
There is no use doingは、「~しても無駄です」「~しても仕方がありません」という意味です。ある行動をしても状況が変わらない、目的を達成できないと伝える構文です。
この記事では、なぜ後ろに動名詞を置くのか、It’s no use doing・There is no point in doingとの違い、日常や仕事での自然な例文、冷たく聞こえない言い換えを解説します。
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There is no use doingの意味と語順
基本の形は次のとおりです。
There is no use + 動名詞(動詞の~ing形)
ここでのuseは名詞で、「役立つこと・有用性」という意味です。直訳すると「~することには役立つ点がない」となり、そこから「~しても無駄」と理解できます。
There is no use worrying about it now.
今それを心配しても仕方がありません。
There is no use arguing with him.
彼と議論しても無駄です。
There is no use waiting any longer.
これ以上待っても仕方がありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜto doではなくdoingを使う?
useの後ろには、「何をすることに有用性がないのか」を行為として置きます。その行為を名詞のように扱うため、動名詞を使います。
○ There is no use trying again.
もう一度試しても無駄です。
× There is no use to try again.
この構文はno use doingをひとかたまりで覚えるのが安全です。
It’s no use doingとの違い
It’s no use doingも意味はほぼ同じで、会話ではこちらが非常によく使われます。itは形式的な主語で、実際の内容は後ろのdoingです。
It’s no use calling her. Her phone is off.
彼女に電話しても無駄です。携帯の電源が切れています。
It’s no use pretending you’re fine.
平気なふりをしても仕方ありません。
There is no use complaining now.
今さら不平を言っても仕方ありません。
There is no useは「有用性が存在しない」とやや説明的、It’s no useは会話で判断を端的に伝える感覚があります。ただし実際には置き換えられる場合がほとんどです。
日常会話での自然な例文
失敗・後悔
There is no use blaming yourself.
自分を責めても仕方がありません。
It’s no use thinking about what you should have said.
何と言うべきだったかを考えても仕方ありません。
恋愛・人間関係
There is no use forcing someone to change.
人を無理に変えようとしても無駄です。
It’s no use texting him again if he never replies.
彼がまったく返信しないなら、もう一度メッセージしても仕方ありません。
家庭・暮らし
There is no use keeping clothes you never wear.
着ない服を取っておいても仕方ありません。
It’s no use fixing this old printer again.
この古いプリンターをまた修理しても無駄です。
旅行
There is no use rushing. We’ve already missed the train.
急いでも仕方ありません。もう電車に乗り遅れています。
It’s no use waiting here. The flight has been canceled.
ここで待っても仕方ありません。便は欠航になりました。
仕事での使い方
仕事でも使えますが、相手の提案や努力に直接使うと「やっても無駄」と切り捨てる響きになりえます。理由や代案を添えると建設的です。
There is no use extending the deadline if we don’t have enough staff.
人員が足りないなら、期限を延ばしても意味がありません。
It’s no use sending another reminder. Let’s call them instead.
もう一度催促メールを送っても効果はなさそうです。代わりに電話しましょう。
There is no use collecting more data until we define the question.
問いを明確にするまでは、さらにデータを集めても役に立ちません。
There is no use・It’s no use・no point inの違い

| 表現 | 中心の意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| There is no use doing | しても役に立たない | やや説明的 |
| It’s no use doing | しても無駄 | 会話で自然 |
| There is no point in doing | する意味・理由がない | 目的や合理性に注目 |
It’s no use asking him. He doesn’t know.
彼に聞いても無駄です。彼は知りません。
There is no point in asking him if we already know the answer.
すでに答えを知っているなら、彼に聞く意味はありません。
no useは「効果がない」、no pointは「する目的・理由がない」に焦点があります。
There is no use in doingも使える?
There is no use in doingのようにinを入れる形も使われます。ただし、There is no use doingの方が簡潔で一般的です。
There is no use in hiding the truth.
真実を隠しても仕方ありません。
There is no use hiding the truth.
真実を隠しても仕方ありません。
一方、There is no point in doingではinを入れるのが基本です。
有名な形:It’s no use crying over spilled milk.
It’s no use crying over spilled milk.は「こぼれたミルクを嘆いても無駄」という意味で、起きてしまったことを後悔し続けても仕方がないと伝える表現です。
日本語の「覆水盆に返らず」に近いですが、英語では「元に戻らない事実」より「嘆き続けても役に立たない」という助言の側面が強く出ます。詳しくは「覆水盆に返らず」は英語で?でも解説しています。
冷たく聞こえないための注意点
It’s no use …は、相手の努力を無価値だと判断する響きになることがあります。特に落ち込んでいる相手には、気持ちを受け止めてから使いましょう。
I know you’re disappointed, but blaming yourself won’t help.
がっかりしているのは分かります。でも、自分を責めても状況はよくなりません。
We’ve done everything we can. Let’s think about the next step.
できることはすべてしました。次の一歩を考えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
- × no use to doではなく、no use doing
- useはこの構文では名詞なので「ユース」と発音する
- no point in doingではinを忘れない
- 相手へ直接使うと強く聞こえることがある
簡単な英語で言い換えるなら
- It won’t help.(それをしても役に立ちません)
- That won’t change anything.(それでは何も変わりません)
- We can’t do anything about it now.(今はそれについて何もできません)
- Let’s try something else.(別のことを試しましょう)
短い言い換えは、難しい構文を思い出せないときだけでなく、相手へ柔らかく伝えたいときにも役立ちます。
まとめ
- There is no use doingは「~しても無駄・仕方がない」
- useは「有用性」という名詞で、後ろには動名詞を置く
- It’s no use doingは会話でよく使う定番形
- no point in doingは「する意味・理由がない」に焦点を置く
- 理由や代案を添えると、冷たい印象を避けやすい
ほかの構文・定型表現は、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。









