
up and about は、病気やけが、手術などで休んでいた人が「もう起きて動き回っている」「元気に活動できる状態に戻っている」と伝える表現です。
ただし、必ずしも「完全に治った」という意味ではありません。まだ本調子ではなくても、ベッドを離れて家の中を歩いたり、普段の活動を再開したりできる状態なら使えます。
この記事では、up and about の意味とニュアンス、よく使う語順、日常会話の例文、back on your feet・get over・up and running との違いまで分かりやすく解説します。
Contents
up and aboutの意味は「起きて動き回れる」
up and about の中心的な意味は、次のとおりです。
- 病気やけがのあとに、ベッドを離れて動き回っている
- 休養後に、再び日常的な活動ができる
- 朝早くから起きて活動している
最もよく使われるのは、病気や手術から回復しつつある人について話す場面です。
She’s up and about again after her surgery.
彼女は手術後、また起きて動き回れるようになっています。
It’s good to see you up and about.
起きて動けるようになった姿を見られてよかったです。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜup and aboutで「元気に動ける」になる?
up は、横になっていた状態から「起きている・立っている」ことを表します。about には、ここでは「辺りを動き回って」という意味があります。
つまり、up and about は直感的には「起き上がって、あちこち動いている」という組み合わせです。
- up:ベッドから起きている
- about:辺りを動き回っている
- up and about:寝込まず、起きて活動している
単に目が覚めているだけではなく、実際に身体を動かしていることがポイントです。
up and aboutの語順とよく使う形
be up and about:起きて活動している
最も基本的なのは、主語+be動詞+up and about の形です。
Dad is up and about now.
父は今、起きて動けるようになっています。
I was up and about the day after the procedure.
私は処置の翌日には起きて動いていました。
be back up and about:再び動けるようになっている
一度休んだ人が活動を再開したことを強調するなら、back を加えます。
He should be back up and about in a few days.
彼は数日もすれば、また起きて動けるようになるでしょう。
I’m finally back up and about.
ようやくまた動き回れるようになりました。
get someone up and about:人を起こして動ける状態にする
get+人+up and about なら、「人を起きて活動できる状態にする」という意味になります。医療や介護の場面で使われることがあります。
The nurse helped get him up and about.
看護師は彼が起きて動けるよう手助けしました。
up and aboutは朝の活動にも使える
病気からの回復だけでなく、「もう起きて活動している」「朝早くから動いている」という意味でも使えます。
You’re up and about early today.
今日は早くから起きて活動しているんですね。
I’ve been up and about since six.
私は6時から起きて動いています。
この用法では病気の意味はなく、普段より早く動き始めている様子を表します。文脈によって意味を見分けましょう。
場面別・up and aboutの自然な例文
病気からの回復
I had the flu last week, but I’m up and about now.
先週インフルエンザにかかりましたが、今は起きて動けています。
She’s still tired, but at least she’s up and about.
彼女はまだ疲れていますが、少なくとも起きて動けています。
体調がすぐれない状態を表す表現は、under the weatherの意味と使い方でも詳しく解説しています。
手術・けがのあと
How soon will I be up and about after the operation?
手術後、どれくらいで起きて動けるようになりますか?
He was up and about sooner than we expected.
彼は予想より早く起きて動けるようになりました。
家族や友人への声かけ
I’m glad to see you up and about again.
また起きて動けるようになって、うれしいです。
Don’t push yourself just because you’re up and about.
動けるようになったからといって、無理はしないでください。
朝の家庭・旅行
Everyone was up and about before sunrise.
みんな日の出前から起きて活動していました。
We need to be up and about by seven to catch the train.
電車に間に合うよう、7時までには起きて動き始める必要があります。
up and aboutと似た回復表現の違い

up and aboutとback on your feetの違い
up and about は、実際に起きて歩いたり活動したりしている状態に焦点があります。
back on your feet は、病気だけでなく経済的・精神的な困難から立ち直り、普段の生活や自立した状態へ戻ることも表せます。
She’s up and about, but she hasn’t returned to work yet.
彼女は起きて動けていますが、まだ仕事には復帰していません。
The business is finally back on its feet.
その事業はようやく立ち直りました。
up and aboutとget overの違い
get over は、病気・失恋・ショック・困難などを「乗り越える・回復する」という変化を表します。up and about は、その結果として外から見える「起きて活動している状態」を表します。
I’m getting over a cold.
風邪から回復しているところです。
I’m up and about, but I’m not completely over it yet.
起きて動けていますが、まだ完全には治っていません。
詳しい用法は、get overの意味と「乗り越える」の使い方も参考にしてください。
up and aboutとup and runningの違い
up and running は、機械・システム・事業などが「正常に稼働している」という意味でよく使います。人の身体的な活動を表す up and about とは対象が異なります。
The new system is up and running.
新しいシステムは稼働しています。
Tom is up and about after his illness.
トムは病気のあと、起きて活動できています。
システムや事業については、up and runningの意味・使い方で詳しく比較しています。
日本人が間違えやすいポイント
「完全に元気」とは限らない
up and about は、寝たきりではなく動けるという意味です。まだ疲れや痛みが残っている可能性もあります。
I’m up and about, but I still need to take it easy.
起きて動けていますが、まだ無理をせず過ごす必要があります。
up aboutとは言わない
この表現では and が必要です。up and about をひとかたまりで覚えましょう。
人以外にはup and runningが自然なことが多い
機械やウェブサイト、店舗などの稼働を伝えるなら、通常は up and about ではなく up and running を使います。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
up and about が思い浮かばないときは、次の基本表現で十分伝わります。
- She can walk around now.
彼女は今、歩き回れます。 - He’s feeling better and moving around.
彼は体調がよくなり、動き回っています。 - I’m out of bed now.
私はもうベッドを出ています。 - I’m active again.
また活動できるようになりました。
まとめ
up and about は、病気・けが・手術などのあとに「起きて動き回れる」「再び活動している」状態を表します。
- be up and about:起きて活動している
- be back up and about:また動けるようになっている
- back on your feet:普段の生活や自立した状態へ戻る
- get over:病気や困難を乗り越える
- up and running:機械・システムなどが稼働している
回復して動けるようになった人を見たら、It’s good to see you up and about. と温かく声をかけてみてください。
ほかの英熟語も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。









