
スマホを探していたら手に持っていた。遠くの会社に相談しようとしていたら、詳しい人が同じ部署にいた。こんな「近すぎて、かえって気づかなかった」という場面で使うのが「灯台下暗し」です。
英語では、まったく同じ形のことわざを探すより、right under your nose を使うと自然に表せます。ただし、初心者なら It was right in front of me. のような簡単な英語でも十分に気持ちは伝わります。
この記事では「灯台下暗し」に近い英語表現を、物探し・人・仕事の場面別に、使いやすい例文とともに紹介します。
Contents
「灯台下暗し」は英語で right under your nose
right under your nose
すぐ目の前にあるのに気づかない/ごく身近なところにある
under your nose を直訳すると「あなたの鼻の下」です。そこから、非常に近い場所、あるいは明らかな場所にあるのに見落としているという意味で使われます。right をつけると「まさにすぐそこ」という強調になります。
The answer was right under our noses.
答えはすぐ目の前にありました。まさに灯台下暗しでした。
I looked everywhere for my glasses, but they were right under my nose.
眼鏡をあちこち探しましたが、すぐ目の前にありました。
We searched outside the company for an expert, but the perfect person was right under our noses.
社外で専門家を探しましたが、ぴったりの人は身近な社内にいました。
noseは誰のもの?主語に合わせた使い方
your nose だけでなく、見落としていた人に合わせて所有格を変えます。
- under my nose:私のすぐそばで/私が気づかないところで
- under your nose:あなたのすぐそばで
- under his or her nose:彼・彼女のすぐそばで
- under our noses:私たちのすぐそばで
- under their noses:彼らのすぐそばで
The solution was right under my nose the whole time.
解決策はずっと私の目の前にありました。
Your keys are right under your nose—on the table!
鍵、すぐ目の前にあるよ。テーブルの上!
The mistake happened right under their noses.
そのミスは、彼らの目の届くところで起きました。
最後の例のように、under someone’s nose には「すぐそばで、その人に気づかれないまま」という少し批判的なニュアンスが出ることもあります。

初心者でも言える簡単な英語
right under your nose がすぐに出てこなくても大丈夫です。「近くにあった」「目の前にあった」「気づかなかった」を知っている単語で組み立てれば、同じ状況を自然に伝えられます。
It was right in front of me.
それはすぐ目の前にありました。 探し物を見つけたときに、そのまま使える一言です。
I finally found my phone. It was right in front of me.
やっとスマホを見つけました。すぐ目の前にありました。
It was here all along.
ずっとここにありました。 all along は「最初からずっと」という意味です。
Oh, the file was here all along!
あっ、そのファイルはずっとここにあった!
I didn’t notice it.
それに気づきませんでした。 「灯台下暗し」の状況を最も簡単に説明できます。
It was on my desk, but I didn’t notice it.
机の上にあったのに、気づきませんでした。
The answer was closer than I thought.
答えは思ったより近くにありました。 物だけでなく、人材・アイデア・解決策についても使えます。
I asked my coworker, and she solved it in five minutes. The answer was closer than I thought.
同僚に聞いたら、5分で解決してくれました。答えは思ったより近くにありました。
I should have looked nearby first.
まず近くを探せばよかった。 探し物を遠くまで探したあとに言いやすい表現です。
It was in the next room. I should have looked nearby first.
隣の部屋にありました。まず近くを探せばよかったです。
場面別:「灯台下暗し」の英語例文
探し物がすぐ近くにあった
A: Did you find your wallet?
財布は見つかった?
B: Yes. It was right under my nose—in my jacket pocket.
うん。灯台下暗しで、上着のポケットに入ってた。
社内に適任者がいた
We were looking for a translator, and then we learned that Maya speaks three languages. The perfect person was right under our noses.
翻訳者を探していたら、マヤが3か国語を話せると分かりました。適任者はすぐ身近にいたのです。
身近な場所に解決策があった
The café we needed for the meeting was in our own building. Talk about right under our noses!
打ち合わせに必要なカフェは自分たちのビルにありました。まさに灯台下暗しです。
すぐそばの魅力に気づいた
I used to travel far for beautiful scenery, but the park near my house is wonderful. Sometimes the best places are close to home.
以前は美しい景色を求めて遠くへ出かけていましたが、家の近くの公園もすてきです。最高の場所は案外身近にあるものですね。
「灯台」を lighthouse と訳さないの?
日本語の「灯台下暗し」を見て、lighthouse を使いたくなるかもしれません。しかし、このことわざの「灯台」は、一般に海辺の灯台ではなく、昔の灯火を置く台を指すと説明されます。
また、英語で It is dark under the lighthouse. と直訳しても、英語話者にはことわざとして意味が伝わりにくいでしょう。「近くにあるのに見落とす」という意味を優先して、right under your nose や簡単な言い換えを選ぶのが自然です。
似ている英語表現との違い
can’t see the forest for the trees
木を見て森を見ずに近い表現です。細部にとらわれて全体像が見えない、という意味なので、「身近なものを見落とす」とは少し違います。
We’re focusing too much on one number. We can’t see the forest for the trees.
一つの数字に集中しすぎています。細部にとらわれて全体が見えていません。
in plain sight
誰にでも見える場所に/目につくところにという意味です。見つからないように隠していた物が、実は堂々と見える場所にあった、という場面でも使われます。
The note was hidden in plain sight on the noticeboard.
そのメモは掲示板の目につくところに隠されていました。
まとめ
「灯台下暗し」を英語で自然に表すなら、まず覚えたいのは次の表現です。
- right under your nose:すぐ目の前・身近にあるのに気づかない
- It was right in front of me.:それはすぐ目の前にありました
- It was here all along.:ずっとここにありました
- I didn’t notice it.:それに気づきませんでした
- The answer was closer than I thought.:答えは思ったより近くにありました
ことわざを一語一句訳す必要はありません。まずは、探し物が目の前で見つかったときに It was right in front of me! と言ってみましょう。「灯台下暗し」のおかしさまで、シンプルな英語でしっかり伝わります。









