
reduce A to B は、「AをBまで減らす」だけでなく、「AをBという状態・形にまで変える」という意味でも使われます。数字を減らす場面はもちろん、長い報告書を1ページにまとめる、建物ががれきになる、人が泣くほど追い込まれる、といった場面にも使える表現です。
ポイントは、to Bが変化後の到達点を示すこと。この記事では、reduce A to Bの意味・語順・ニュアンスを、reduce A by Bとの違いや自然な例文とともに解説します。
Contents
reduce A to Bの基本的な意味
reduce A to B=AをBまで減らす/AをBの状態にするです。
- A:減らしたり、変化させたりする対象
- to B:変化後の数・量・形・状態
We reduced the guest list to twenty.
招待客リストを20人に絞りました。
Can you reduce the report to one page?
その報告書を1ページにまとめられますか?
どちらも「元のAが、最終的にBへ着地する」という同じ構造です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「減らす」から「〜の状態にする」になるの?
reduceには、単に数を少なくするだけでなく、物事をより小さい・低い・単純な状態へ移す感覚があります。そして前置詞toが、その変化の到達点を示します。
そのため、Bには数字だけでなく、短い形や好ましくない状態も置けます。

reduce A to Bのよくある4つの使い方
1.数や量をBまで減らす
The store reduced the price to $30.
その店は価格を30ドルまで下げました。
We need to reduce the number of options to three.
選択肢を3つまで減らす必要があります。
2.内容を短く・単純な形にまとめる
I reduced my presentation to five slides.
プレゼンを5枚のスライドにまとめました。
The guide reduces a complicated process to four simple steps.
そのガイドは複雑な手順を4つの簡単な段階にまとめています。
この用法は便利ですが、複雑な問題を単純化しすぎる場合には批判的な響きも出ます。
The article reduces the issue to a choice between winning and losing.
その記事は問題を勝ち負けの二択に単純化しています。
3.物を別の低い状態にまで変える
The fire reduced the old warehouse to rubble.
火事で古い倉庫はがれきと化しました。
She reduced the cookies to crumbs while carrying the bag.
彼女は袋を運んでいる間にクッキーを粉々にしてしまいました。
turn A into Bが中立的な「AをBに変える」なのに対し、reduce A to Bには、価値・形・機能などが失われて低い状態になる響きがあります。
4.人を好ましくない状態まで追い込む
His harsh comment reduced her to tears.
彼の厳しい発言で、彼女は泣き出しました。
After hours of waiting, we were reduced to sitting on the floor.
何時間も待った末、私たちは床に座るしかありませんでした。
be reduced to Bは「Bの状態にまで落ち込む・追い込まれる」という受け身の形です。Bが動作なら、toは不定詞ではなく前置詞なので、be reduced to doingと動名詞を続けます。
reduce A to Bとreduce A by Bの違い
日本人が特に間違えやすいのが、toとbyの使い分けです。
| 形 | 示すもの | 例 |
|---|---|---|
| reduce A to B | 減らした後の最終値 | reduce the price to $20=20ドルまで下げる |
| reduce A by B | 減らす幅・差 | reduce the price by $20=20ドル値下げする |
元の価格が50ドルなら、to $20では最終価格は20ドル、by $20では最終価格は30ドルです。
しゅみすけ(大山俊輔)
似た表現とのニュアンスの違い
cut A to B
cut A to Bは「AをBまで削減する」という、より直接的で会話的な表現です。予算・時間・人数などに自然です。
We cut the meeting to thirty minutes.
会議を30分に短縮しました。
narrow A down to B
narrow A down to Bは、候補や選択肢を段階的に絞るときに向いています。詳しくはnarrow downの意味・使い方も参考にしてください。
whittle A down to B
whittle A down to Bは、少しずつ時間をかけて削るニュアンスがあります。候補・費用・リストなどを徐々に減らす場面では、whittle downの詳しい解説につなげて理解できます。
turn A into B
turn A into Bは良い変化にも悪い変化にも使える中立的な表現です。reduce A to Bは、Aが小さくなる、単純になる、低い状態へ落ちるという方向性を含みやすい点が違います。
よくある間違い
- 最終値なのにbyを使う
「10人まで減らす」は reduce the group to ten people です。 - be reduced toのtoを不定詞だと思う
We were reduced to share one room.ではなく、We were reduced to sharing one room.とします。 - toを落とす
reduce her tearsでは「彼女の涙を減らす」。 「彼女を泣かせる」はreduce her to tearsです。 - 単純な変化すべてに使う
肯定的・中立的な変化なら、turn A into Bやmake A Bのほうが自然なことがあります。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
- make A smaller(Aを小さくする)
- bring the number down to B(数をBまで下げる)
- make it one page(1ページにする)
- She started crying because of what he said.(彼の言葉で彼女は泣き出した)
- We had no choice but to share one laptop.(1台のパソコンを共有するしかなかった)
熟語がすぐに出なくても、結果を短い基本英語で説明すれば十分通じます。
会話で使える例文
A: We have twelve restaurants on our list.
A:候補のレストランが12軒あるね。
B: Let’s reduce it to three before tonight.
B:今夜までに3軒に絞ろう。
A: Is this summary short enough?
A:この要約で十分短いですか?
B: Please reduce it to about 200 words.
B:200語くらいにまとめてください。
A: How bad was the delay?
A:遅延はどれくらいひどかったの?
B: We were reduced to sleeping at the airport.
B:空港で寝るしかない状況になったよ。
まとめ
reduce A to Bは「AをBまで減らす/AをBの状態にする」。to Bは変化後の到達点です。数字だけでなく、短い形、がれき、涙、やむを得ない行動などもBに置けます。
まずはreduce the list to threeのような数の例から使い、慣れたらbe reduced to tearsやbe reduced to doingへ広げてみましょう。ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









