車椅子・歩行介助で使う英語|wheelchair・cane・walkerと安全な声かけ

車椅子・杖・歩行器を使う高齢の親を介助するときの英語 「ゆっくり立ってね」「手すりにつかまって」「車椅子を持ってくるね」。高齢の親の移動を手伝う場面では、難しい介護英語よりも、これからすることを短く伝え、本人の返事を待つ英語が役立ちます。 この記事では、家族が車椅子・杖・歩行器を使うときの簡単な英語、立ち上がり・歩行・移乗前の声かけ、転倒やめまいを防ぐための確認表現を初心者向けにまとめます。

これだけ言えれば乗り切れる3文

  • Please stand up slowly.(ゆっくり立ってください)
  • Please hold on to the handrail.(手すりにつかまってください)
  • Let me know if you feel dizzy.(めまいがしたら教えてください)

車椅子・杖・歩行器は英語で?

  • wheelchair:車椅子
  • cane:杖。主にアメリカ英語
  • walking stick:歩行用の杖。イギリス英語でよく使う
  • walker:歩行器。主にアメリカ英語
  • walking frame:歩行器。イギリス英語でよく使う
  • rollator:車輪・ハンドブレーキ・座面などが付いた歩行器
  • handrail:手すり
  • walking aid / mobility aid:歩行補助具/移動補助具の総称
wheelchair は「車椅子という物」、wheelchair user は「車椅子を使う人」です。人を表すときは a person who uses a wheelchair も自然です。
  • My mother uses a wheelchair outdoors.(母は外出時に車椅子を使います)
  • She uses a walker at home.(自宅では歩行器を使います)
  • She can walk short distances with a cane.(杖を使えば短い距離を歩けます)

しゅみすけ(大山俊輔)

can’t walk と決めつけるより、She can walk short distances with a walker. のように「何を使えば、どこまでできるか」を伝えると、本人の状態が正確に伝わります。

help・support・assistの違い

  • help:日常会話で最も使いやすい「手伝う」
  • support:身体や動きを支える/広く支援する
  • assist:やや正式な「介助する」。医療・介護案内でも使う
  • walk with:一緒に歩く、付き添って歩く
  • I’ll help you stand up.(立ち上がるのを手伝います)
  • I’ll support your arm.(腕を支えます)
  • She needs assistance with walking.(歩行に介助が必要です)
  • I’ll walk with you.(一緒に歩きます)
家庭で本人へ話すなら help が簡単で自然です。サービス窓口や医療者へ必要な介助を説明するときは needs assistance with … も使えます。

介助を始める前に、本人へ確認する英語

いきなり身体や車椅子に触れず、まず何をするかを伝えて、希望や体調を確認します。
  • Are you ready to stand up?(立つ準備はできましたか?)
  • Would you like some help?(お手伝いしましょうか?)
  • How would you like me to help?(どのように手伝えばよいですか?)
  • May I support your arm?(腕を支えてもよいですか?)
  • Are you feeling okay?(体調は大丈夫ですか?)
  • Do you have any pain?(痛みはありますか?)
Do you need help? も正しい表現ですが、本人が自分でできるか試したい場面では、Would you like some help? のほうが選択を尊重する柔らかな聞き方です。

立ち上がる・座るときの簡単英語

  • I’m going to help you stand up.(立ち上がるのを手伝いますね)
  • Please stand up slowly.(ゆっくり立ってください)
  • Take your time.(ゆっくりで大丈夫です)
  • Please wait here for a moment.(ここで少し待ってください)
  • The chair is behind you.(椅子は後ろにあります)
  • Please sit down slowly.(ゆっくり座ってください)
  • Are you comfortable?(楽な姿勢ですか?)
Stand up. だけでは命令の響きが強くなるため、Pleaseslowly を加えます。急かさず、一文ずつ伝えて返事や動きを待ちましょう。 立ち上がり・手すり・歩行器・車椅子で使う簡単英語4場面

歩くとき・階段で使う英語

  • I’ll walk with you.(一緒に歩きます)
  • Please hold on to the handrail.(手すりにつかまってください)
  • Take one step at a time.(一歩ずつ進みましょう)
  • Watch your step.(足元に気をつけてください)
  • The floor is slippery.(床が滑りやすいです)
  • There is a small step here.(ここに小さな段差があります)
  • Would you like to take a break?(少し休みますか?)
  • Let’s stop here for a moment.(ここで少し止まりましょう)
Be careful!(気をつけて)だけでは、何に注意するのか分からないことがあります。The floor is slippery.There is a step here. のように危険を具体的に伝えるほうが実用的です。

杖・歩行器を使うときの英語

  • Here is your cane.(杖はこちらです)
  • Let’s use the walker.(歩行器を使いましょう)
  • Please wait. I’ll bring your walker.(待ってください。歩行器を持ってきます)
  • Is the walker close enough?(歩行器は十分近くにありますか?)
  • Do you feel steady?(安定して立てていますか?)
  • Please don’t walk without your cane.(杖なしで歩かないでください)
NIA(米国国立老化研究所)は、杖や歩行器は正しいサイズと安全な状態で使い、必要に応じて医療者や理学療法士・作業療法士に選び方と使い方を確認するよう案内しています。借り物を自己判断で使うのではなく、本人に合っているか確認しましょう。

