
「迎合する」を英語で強い批判を込めて言うなら、pander to … が代表的です。相手の好み・欲望・偏見などに合わせて、気に入られようとする場面で使います。
ただし、顧客の要望に合わせるなら cater to …、権力者に取り入ろうとするなら play up to …、相手の案に反対せず合わせるなら go along with … が自然です。「迎合する」の批判的なニュアンスが、すべての表現にあるわけではありません。
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「迎合する」を表す主な英語表現
| 英語 | 中心的な意味 | 使う場面 | 代表例文 |
|---|---|---|---|
| pander to | 相手の欲望や偏見に迎合する | 政治・メディア・批判的な説明 | The speech panders to fear. |
| cater to | 好みやニーズに合わせる | 顧客・市場・サービス | The hotel caters to business travelers. |
| play up to | 気に入られようとお世辞を言う | 上司・権力者・有力者 | He plays up to the boss. |
| go along with | 相手の考えや計画に合わせる | 会話・会議・人間関係 | I went along with their plan. |
一番自然な表現は?
日本語の「大衆に迎合する」「人気取りのために迎合する」のような批判的な意味には、pander to が最も近い表現です。
- The show panders to the audience.(その番組は視聴者に迎合しています)
- We shouldn’t pander to prejudice.(偏見に迎合すべきではありません)
日常会話で「本当は違うと思ったけれど、みんなに合わせた」と言うなら、I just went along with everyone else. のほうが自然です。pander to は批判の響きが強いため、単なる協調や同意には使いません。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本語の「迎合する」と英語の意味のズレ
日本語の「迎合する」には、自分の考えを曲げて相手に気に入られようとする否定的な響きがあります。しかし英語では、誰に何を合わせるのかによって表現を分けます。
- 欲望・偏見・低俗な好みに合わせる:pander to
- 顧客や市場のニーズに応える:cater to
- 有力者に気に入られようと振る舞う:play up to
- 意見や計画に同意して合わせる:go along with
cater to は、文脈によっては批判的にもなりますが、通常のビジネスでは「顧客の要望に応える」という中立・肯定的な意味でも使われます。また、go along with も必ずしも「媚びる」ではなく、単に案へ賛成する場合があります。

各表現の使い方と語順
pander to + 人・欲望・偏見
pander to + 対象 の形で使います。to は前置詞なので、後ろには名詞または動名詞が続きます。
- The campaign panders to voters’ fears.(その選挙運動は有権者の恐怖心に迎合しています)
- The article was written to pander to popular opinion.(その記事は世論に迎合するために書かれました)
- Don’t pander to people who want an easy answer.(安易な答えを求める人に迎合しないでください)
cater to + 人・ニーズ・好み
cater to + 顧客層・needs・tastes で、「…の要望や好みに応える」という意味です。
- This course caters to beginners.(この講座は初心者のニーズに応えています)
- The product caters to customers who value convenience.(その商品は利便性を重視する顧客向けです)
- We can’t cater to every request.(すべての要望に応えることはできません)
play up to + 人
play up to + 人 は、利益を得るために相手を褒めたり機嫌を取ったりする表現です。主に人を目的語にします。
- He is always playing up to senior managers.(彼はいつも上級管理職に取り入ろうとしています)
- You don’t need to play up to the client.(その顧客に媚びる必要はありません)
go along with + 人・考え・計画
go along with + 人・idea・plan・decision で、「…に同意する・合わせる」です。消極的に従ったニュアンスになることもあります。
- I didn’t agree, but I went along with the decision.(賛成ではありませんでしたが、その決定に従いました)
- She went along with the group.(彼女はグループに合わせました)
- I can’t go along with that idea.(その考えには賛同できません)
場面別に使える例文
独り言・英語日記
- I went along with everyone even though I had doubts.(疑問がありましたが、みんなに合わせました)
- I tried too hard to please people today.(今日は人に気に入られようとしすぎました)
- Next time, I want to say what I really think.(次は自分が本当に思っていることを言いたいです)
日常会話
- You don’t have to agree just to please them.(相手に気に入られるためだけに賛成しなくていいよ)
- He always goes along with whatever they say.(彼はいつも相手が言うことに何でも合わせます)
- Are you agreeing, or are you just trying to please your boss?(賛成しているの?それとも上司の機嫌を取ろうとしているだけ?)
