
「今年、昇給した」「上司に昇給をお願いしたい」。この「昇給する」は、アメリカ英語では一般に get a raise と言います。イギリス英語では get a pay rise もよく使われます。
まずはこの3文
- I got a raise.
昇給しました。 - My salary went up.
給料が上がりました。 - The company gave me a raise.
会社が私を昇給させてくれました。
この記事では「昇給する」の自然な英語表現を紹介します。ただ、本当の目的はフレーズを一つ覚えることだけではありません。get a raise が会話中に出てこなくても、money・more・now のような知っている単語で状況を説明できます。その逃げ道も一緒に作っておきましょう。
Contents
「昇給する」は英語でget a raise
get a raise は、給料が以前より上がることを表す最も一般的なアメリカ英語です。自分が昇給を受ける側なので、主語は社員になります。
- I got a raise last month.
先月、昇給しました。 - She finally got a raise.
彼女はようやく昇給しました。 - I’m getting a raise next year.
来年、昇給する予定です。 - Did you get a raise?
昇給したのですか?
raise はここでは名詞で「賃上げ・昇給」です。発音は「レイズ」に近く、最後の音は濁った z です。動詞として使うと「何かを上げる」ですが、get a raise では a があるため名詞だと分かります。
get a raiseとget a pay riseの違い
| 表現 | 主に使われる地域 | 意味 |
|---|---|---|
| get a raise | アメリカ英語 | 昇給する |
| get a pay raise | アメリカ英語 | 給料の引き上げを受ける |
| get a pay rise | イギリス英語 | 昇給する |
| get a salary increase | やや事務的・正式 | 給与増額を受ける |
日常会話では、アメリカ英語なら get a raise をまず覚えれば十分です。イギリスでは、動詞ではなく名詞として rise を使った a pay rise が自然です。どれも意味は近いため、地域差を恐れて会話を止める必要はありません。
なぜgetで「昇給する」になる?
get には、何かを受け取る・手に入れる感覚があります。昇給という結果が自分のところへ来るので get a raise となります。
be:RIZEのgetのコアイメージ解説では、getの中心を「変化して、新しい地点へ到達する」と捉えています。I got a raise. も、以前の給料から、より高い給料を受け取る状態へ変化したと見ることができます。
しゅみすけ(大山俊輔)
自分がもらうならget、会社が与えるならgive
同じ昇給でも、誰を主語にするかで動詞が変わります。
- I got a raise.
私は昇給しました。 - My boss gave me a raise.
上司が私を昇給させてくれました。 - The company gave all employees a raise.
会社は全社員の給料を上げました。
社員側から見ると「昇給を得た」ので get。会社側から見ると「昇給を社員に与えた」ので give です。「昇給する」という日本語だけを見るのではなく、誰が何をしたかを見ると動詞を選びやすくなります。
salary went upでも「給料が上がった」
昇給を出来事として話すのではなく、給料という数値が上がったことに焦点を当てるなら My salary went up. と言えます。
- My salary went up this year.
今年、給料が上がりました。 - Her hourly pay went up.
彼女の時給が上がりました。 - Our pay went up by five percent.
私たちの給料は5パーセント上がりました。
up は、低い位置から高い位置へ向かう矢印です。金額や数値が上昇する場合にも使えます。詳しい感覚は、be:RIZEのupのコアイメージでも図解されています。
昇給と昇進は同じではない
日本語でも別の出来事ですが、英語でも明確に分かれます。
| 日本語 | 英語 | 何が変わる? |
|---|---|---|
| 昇給する | get a raise | 給料が上がる |
| 昇進する | get promoted | 役職・職位が上がる |
昇進と同時に昇給することはありますが、必ずセットとは限りません。
- I got promoted and got a raise.
昇進して、昇給もしました。 - I got promoted, but my salary didn’t change.
昇進しましたが、給料は変わりませんでした。
役職が上がる表現は、「昇進する」は英語で?get promoted・be promotedの違いで詳しく整理しています。
「昇給してほしい」とお願いする英語
昇給をお願いする場合は ask for a raise が基本です。ask だけでなく for が必要です。
- I’d like to ask for a raise.
昇給をお願いしたいです。 - Could we discuss a possible raise?
昇給の可能性について話し合えますか? - I’d like to talk about my salary.
私の給与についてお話ししたいです。 - Do you have time to discuss my compensation?
私の報酬について話す時間はありますか?
会話を切り出す段階では、いきなり金額を要求するより、I’d like to talk about my salary. のように話し合いをお願いする言い方が使いやすいでしょう。
昇給の金額・割合を伝える
- I got a five-percent raise.
5パーセント昇給しました。 - My salary increased by 30,000 yen a month.
月給が3万円上がりました。 - I now make 50,000 yen more per month.
今は月に5万円多く稼いでいます。 - It was a small raise, but I’m happy about it.
わずかな昇給でしたが、うれしいです。
by の後ろには「どのくらい変化したか」を置きます。一方、最終的な給与額を伝えるときは to を使い、My salary increased to 400,000 yen. のように言えます。
英語日記・独り言で使える例文
- I got a raise today.
今日、昇給しました。 - My boss told me I’m getting a raise.
上司が、私が昇給すると教えてくれました。 - I worked hard this year, so I’m glad I got a raise.
今年はよく働いたので、昇給してうれしいです。 - My salary went up, but so did my responsibilities.
給料が上がりましたが、責任も増えました。 - I didn’t get the raise I expected.
期待していた昇給はありませんでした。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
get a raise を忘れたら、「昇給する」に対応する別の熟語を探さず、何が変わったのかを説明します。
- 何が変わった? → 給料が上がった。
- 結果、今どうなった? → 前より多くお金をもらう。
知っている英語だけなら
My salary went up.
給料が上がりました。
I get more money now.
今は前より多くお金をもらいます。
My company pays me more now.
今は会社が私にもっと多く払ってくれます。
salary さえ出てこなければ、money を使って構いません。文として少し説明的でも、「以前より受け取るお金が多くなった」という事実は十分伝わります。

しゅみすけ(大山俊輔)
関連する仕事の英語
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- 「残業する」は英語で?work overtime・work lateの違い
- 「退職する」は英語で?quit・leave・resign・retireの違い
まとめ
「昇給する」は、アメリカ英語では get a raise、イギリス英語では get a pay rise が基本です。社員が主語なら get、会社や上司が主語なら give を使います。
ただし、表現が出てこなくても心配はいりません。My salary went up.、さらに簡単に I get more money now. と言えば、起きたことは伝わります。自然な表現を覚えながら、忘れたときには「結局、何が変わった?」を知っている英語で説明してみましょう。
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