The ball is in your court.の意味は?「次はあなた」の使い方・ニュアンスと類似表現

the ball is in your courtの意味・使い方・ニュアンスを表すアイキャッチ画像

The ball is in your court. は、「次に動くのはあなたです」「あとはあなた次第です」という意味の英語イディオムです。

こちらは必要な説明・提案・対応を済ませたので、次の返事や判断、行動を相手がする段階になったときに使います。単なる「あなたの番」ではなく、状況を前へ進めるための次の一手が相手側にあるというニュアンスがポイントです。

しゅみすけ(大山俊輔)

自分はボールを返し終え、相手が打つのを待っている景色を思い浮かべると理解しやすいです。

The ball is in your court.の意味

The ball is in your court. = 次に動くのはあなたです/あとはあなたの判断・行動次第です

よく使われるのは、次のような場面です。

  • 提案を出し、相手の返事を待っている
  • 必要な情報を渡し、相手の決定を待っている
  • 自分の担当を終え、相手側の作業を待っている
  • 関係を続けるかどうか、相手に行動を委ねる

I’ve sent you the revised contract. The ball is in your court now.
修正版の契約書を送りました。次に対応するのはそちらです。

直訳から実際のニュアンスを理解しよう

the ball is in your courtの直訳「ボールはあなた側のコートにある」から「次に動くのはあなた」へのニュアンスを比較したイラスト

直訳すると、「ボールはあなた側のコートにある」です。

テニスでは、ボールが自分側へ来たら、自分が打ち返さない限り試合は進みません。この景色から、会話での意味が次のように広がります。

  • 直訳:ボールがあなた側にあり、あなたが打つ状況
  • 実際のニュアンス:次の返事・判断・行動をする責任があなたにある

つまり、「好きにしていい」という自由だけでなく、こちらはもう動いたので、今度はあなたが応じる段階ですという流れを含みます。

よく使う形と語順

The ball is in your court.

最も基本的な形です。your は、相手に合わせて his / her / their / our に変えられます。

We’ve made our offer. The ball is in their court.
こちらは提案を出しました。次に動くのは先方です。

Now the ball is in your court.

now を加えると、「ここまでは私が動いた。今はあなたの番」という役割の移動がはっきりします。

I told him how I feel, so now the ball is in his court.
彼には自分の気持ちを伝えたので、あとは彼がどう動くかです。

put the ball in someone’s court

「次の判断・行動を人に委ねる」という動きを表す形です。

Her question put the ball back in my court.
彼女に質問され、次に答えるのはまた私になりました。

back が入ると、ボールが「こちら側へ戻ってきた」、つまり再び自分が動く段階になったことを表せます。

日常会話・仕事で使える例文

仕事

We’ve approved the budget. The ball is in the design team’s court now.
予算は承認しました。次に動くのはデザインチームです。

I’ve answered all their questions, so the ball is in their court.
先方の質問にはすべて答えたので、あとは先方の対応待ちです。

恋愛・人間関係

I apologized and asked if we could talk. The ball is in her court now.
謝って、話し合えないか聞きました。あとは彼女次第です。

You invited him last time, so the ball is in his court.
前回はあなたが彼を誘ったのだから、今度は彼が動く番です。

買い物・交渉

We offered a fair price. The ball is in the seller’s court.
こちらは妥当な金額を提示しました。あとは売り手の判断です。

学校・学習

I gave you feedback on the first draft. Now the ball is in your court.
初稿へのフィードバックはしました。次はあなたが修正する段階です。

It’s your call.・It’s up to you.との違い

表現 中心のニュアンス 自然な場面
The ball is in your court. 次の一手を相手が返す段階 提案後の返事・判断・行動待ち
It’s your call. 決定権はあなたにある 選択肢から最終判断を任せる
It’s up to you. するかどうか・結果はあなた次第 幅広く相手に選択を委ねる

It’s your call.の意味・使い方は、決定権そのものを渡す短い表現です。

Friday or Monday? It’s your call.
金曜日と月曜日、どちらにしますか。あなたが決めてください。

一方、The ball is in your court. には、「私は提案を出したので、次はあなたが返事をする段階」という、それまでのやり取りが感じられます。

It’s up to you.の意味・使い方も「あとはあなた次第」と訳せますが、必ずしもボールを返すような一連のやり取りは必要ありません。

Your turnとの違い

Your turn. は、ゲームや順番制の作業で「あなたの番」と伝える表現です。

It’s your turn to wash the dishes.
今度はあなたが食器を洗う番です。

The ball is in your court. は順番そのものではなく、返事や行動によって状況を進める役割が相手に移ったことを表します。日本語ではどちらも「次はあなたの番」と訳せますが、焦点が異なります。

強く聞こえることはある?

表現自体は失礼ではありません。ただし、仕事で期限や返事を催促する文脈では、「こちらの仕事は済んだので、そちらが動いてください」という圧を感じさせることがあります。

柔らかく伝えたいなら、次のような前置きを添えると自然です。

  • Take your time—the ball is in your court.
    急がなくて大丈夫です。あとはあなたの判断にお任せします。
  • Let me know what you think. The ball is in your court.
    どう思うか教えてください。次はあなたのご判断です。
  • Whenever you’re ready, the ball is in your court.
    準備ができたときで構いません。あとはあなた次第です。

しゅみすけ(大山俊輔)

相手を責める表現ではありませんが、声の調子や文脈によっては「あなた待ちです」と強調して聞こえます。柔らかい一言を添えると安心です。

日本人が間違えやすいポイント

courtは「裁判所」ではなく「競技コート」

court には「裁判所」という意味もありますが、このイディオムではテニスなどの競技コートです。法律上の責任を表す言葉ではありません。

ballとcourtにはtheが必要

定型表現は The ball is in your court. です。A ball is in your court. にすると、実際にボールがコート内にあるという説明に聞こえやすくなります。

yourは相手に合わせて変える

本人に直接言うなら your court、第三者についてなら his / her / their court とします。

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

このイディオムが思い出せなくても、基本的な英語で十分に伝えられます。

  • It’s your decision now.
    今はあなたが決める番です。
  • You decide what happens next.
    次にどうするかはあなたが決めてください。
  • I’m waiting for your answer.
    あなたの返事を待っています。
  • I’ve done my part. Now it’s your turn.
    私の担当は終えました。次はあなたの番です。

まとめ

  • The ball is in your court. は「次に動くのはあなた」「あとはあなた次第」
  • 直訳の「ボールがあなた側にある」から、次の一手を返す役割へ意味が広がる
  • 提案・説明・自分の作業を終え、相手の返事や行動を待つ場面で使う
  • It’s your call. は決定権、It’s up to you. は幅広い選択に焦点がある
  • 強く聞こえそうなら Take your time.Let me know what you think. を添える

ほかの定番表現は、英熟語・定型表現のまとめでも紹介しています。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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