
under wraps は「秘密にして」「まだ公表せずに」という意味の英語イディオムです。新商品、企画、交際、イベントの詳細など、いずれ明らかにする可能性はあるものの、今は外に出さない情報によく使われます。
たとえば同僚に新しいプロジェクトのことを口外しないでほしいなら、Please keep it under wraps for now.(今のところは秘密にしておいてください)と言えます。この記事では、under wrapsの意味、wrapsが複数形になる理由、自然な語順、例文、secretを使う表現との違いまで整理します。
keep+人・物・情報+under wraps
= 人・物・情報を秘密の状態にしておく
be / remain under wraps
= 秘密の状態にある/公表されないままである
Contents
under wrapsの意味とニュアンス
under wrapsの基本的な意味は、次の2つです。
- 秘密にされて、一般には知られていない
- 覆われていて、まだ見せられていない
日常会話やニュースで多いのは1つ目の比喩的な意味です。ただの「秘密」よりも、発表前のものを覆いの下に置いている感覚があります。そのため、新製品、採用計画、結婚式の準備、映画の内容などと相性がよい表現です。
The guest list is still under wraps.
招待客のリストはまだ公表されていません。
They kept their engagement under wraps for a month.
彼らは婚約を1か月間秘密にしていました。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜwrapsで「秘密」になるのか
wrap は動詞なら「包む」、名詞なら「包むもの・覆い」です。何かが覆いの下(under wraps)にあれば、外からは中身が見えません。そこから「人に見せない」「公表しない」という比喩になりました。
このイディオムでは通常、wrapsと複数形にします。× under wrap と単数にしないよう注意しましょう。

「覆いの下に置く」から「秘密の状態を保つ」、そして覆いを取ればreveal it(それを公表する)という流れで覚えると、丸暗記しなくても意味を思い出せます。
よく使う形と語順
keep+目的語+under wraps
最もよく使うのは、keep A under wraps(Aを秘密にしておく)です。Aにはit、the plan、the newsなどを置きます。
Let’s keep the new menu under wraps until Friday.
金曜日までは新メニューを秘密にしておきましょう。
Can you keep this under wraps?
これを秘密にしておいてもらえますか。
She managed to keep the surprise party under wraps.
彼女はサプライズパーティーのことをうまく秘密にしておきました。
代名詞itを使うときも、keep it under wrapsの語順です。× keep under wraps it とはしません。
be under wraps
「秘密にされている」という状態を表すなら、be under wrapsを使います。
The details are under wraps for now.
詳細は今のところ非公開です。
Her next project is still under wraps.
彼女の次のプロジェクトはまだ秘密にされています。
remain under wraps
remainを使うと「秘密のままである」という少し硬めの響きになります。報道やビジネス文書にもなじみます。
The final design will remain under wraps until the launch.
最終デザインは発売まで公表されない予定です。
場面別の自然な例文
仕事・新商品
We’ve been asked to keep the campaign under wraps.
私たちはそのキャンペーンを秘密にしておくよう求められています。
The company kept the prototype under wraps until the trade show.
会社は展示会まで試作品を非公開にしていました。
恋愛・人間関係
We’re dating, but we’re keeping it under wraps at work.
私たちは付き合っていますが、職場では秘密にしています。
They kept the baby’s name under wraps until the birth.
彼らは赤ちゃんの名前を誕生まで明かしませんでした。
旅行・イベント
The destination is under wraps—it’s a surprise trip.
行き先は秘密です。サプライズ旅行なんです。
Keep the venue under wraps until everyone gets the invitation.
全員に招待状が届くまでは、会場を秘密にしておいてください。
学校・日常会話
Our team’s presentation topic is still under wraps.
私たちのチームの発表テーマはまだ秘密です。
I’ll tell you, but you have to keep it under wraps.
教えるけれど、秘密にしておいてね。
keep a secret・keep it to yourselfとの違い
どれも「秘密にする」と訳せますが、焦点が少し違います。
| 表現 | 中心となる意味 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| under wraps | 発表前の情報を非公開にしておく | 企画、新商品、予定、交際 |
| keep a secret | 秘密を守る | 幅広い秘密や約束 |
| keep it to yourself | 他の人に言わず、自分だけに留める | 相手への直接的な依頼 |
| under lock and key | 厳重に保管・管理する | 物、書類、人への物理的な管理 |
Can you keep a secret?
秘密を守れますか。
Please keep this to yourself.
これは誰にも言わないでください。
The launch date is under wraps.
発売日はまだ公表されていません。
秘密を守る基本表現はkeep a secretの意味・使い方とkeep it to yourselfとの違い、厳重な保管との違いはunder lock and keyの意味と使い方でも詳しく確認できます。
日本人が間違えやすいポイント
「包み紙の下」と直訳しすぎない
実物が覆われている場面にも使えますが、多くの場合は比喩です。The plan is under wraps.なら、計画に布がかかっているのではなく「計画は非公開」という意味です。
秘密をばらす意味では使わない
under wrapsは秘密にしている状態です。「秘密を明かす」ならreveal、announce、make publicなどを使います。
They finally revealed the design.
彼らはついにデザインを公開しました。
人に命令するときは響きに注意する
Keep it under wraps.だけでも通じますが、状況によっては強く聞こえます。仕事ではPleaseやfor nowを添えると自然です。
Please keep it under wraps for now.
今のところは内密にしておいてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
under wrapsがすぐに出てこなくても、次の基本表現で十分に通じます。
- Don’t tell anyone yet.
まだ誰にも言わないでください。 - It’s still a secret.
それはまだ秘密です。 - We haven’t announced it yet.
私たちはまだそれを発表していません。 - Please keep this private.
これは内密にしてください。
特にWe haven’t announced it yet.は、「隠している」という響きを避けながら、まだ公表していない事実を明確に伝えられます。
関連表現
- hush-hush:とても秘密めいた、内密の(口語的)
- confidential:機密の、部外秘の(仕事・文書で使いやすい)
- off the record:非公式発言として、記録・報道しない前提で
- out in the open:公然となって、隠されずに
英熟語を体系的に増やしたい方は、英熟語・定型表現の一覧も活用してください。
まとめ
- under wrapsは「秘密にして・まだ公表せずに」
- 発表前の企画、商品、予定、交際などによく使う
- 定番の語順はkeep A under wraps
- 状態ならA is under wraps、継続ならremain under wraps
- wrapsは通常、複数形にする
- 難しければIt’s still a secret.やWe haven’t announced it yet.で言い換えられる
まずは、発表前の予定についてWe’re keeping it under wraps for now.(今のところは秘密にしています)と声に出してみましょう。









