
Time is working against us. と言われたとき、直訳して「時間が私たちに対して働いている」と考えると、意味がつかみにくいかもしれません。この work against は、時間・天候・証拠などが「こちらに不利な力として作用する」ことを表します。
この記事では、work against の主要な意味、work と against から意味を組み立てる考え方、目的語の語順、自然な例文、さらに go against・be against・work for との違いまで整理します。
Contents
work againstの意味を最初に確認
work against + 人・物・目標 の中心的な意味は、次の2つです。
- 〜に不利に働く、〜の妨げになる
- 〜に反対して活動する、〜を阻止しようと動く
最もよく出会うのは、状況や要因が主語になる1つ目の用法です。
Time is working against us.
時間が私たちに不利に働いています。
His lack of experience worked against him.
経験不足が彼にとって不利に働きました。
Several groups are working against the proposal.
複数の団体がその提案に反対して活動しています。
なお、work against は「一回ぶつかる」というより、ある力や活動がしばらく作用し続ける響きを持ちやすい表現です。
work+againstから意味の仕組みを理解する
work は「仕事をする」だけでなく、機械・薬・方法などが働く、作用するという意味を持ちます。against のコアイメージは、何かに接して反対方向の力を加えることです。
この2つが合わさると、「対象の進む方向とは反対向きに力が作用する」から、「対象に不利に働く」「対象に反対して動く」という意味になります。

しゅみすけ(大山俊輔)
ネイティブが感じるwork againstのニュアンス
状況が成功を難しくする
時間・悪天候・年齢・先入観・証拠・規則などが主語になると、それらが人や計画の成功を難しくするという意味です。必ずしも誰かが意図的に邪魔しているとは限りません。
The weather worked against the rescue team.
天候が救助隊にとって不利に働きました。
The evidence is working against the defendant.
その証拠は被告に不利に働いています。
Starting too late may work against our plan.
始めるのが遅すぎると、私たちの計画に不利に働くかもしれません。
人や組織が反対側で動く
人・団体が主語の場合は、ある人物・制度・計画に反対して活動する意味にもなります。単に反対意見を持つだけでなく、結果を変えるために何らかの行動をしている含みがあります。
They worked against the new policy.
彼らは新しい方針に反対して活動しました。
She would never work against her own team.
彼女が自分のチームに不利になるよう動くことは決してないでしょう。
語順:work againstは分離できない
work against は、この用法では自動詞 work + 前置詞 against の組み合わせです。against の直後に対象を置き、途中へ目的語を入れて分離しません。
- work against the plan
- work against us
- work against it
正:The delay worked against us.
誤:The delay worked us against.
代名詞でも work against it / him / them の順です。put it off のように代名詞を真ん中へ入れるタイプではありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
よく使われる文型とコロケーション
時間や条件+work against+人・計画
- time works against us:時間が私たちに不利に働く
- the odds work against you:勝算・条件があなたに不利である
- the weather works against the team:天候がチームの妨げになる
- circumstances work against the plan:状況が計画に不利に働く
- evidence works against someone:証拠が人に不利に働く
work against your own interests
work against your own interests は、自分の利益に反する結果を招くという定番の組み合わせです。
Skipping every meeting may work against your own interests.
会議を毎回欠席すると、自分自身の利益に反する結果になるかもしれません。
work against each other
work against each other は、複数の人・仕組み・要因が互いに打ち消し合うことを表します。
The two systems are working against each other.
その2つの仕組みは互いの効果を打ち消しています。
場面別の自然な例文
仕事
We need a decision today because time is working against us.
時間が私たちに不利に働いているので、今日中に決定が必要です。
The complicated approval process worked against the project.
複雑な承認手続きが、そのプロジェクトの妨げになりました。
Don’t let the two departments work against each other.
2つの部署が互いの足を引っ張る状態にしないでください。
日常生活・健康
Lack of sleep can work against your efforts to stay healthy.
