / as though、完全な否定なら not at all。何を強調するかによって自然な表現が変わります。
この記事では、「まるで」の英語表現を場面別に整理し、初心者でもそのまま使える例文とよくある間違いを紹介します。
Contents
- 1 「まるで」は英語で?まず結論
- 2 like:「まるで〜のよう」「〜みたい」
- 3 just like:「まさに〜のよう」「本当にそっくり」
- 4 as if / as though:「まるで〜であるかのように」
- 5 likeとas ifの違いは「後ろの形」で見分ける
- 6 not at all:「まるで〜ない」「全然〜ない」
- 7 nothing like:「まるで似ていない」「全然違う」
- 8 場面別:「まるで」を自然な英語にすると?
- 9 「まるで魔法みたい」を英語で言う3通り
- 10 よくある間違い
- 11 3秒で選ぶ「まるで」英訳チャート
- 12 ミニ会話で使い分けを確認
- 13 よくある質問
- 14 まとめ:「似ている」か「状況」か「否定」かを見る
- 15 微妙なニュアンスも、会話の中で使える英語へ
- 16 判断・推量・印象を表す関連表現
「まるで」は英語で?まず結論
| 英語表現 | 中心となるニュアンス | 例 |
|---|---|---|
| like | 名詞に似ている・〜のよう | It looks like a dream. |
| just like | 本当にそっくり・まさに〜のよう | She’s just like her mother. |
| as if / as though | まるで〜であるかのように | He talks as if he knew everything. |
| not at all | まるで〜ない・全然〜ない | I don’t understand it at all. |
| nothing like | まるで似ていない・全然違う | It’s nothing like the photo. |

like:「まるで〜のよう」「〜みたい」
like は、ある人や物が別の人・物に似ていると伝える最も基本的な表現です。後ろには主に名詞や代名詞が続きます。
- This place looks like a palace.
ここはまるで宮殿みたいです。 - It feels like a dream.
まるで夢のようです。 - He eats like a child.
彼はまるで子どものように食べます。 - The cloud looks like a rabbit.
その雲はまるでウサギのように見えます。
look like は見た目、sound like は聞こえ方、feel like は感覚を比べるときに便利です。
just like:「まさに〜のよう」「本当にそっくり」
just like は like より類似を強くし、「まさに」「本当にそっくり」という驚きや強調を加えます。
- You look just like your sister.
あなたはまるでお姉さん(妹)にそっくりですね。 - It tastes just like homemade soup.
まるで手作りのスープのような味です。 - This town is just like the one in the movie.
この町はまるで映画に出てくる町そのものです。
単に似ているなら like、「見分けがつかないほど」「期待どおりそのもの」という強さを出したいなら just like が自然です。
as if / as though:「まるで〜であるかのように」
as if と as though の後ろには、基本的に主語+動詞の文が続きます。as though はやや文章的ですが、意味はほぼ同じです。
- She talks to me as if I were a child.
彼女はまるで私が子どもであるかのように話します。 - He acts as if he knew everything.
彼はまるで何でも知っているかのように振る舞います。 - I feel as though I’ve run a marathon.
まるでマラソンを走ったように疲れています。 - It looks as if it’s going to rain.
まるで雨が降りそうです。
なぜ as if の後ろが過去形になるの?
現実とは違う想像を表すとき、英語では過去形を使って「現実からの距離」を示すことがあります。
He acts as if he owned the place.
彼はまるでここが自分の所有物であるかのように振る舞います。
実際には彼の所有物ではないため、owns ではなく owned が使われています。ただし、本当にそうかもしれない状況なら現在形も使えます。
It sounds as if someone is upstairs.
まるで誰かが上の階にいるような音がします。
likeとas ifの違いは「後ろの形」で見分ける
- like + 名詞:It looks like a dream.
- as if + 主語+動詞:It looks as if I’m dreaming.
どちらも「まるで夢のよう」ですが、like は夢という名詞と比較し、as if は「私が夢を見ている」という状況を描いています。
日常会話では like + 文 もよく耳にします。
It looks like it’s going to rain.
雨が降りそうです。
会話では自然ですが、まずは「名詞なら like、文なら as if」という基本を押さえると迷いにくくなります。
not at all:「まるで〜ない」「全然〜ない」
日本語の「まるで」は、否定文を強める働きもあります。「まるで分からない」「まるで興味がない」なら not at all が自然です。
- I don’t understand it at all.