車椅子を使うときの英語

  • I’ll bring the wheelchair.(車椅子を持ってきます)
  • Would you like to use the wheelchair?(車椅子を使いますか?)
  • I’m going to move the wheelchair.(車椅子を動かしますね)
  • Are you ready to move?(動く準備はできましたか?)
  • Please keep your hands inside.(手を内側に入れておいてください)
  • I’ll stop here.(ここで止まります)
  • Are the footrests comfortable?(フットレストの位置は大丈夫ですか?)
push a wheelchair は「車椅子を押す」です。ただし、本人へは無言で押し始めず、Are you ready to move? と確認してから動かします。

ベッド・椅子・車椅子の移乗で使う英語

transfer は、ベッドから車椅子、車椅子から椅子などへ「移る/移乗する」ことです。
  • We’re going to move from the bed to the wheelchair.(ベッドから車椅子へ移ります)
  • Are you ready to transfer?(移乗する準備はできましたか?)
  • Please tell me if anything hurts.(どこか痛ければ教えてください)
  • Let’s stop if you feel unsteady.(不安定に感じたら止まりましょう)
  • I need another person to help us.(もう一人の手助けが必要です)
  • Let’s wait for the nurse.(看護師を待ちましょう)

移乗方法は、言葉だけでまねしない

必要な支え方や人数は、本人の筋力・痛み・麻痺・体格・使う器具によって異なります。家族だけで無理に持ち上げず、理学療法士・作業療法士・看護師などに本人に合う方法を実際に教えてもらってください。

めまい・痛み・疲れを確認する英語

  • Do you feel dizzy?(めまいがしますか?)
  • Let me know if you feel dizzy.(めまいがしたら教えてください)
  • Do you feel weak?(力が入りにくいですか?)
  • Does your knee hurt?(膝が痛みますか?)
  • Are you short of breath?(息苦しいですか?)
  • Are you tired?(疲れましたか?)
  • Let’s sit down and rest.(座って休みましょう)
dizzy はめまい・ふらつく感じ、unsteady は身体が安定しない様子、weak は力が入りにくい感じです。
  • She felt dizzy when she stood up.(立ち上がったときにめまいがしました)
  • She is unsteady on her feet.(立っているときにふらつきます)
  • Her left leg feels weak.(左脚に力が入りにくいです)

転びそう・転んだときの英語

  • Please stop. Don’t move yet.(止まってください。まだ動かないでください)
  • Are you hurt?(けがをしていますか?)
  • Where does it hurt?(どこが痛みますか?)
  • Did you hit your head?(頭を打ちましたか?)
  • I’m calling for help.(助けを呼んでいます)
  • She fell while walking.(歩行中に転びました)
転倒後は、痛みがないように見えても状況を医療者へ伝えることが大切です。頭を打った、意識や会話がおかしい、強い痛みがある、立てないなどの場合は、現地の救急窓口へ速やかに相談してください。

しゅみすけ(大山俊輔)

介助英語では、励ますこと以上に「止まる英語」も大事です。Please stop.、Let’s sit down.、I’m calling for help. の3つも声に出して練習しておきましょう。

家族・医療者へ歩行状態を説明する英語

  • My mother needs help standing up.(母は立ち上がりに手助けが必要です)
  • She can walk short distances with a walker.(歩行器を使えば短い距離を歩けます)
  • She uses a wheelchair outdoors.(外出時は車椅子を使います)
  • She needs someone with her on the stairs.(階段では付き添いが必要です)
  • She has fallen twice this month.(今月2回転びました)
  • Her balance has gotten worse recently.(最近バランスが悪くなりました)
  • She needs help transferring from the bed to the wheelchair.(ベッドから車椅子への移乗に介助が必要です)
「歩けない」と一言で終えず、補助具、距離、必要な介助、転倒回数、最近の変化を具体的に伝えると、必要な支援につながりやすくなります。

車椅子・歩行介助の会話例

Daughter: Are you ready to stand up?
(立つ準備はできた?)

Mother: Yes, but my left knee hurts a little.
(うん。でも左膝が少し痛いの)

Daughter: Okay. Please stand up slowly. Let me know if you feel dizzy.
(分かった。ゆっくり立ってね。めまいがしたら教えて)

Mother: I feel a little unsteady.
(少しふらつくわ)

Daughter: Let’s sit down. I’ll bring the walker.
(座ろう。歩行器を持ってくるね)

まとめ|短く伝え、返事と動きを待つ

  • 車椅子は wheelchair、杖は cane / walking stick
  • 歩行器は walker / walking frame
  • 日常の「手伝う」は help が使いやすい
  • 介助前に、何をするかと本人の希望を確認する
  • 一文ずつ短く伝え、急かさず返事と動きを待つ
  • 移乗や補助具の使い方は専門職に本人向けの方法を教わる
  • めまい・痛み・転倒時には中止して、必要な助けを呼ぶ

高齢の親の暮らしや必要な支援を説明する表現は「高齢の親について説明する英語」、介護サービスの相談は「介護サービスを利用する英語」もあわせてご覧ください。

介護職員が施設で使う食事・移動・入浴・服薬の総合表現は「介護職・介護施設で使う英語」にまとめています。

参考情報

高齢の親の暮らし・介護サービス・通院・認知症・歩行・服薬の記事を場面別に探す方は、「親・介護・シニアライフで使う英語」をご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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