仕事・社会
- Good leadership does not pander to popular opinion.(良いリーダーシップは人気のある意見に迎合しません)
- Our service caters to the needs of working women.(当社のサービスは働く女性のニーズに応えます)
- We should listen to customers without simply going along with every request.(すべての要望にただ従うのではなく、顧客の声を聞くべきです)
同調する・話を合わせるとの違い
| 日本語 | 焦点 | 代表表現 |
|---|---|---|
| 迎合する | 気に入られるために相手へ合わせる | pander to / play up to |
| 同調する | 意見・行動を同じ方向へ合わせる | go along with / agree with |
| 話を合わせる | 会話上、相手の話に合わせる | go along with / play along |
| 順応する | 基準や環境に合わせて変わる | conform to / adapt to |
「迎合」には動機への批判がありますが、「同調」や「順応」は必ずしも悪い意味ではありません。会話で相手の話に合わせる表現は、「話を合わせる」は英語で?も参考にしてください。
規則や社会的な基準に合わせる場合は、conform to の意味と使い方で詳しく解説しています。
「賛成する」という意味の approve of との違いは、approve of の意味・語順で確認できます。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
pander to や play up to が出てこなくても、「本当はどう思っていたか」「なぜ相手に合わせたか」「実際に何をしたか」に分ければ伝わります。
- I agreed because I wanted them to like me.
気に入られたかったので賛成しました。 - I said yes, but I didn’t really agree.
はいと言いましたが、本当は賛成していませんでした。 - I changed my opinion to please my boss.
上司を喜ばせるために意見を変えました。 - They only tell people what they want to hear.
彼らは人々が聞きたいことだけを言います。 - I didn’t say what I really thought.
本当に思っていることを言いませんでした。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
pander の後ろには to を付ける
× The politician pandered the audience.
○ The politician pandered to the audience.
cater to を必ず悪い意味だと思わない
cater to customer needs は「顧客ニーズに応える」という自然なビジネス表現です。文脈がなければ、「悪く迎合する」とは限りません。
play up と play up to を混同しない
play up something は「何かを強調する」、play up to someone は「人に取り入ろうとする」です。
go along with は必ずしも迎合ではない
I can go along with that plan. は単に「その計画に賛成できます」という意味にもなります。迎合の意味を明確にしたいなら、理由や本心も加えましょう。
FAQ
Q. 「大衆に迎合する」は英語で?
pander to the public や pander to popular opinion と言えます。人気取りへの批判を込めやすい表現です。
Q. 「上司に迎合する」は英語で?
機嫌を取って気に入られようとするなら play up to the boss が合います。単に上司の案へ従うなら go along with the boss’s plan です。
Q. pander to と cater to の違いは?
pander to は欲望・恐怖・偏見などに合わせる批判的な表現です。cater to は顧客や利用者のニーズに応える中立的な表現としても使えます。
Q. 「相手に合わせる」はいつも go along with ですか?
意見や計画に合わせるなら使えます。服装・生活・環境などに適応する場合は adapt to、規則や基準に従うなら conform to などが適しています。
Q. 「人に気に入られようとする」は簡単な英語で?
try to make people like you や try to please people と言えます。難しい単語を使わなくても、迎合する動機を明確にできます。
まとめ
批判的な「迎合する」の基本は pander to です。顧客ニーズに応えるなら cater to、有力者に取り入ろうとするなら play up to、考えや計画に合わせるなら go along with を使います。
難しい表現が出てこないときは、I agreed because I wanted them to like me. や I said yes, but I didn’t really agree. のように、本心・理由・行動へ分けて言いましょう。