睡眠不足は、健康を保つ努力の妨げになることがあります。
The strong wind was working against us as we cycled home.
自転車で帰宅するとき、強風が私たちへの逆風になっていました。
恋愛・人間関係
Trying too hard to impress her may work against you.
彼女に好印象を与えようと頑張りすぎると、かえって不利になるかもしれません。
His friends were working against the relationship.
彼の友人たちは、その交際に反対して動いていました。
旅行
The short connection time worked against us.
乗り継ぎ時間の短さが私たちにとって不利でした。
Bad weather worked against our travel plans.
悪天候が旅行計画の妨げになりました。
work againstと似た表現の違い
work againstとgo against
go against は「意向に逆らう」「規則・信念に反する」「予想と違う」「判断が不利になる」など、基準や流れに反することを広く表します。
一方、work against は、ある要因が実際に作用して成功を難しくする、または反対側で活動する点に焦点があります。
This goes against company policy.
これは会社の方針に反します。
This delay is working against our team.
この遅れはチームに不利に働いています。
work againstとbe against
be against は「〜に反対の立場である」という状態・意見です。work against は、反対方向の作用や実際の活動を表します。
I’m against the proposal.
私はその提案に反対です。
I’m working against the proposal.
私はその提案を阻止するために動いています。
work againstとwork for
work for には「〜に勤める」のほか、「〜のためになる」「〜に有利に働く」という意味があります。文脈によって work against と対になる表現です。
The new schedule works for me.
新しい日程は私にとって都合がいいです。
The new schedule works against me.
新しい日程は私にとって不利です。
work againstとwork with
work with は「人と協力する」「道具・材料を扱う」。work against は、協力ではなく反対方向へ作用する関係です。
日本人が間違えやすいポイント
workを「働く」とだけ訳さない
Time is working against us. の work は、人が勤務する意味ではなく「作用する」です。「時間が不利に作用している」と考えると自然です。
人が主語か、状況が主語かを確認する
The weather worked against us. は、天候に意思があるのではなく「天候のせいで難しくなった」という意味です。一方、They worked against us. なら、人々がこちらに不利になるよう動いた可能性があります。
againstの後ろを省きすぎない
何に不利なのかが文脈で明白でない場合、work against our plan / work against you のように対象を示しましょう。
この句動詞が出てこなかったら?簡単な英語での言い換え
work against を思い出せなくても、難しい一語に置き換える必要はありません。結果を直接説明すれば伝わります。
「状況が不利に働く」なら
Time is working against us.
→ We don’t have much time.
時間があまりありません。
The weather worked against us.
→ The bad weather made our job harder.
悪天候のせいで作業が難しくなりました。
His inexperience worked against him.
→ He had a disadvantage because he didn’t have much experience.
経験が少なかったため、彼は不利でした。
「〜に反対して動く」なら
They are working against the plan.
→ They are trying to stop the plan.
彼らはその計画を止めようとしています。
完全な同義表現でなくても、「時間がない」「難しくなった」「止めようとしている」と事実を分けて言えば、会話の目的は十分に達成できます。
関連する句動詞
- work atの意味・使い方とwork on・work forとの違い
- work aroundの意味・使い方
- work throughの意味・使い方
- work upの意味・使い方
- 英熟語・定型表現の一覧
まとめ
work against は、「〜に不利に働く」「〜に反対して活動する」という句動詞です。work の「作用する」と、against の「反対方向へ力がかかる」を組み合わせると意味を理解できます。
- 基本形は work against + 名詞・代名詞
- 分離せず、代名詞も work against it の順
- 時間・天候・証拠などが主語なら「不利に働く」
- 人・団体が主語なら「反対して動く」の意味になり得る
- go against は基準や意向に反する、be against は反対の立場を表す
まずは会議や締め切りの場面で使いやすい Time is working against us. を一文で覚え、そこから主語と対象を入れ替えて使ってみてください。
ほかのwork句動詞もまとめて学びたい方は、workを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順を例文解説をご覧ください。









