
こんにちは、b わたしの英会話です。
英語の会話や記事で見かける vice versa は、「逆もまた同じ」「反対の場合も同様」という意味です。前に述べた関係を、向きを入れ替えてもう一度言う代わりに使います。
たとえば Parents learn from children, and vice versa. なら、「親は子どもから学び、子どもも親から学ぶ」という双方向の関係を短く表せます。本記事では、意味、語順、発音、自然な例文に加え、the other way around や on the contrary との違いまで整理します。
Contents
vice versaの意味は「逆もまた同じ」
vice versa は、直前に述べた二者の関係を逆向きにしても同じことが成り立つ、と示す定型表現です。日本語では文脈に応じて「逆もまた同じ」「その逆も同様」「反対の場合も同じ」と訳せます。
You can teach me Japanese, and vice versa.
あなたが私に日本語を教えることもできますし、逆に私があなたに英語を教えることもできます。
Stress can affect sleep, and vice versa.
ストレスは睡眠に影響し、睡眠もまたストレスに影響します。
大切なのは、単に「反対」と言うのではなく、AからBへの関係をBからAへ入れ替えることです。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「逆もまた同じ」という意味になる?
vice versa はラテン語由来の表現で、英語ではひとかたまりの副詞句として使われています。語源を細かく暗記するより、「順番や関係を反対向きにする合図」と捉えるほうが会話で使いやすくなります。
たとえば「AがBに影響する」と言ったあとに and vice versa を加えると、「BもAに影響する」という逆向きの文が省略されています。

vice versaの語順とよく使う形
基本は「文, and vice versa」
最も使いやすい形は、文の最後に , and vice versa を置く形です。直前の内容と逆向きの内容が、どちらも成り立つと伝えます。
Good communication builds trust, and vice versa.
良いコミュニケーションは信頼を築き、信頼もまた良いコミュニケーションにつながります。
I visit her, and vice versa.
私が彼女を訪ねることもあれば、彼女が私を訪ねることもあります。
andを付けずに使うこともある
文脈が明確なら、vice versa だけを文末に置くこともあります。ただし、自分で話すときは and vice versa の形がつながりを示しやすく、初心者にも使いやすい形です。
The manager should respect the team and vice versa.
マネージャーはチームを尊重すべきですし、チームもマネージャーを尊重すべきです。
vice versasとはしない
vice versa は通常、形を変えずに使う固定表現です。複数形にしたり、時制に合わせて変化させたりしません。
会話で使えるvice versaの例文
日常生活・人間関係
She helps me when I’m busy, and vice versa.
私が忙しいときは彼女が助けてくれますし、その逆も同じです。
Sometimes I cook for my husband, and vice versa.
私が夫のために料理することもあれば、夫が私のために料理することもあります。
仕事
Sales supports marketing, and vice versa.
営業はマーケティングを支え、マーケティングも営業を支えます。
A good leader listens to the team, and vice versa.
良いリーダーはチームの話を聞き、チームもリーダーの話を聞きます。
英語学習
Speaking helps your listening, and vice versa.
話す練習はリスニング力を伸ばし、リスニング練習もスピーキング力を伸ばします。
You can learn new words through reading, and vice versa.
読書を通じて新しい単語を学べますし、単語力がつくと読書もしやすくなります。
旅行
We can meet you at the station, or vice versa.
私たちが駅へ迎えに行ってもいいですし、逆にあなたがこちらへ来ても構いません。
この例のように、選択肢を入れ替える場合は or vice versa も使えます。and vice versa は両方向が成り立つこと、or vice versa はどちらの向きでもよいことを示しやすい表現です。
vice versaと似た表現の違い
vice versaとthe other way around
the other way around は「逆の順序・方向で」「実際はその逆」という意味です。二者の関係を反転させる点では似ていますが、相手の理解や事実関係を訂正するときにも自然です。
I thought she worked for him, but it was the other way around.
彼女が彼のために働いていると思いましたが、実際は逆でした。
vice versa は「A→BだけでなくB→Aも成り立つ」と付け足す場面が中心です。一方、the other way around は「A→BではなくB→Aだ」と向きを訂正する場面にも使えます。
vice versaとon the contrary
on the contrary は「それどころか、正反対に」と、直前の考えや発言を否定して反対の内容を述べます。AとBを入れ替える vice versa とは働きが異なります。詳しくはon the contraryの意味とon the other handとの違いも参考にしてください。
He isn’t lazy. On the contrary, he works too much.
彼は怠け者ではありません。それどころか、働きすぎです。
vice versaとmutually
mutually は「相互に」という意味で、互いに同じ行為や感情を向け合うことを表します。mutual respect(相互尊重)のように名詞を修飾する mutual もよく使われます。
vice versa は前の文の構造を反転させる表現なので、すべての「お互いに」を置き換えられるわけではありません。
日本人が間違えやすいポイント
単なる反対意見には使わない
vice versaは「反対です」と意見を否定する表現ではありません。相手の意見に反対なら I disagree.、反対の事実を述べるなら It’s the other way around. などが自然です。
逆にした文が論理的に成り立つか確認する
前の文を反転させたとき、意味が不自然になるなら vice versa は使えません。
I was born in Osaka, and vice versa.
不自然:私は大阪で生まれ、逆もまた同じです。
この文には入れ替える二者関係がありません。vice versaを使う前に、「誰と誰」「何と何」を交換できるのか確認しましょう。
発音は「ヴァイス・ヴァーサ」に近い
英語での発音には地域差があり、vice は「ヴァイス」、versa は「ヴァーサ/ヴァーサァ」に近く聞こえます。日本語の「ヴァイス・ヴァーサ」を目安にしつつ、2語を滑らかにつなげると伝わりやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出ないときの簡単な言い換え
vice versaが出てこなくても、逆向きの文をそのまま言えば十分伝わります。難しい表現を無理に使う必要はありません。
I help her, and she helps me.
私は彼女を助け、彼女も私を助けます。
We learn from each other.
私たちはお互いから学びます。
It works both ways.
それはどちらの方向にも成り立ちます。
It works both ways. は、規則・責任・影響などが一方通行ではないと伝える会話的な言い方です。文脈によっては vice versa の自然な言い換えになります。
vice versaを使った短い会話
A: Does working abroad change the way you see your home country?
B: Definitely. Your home culture affects how you see other countries, and vice versa.
A: That makes sense.
日本語訳
A:海外で働くと、自分の国の見方も変わる?
B:間違いなく。自国の文化が他国の見方に影響するし、その逆もまた同じだよ。
A:なるほどね。
まとめ
vice versa は「逆もまた同じ」「反対の場合も同様」を表し、直前のAとBの関係を入れ替えても成り立つことを示します。まずは 文, and vice versa. の形で覚えましょう。
使えるか迷ったら、AとBを実際に入れ替えて文を作ってみてください。逆向きの文が自然なら vice versa が使えます。出てこないときは、逆の文をそのまま言うか、We learn from each other. のような簡単な英語で十分です。
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の意味・使い方一覧をご覧ください。









