
of course は「もちろん」と覚えることが多い定型表現です。ただし、実際の会話では、相手の依頼を気持ちよく受ける「もちろん!」にも、事実を補足する「当然ながら」にも、言い方によっては「そんなの当然でしょ」という少し強い響きにもなります。
この記事では、of course の基本イメージ、自然な使い方、文中での位置、Sure・Certainly・Obviouslyとの違い、日本人が気をつけたいニュアンスまで例文で整理します。
Contents
of courseの意味は「もちろん・当然」
of course の主な意味は、次の4つです。
- 依頼や質問に対する「もちろん」「いいですよ」
- 当然と思われる事実を示す「当然」「もちろん」
- 話の途中や最後に補足する「もちろん〜ですが」
- Of course not. の形で「もちろん違います」「もちろんしません」
Can I sit here? — Of course.
「ここに座ってもいいですか」「もちろんです」
Of course, learning a language takes time.
「もちろん、語学の習得には時間がかかります」
The plan has some risks, of course.
「もちろん、その計画には多少のリスクがあります」
Did you tell anyone? — Of course not.
「誰かに話した?」「もちろん話していないよ」
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜcourseが「もちろん」になるの?
course には「進路・道筋・成り行き」という意味があります。of course はもともと、物事が自然な道筋に沿っている、つまり「予想される流れどおり」「当然の成り行きとして」という感覚を持つ表現です。
そこから、相手の質問に対して「当然そうです」、依頼に対して「当然いいですよ」と答える使い方が生まれました。単語を直訳して「コースの」と考えるより、自然な流れから見て当然という核をつかむと理解しやすくなります。
of courseの4つの使い方

1.依頼や許可に「もちろん」と答える
相手の依頼を快く受けるときや、許可を与えるときに単独で使えます。
Could you check this email for me? — Of course.
「このメールを確認してもらえますか」「もちろんです」
Can I borrow your charger? — Of course! Here you go.
「充電器を借りてもいい?」「もちろん!どうぞ」
Would you come with me? — Of course I will.
「一緒に来てくれる?」「もちろん行くよ」
日常の軽い依頼なら Sure. や No problem. も非常に自然です。of course は「断る理由などない」「当然いいですよ」という気持ちをやや強く示します。
2.当然の事実や予想を述べる
話し手と聞き手の双方が納得しやすい事実や、自然に予想できることを述べるときに使います。
Of course, prices vary depending on the season.
「もちろん、価格は季節によって変わります」
She was nervous, of course, but she gave a great presentation.
「彼女は当然緊張していましたが、すばらしいプレゼンをしました」
Of course he misses his family. He has been abroad for six months.
「彼が家族を恋しく思うのは当然です。半年も海外にいるのですから」
3.譲歩や補足として「もちろん〜だが」
自分の主張だけを押し通さず、例外や反対面も認めるときのクッションになります。日本語の「もちろん〜という点はありますが」に近い使い方です。
The apartment is small, but the location is excellent. It is expensive, of course.
「その部屋は狭いですが、立地は最高です。もちろん家賃は高いです」
We can change the schedule, of course, if Friday is difficult for you.
「もちろん、金曜日が難しければ予定を変えられます」
Experience helps. Of course, it is not the only thing that matters.
「経験は役に立ちます。もちろん、それだけが大切なわけではありません」
4.Of course not.で強く否定する
Of course not. は「もちろん違います」「当然そんなことはしません」という定型的な返事です。
Are you angry with me? — Of course not.
「私に怒っている?」「もちろん怒っていないよ」
Does this ticket include lunch? — Of course not. Lunch is extra.
「このチケットに昼食は含まれますか」「いいえ。昼食は別料金です」
2つ目のような場面では、相手が知らなくても不思議ではありません。店員が強く Of course not. と言うと、「含まれないのは当然でしょう」と失礼に響く可能性があります。穏やかに No, it doesn’t. Lunch is extra. と答えるほうが安全です。
of courseは文のどこに置く?
文頭:話全体に「もちろん」をかける
Of course, you can contact us anytime.
「もちろん、いつでもご連絡いただけます」
文頭では、その後の文全体を「当然のこととして」提示します。書き言葉では通常、後ろにコンマを置きます。
文中:補足を差し込む
Your idea is, of course, worth considering.
「あなたの案は、もちろん検討する価値があります」
文中では前後をコンマで区切り、挿入的な補足にします。会話では少し改まった響きになることがあります。
文末:あとから認める・念を押す
You are welcome to join us, of course.
「もちろん、あなたも参加して大丈夫ですよ」
文末の of course は「言うまでもないことですが」と後から添える感じです。声の調子によっては、軽い念押しや皮肉にもなります。
be動詞や助動詞と一緒に使う形
It is, of course, your decision.
「もちろん、それはあなたが決めることです」
We can, of course, send it again.