私はそれがまるで分かりません。 - She wasn’t nervous at all.
彼女はまるで緊張していませんでした。 - It’s not difficult at all.
それはまるで難しくありません。 - I’m not tired at all.
私はまるで疲れていません。
at all は通常、否定語の後ろ側に置きます。「まるで」を文頭から一語ずつ訳そうとせず、英語では not … at all というまとまりで覚えましょう。
nothing like:「まるで似ていない」「全然違う」
nothing like は、期待・写真・説明などと現実が大きく違うときに使います。
- The room was nothing like the photos.
その部屋は写真とはまるで違いました。 - He’s nothing like his brother.
彼は兄(弟)とはまるで似ていません。 - The result was nothing like what I expected.
結果は予想とはまるで違いました。
not at all は性質や状態を否定し、nothing like は二つのものの類似を否定する、と整理できます。
場面別:「まるで」を自然な英語にすると?
まるで夢みたい
It feels like a dream.
うれしい出来事が信じられないときに使える定番です。夢のような見た目なら It looks like a dream. と言えます。
まるで別人みたい
You look like a different person.
変身ぶりを強調するなら、You look like a completely different person. が自然です。
彼はまるで何もなかったように振る舞った
He acted as if nothing had happened.
「実際には何かあったが、なかったかのように」という現実とのズレがあるため、as if がぴったりです。
英語がまるで分からない
I don’t understand English at all.
完全な否定なので、like や as if ではなく not … at all を使います。
写真とはまるで違う
It looks nothing like the photo.
見た目の類似を強く否定する nothing like が自然です。
「まるで魔法みたい」を英語で言う3通り
同じ日本語でも、伝えたいことによって表現を変えられます。
- It’s like magic.
魔法みたいです。(一般的な比較) - It’s just like magic.
まさに魔法みたいです。(強い驚き) - It’s as if someone used magic.
まるで誰かが魔法を使ったかのようです。(状況を描写)
よくある間違い
× It is as if a dream.
as if の後ろには原則として文が必要です。名詞だけを続けるなら、It is like a dream. とします。
× I at all don’t understand.
at all は通常、文末に置きます。自然な語順は I don’t understand at all. です。
× She is same like her mother.
「そっくり」は She is just like her mother.、見た目なら She looks just like her mother. と言えます。same と like を重ねる必要はありません。
3秒で選ぶ「まるで」英訳チャート
- 後ろが名詞・人・物 → like
- そっくり・まさにそのもの → just like
- 後ろが主語+動詞の状況 → as if / as though
- 「まるで〜ない」と完全否定 → not … at all
- 二つがまるで似ていない → nothing like
ミニ会話で使い分けを確認
A: Your daughter looks just like you!
娘さん、あなたにまるでそっくりですね!
B: Everyone says that.
みんなにそう言われます。
A: Why is Ken giving everyone instructions?
どうしてケンはみんなに指示しているの?
B: He acts as if he were the boss.
まるで自分が上司みたいに振る舞うんだよ。
A: Was the curry spicy?
カレー、辛かった?
B: Not at all. It was actually quite mild.
まるで辛くなかったよ。むしろかなりマイルドだった。
よくある質問
「まるで〜のようだ」はlikeとas ifのどちら?
後ろが名詞なら like、主語+動詞の文なら as if が基本です。like a movie(映画のよう)と as if I were in a movie(まるで映画の中にいるよう)を比べると分かりやすいでしょう。
as ifとas thoughに違いはある?
意味はほぼ同じです。as if のほうが日常会話で一般的で、as though は少し文章的・丁寧に聞こえることがあります。
「まるで嘘みたい」は英語で?
It feels unreal.(現実とは思えない)、It’s hard to believe.(信じがたい)、直訳に近い It feels like a lie. などが使えます。うれしい驚きなら It feels like a dream. のほうが自然な場合もあります。
まとめ:「似ている」か「状況」か「否定」かを見る
「まるで」を英語にするときは、まず何かに似ているのか、現実と違う状況をたとえているのか、否定を強めているのかを確認しましょう。
名詞との比較は like、強い類似は just like、文で状況を描くなら as if、完全な否定は not at all。この4つを押さえれば、ほとんどの「まるで」を自然に表現できます。
一語では置き換えにくい日本語には、ほかにもさまざまな訳し分けがあります。「いきなり」の英語表現や、「いつの間にか」の英語表現もあわせてご覧ください。
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