「もちろん、再送できます」
この語順は文法的に正しいものの、会話では Of course, we can send it again. のほうが言いやすく自然なことも多いです。
Of course!とOf course.はどう違う?
文字だけならほぼ同じですが、会話では表情・声・間が大きく影響します。
- Of course!:明るく言えば「喜んで!」「もちろん!」
- Of course.:落ち着いた承諾。状況次第で「当然です」
- Of course…:間を置くと、ためらい・不満・皮肉を感じさせることがある
Will you be at my wedding? — Of course!
「結婚式に来てくれる?」「もちろん!」
Did you save a copy? — Of course.
「コピーを保存した?」「もちろん」
後者は、質問の仕方と返事の口調によって「そんなこと当然やったよ」にも聞こえます。相手を安心させるなら、Yes, I did. や Yes, I saved a copy. と具体的に答えてもよいでしょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
Sure・Certainly・Obviouslyとの違い
of course:当然そうだという気持ち
自然な成り行きや共有できる常識を背景に、「もちろん」「当然」と示します。温かい承諾にも、強い当然視にもなります。
Sure:会話で気軽な「いいよ」
Can you help me? — Sure.
「手伝ってくれる?」「いいよ」
Sure は日常会話で軽く自然な承諾です。「当然」という判断を前面に出さないため、ちょっとした依頼への返事では of course より無難なことがあります。詳しくはSure.の意味とOf courseとの違いも参考にしてください。
Certainly:丁寧で自信のある「承知しました」
Could you send me a receipt? — Certainly.
「領収書を送っていただけますか」「承知しました」
Certainly は丁寧でややフォーマルです。接客や仕事の場面では「確かにそうします」という落ち着いた確実さを伝えます。
Obviously:見れば明らかな「明らかに」
Obviously, we need more time.
「明らかに、私たちにはもっと時間が必要です」
Obviously は「誰が見ても明らか」という意味です。相手が同意していないと、「こんなことも分からないの?」という響きになる場合があります。of course よりも客観的な明白さを強く主張します。
needless to say:言うまでもなく
Needless to say, safety comes first.
「言うまでもなく、安全が最優先です」
needless to say は、文を導いて「言う必要もないほど当然だ」と述べる表現です。返事として単独で使う of course とは役割が異なります。詳しくはneedless to sayの意味・使い方をご覧ください。
日本人が間違えやすいポイント
何でもOf course.と答えない
日本語の「もちろん」は好意的でも、英語の of course は「答えは分かりきっている」という含みを持つことがあります。
Do you speak English every day? — Yes, I do.
「毎日英語を話しますか」「はい、話します」
単なる事実確認なら、まず Yes / No で答えるのが自然です。本当に「当然そうしています」と強調したい場合だけ Of course. を選びましょう。
of causeと書かない
正しいつづりは of course です。course は「道筋・進路」、cause は「原因」で、発音も意味も異なります。
否定文の意味を取り違えない
Of course, I don’t agree.
「もちろん、私は賛成しません」
of course 自体が否定になるのではなく、後ろの don’t agree を「当然のこととして」強調しています。単独の返事なら Of course not. が定番です。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
of course がとっさに出なくても、基本語で十分に伝えられます。
- Yes.(はい)
- Sure.(いいですよ)
- No problem.(問題ありません)
- That’s natural.(それは自然なことです)
- I’d be happy to.(喜んでします)
- No, I didn’t.(いいえ、しませんでした)
Can you show me how to use this? — Sure.
「これの使い方を教えてくれる?」「いいよ」
難しい表現を探すより、Yes / No のあとに短い説明を足すほうが誤解なく伝わる場面も多くあります。
よく使うof courseの会話例
仕事
A: Could we move the meeting to three?
「会議を3時に変更できますか」
B: Of course. I’ll update the calendar.
「もちろんです。予定表を更新します」
旅行
A: Is breakfast included?
「朝食は含まれていますか」
B: Yes, of course. It is served from seven.
「はい、もちろんです。7時から提供しています」
恋愛・人間関係
A: Can we talk tonight?
「今夜話せる?」
B: Of course. Is everything okay?
「もちろん。何かあった?」
家庭
A: Did you lock the door?
「ドアに鍵をかけた?」
B: Yes, I did. I checked it twice.
「うん。2回確認したよ」
この最後の例では Of course. でも通じますが、具体的に答えることで相手を安心させられます。
まとめ
of course は「もちろん・当然」を表し、自然な道筋から見てそうなるという感覚を持つ定型表現です。
- 依頼や許可への快い返事として使える
- 当然の事実、譲歩、補足にも使える
- Of course not. は「もちろん違う・しない」
- 文頭・文中・文末に置けるが、響きが少し変わる
- 口調によって「もちろん!」にも「当然でしょ」にもなる
- 軽い承諾なら Sure.、丁寧な応対なら Certainly も便利
まずは、相手の依頼に明るく Of course! と答える使い方から練習してみましょう。ほかの定型表現も学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめも活用してください。









