
after allには、大きく分けて2つの使い方があります。
- 結局・やっぱり:予想や計画が変わったあとの最終結果
- だって〜なのだから:判断を支える理由や、忘れていた事実
- She came after all.
結局、彼女は来ました。 - Let’s stay home. It’s raining, after all.
家にいましょう。だって雨なのだから。
どちらにも共通するのは、いろいろ考えたり別の可能性を検討したりしたあと、最後にある事実へ戻る感覚です。
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after allの基本イメージ
afterは「〜のあと」、allは「すべて」です。直訳的には「すべてのことのあとで」。つまり、さまざまな事情・予想・議論を通過したあとに残った結論や、改めて考えるべき事実を示します。
この感覚から、次の2用法が生まれます。
| 用法 | 日本語 | 話し手の感覚 |
|---|---|---|
| 最終結果 | 結局・やっぱり | 別の予想や計画があったが、最終的にはこうなった |
| 理由・事実 | だって〜なのだから・何しろ | 考えてみれば、この大事な事実がある |
しゅみすけ(大山俊輔)
用法1:「結局・やっぱり」のafter all
最初の予想、予定、発言とは異なる結果になったときに使います。

- I decided to go to the party after all.
結局、そのパーティーに行くことにしました。 - She didn’t cancel the trip after all.
結局、彼女は旅行をキャンセルしませんでした。 - Maybe he was right after all.
やっぱり、彼が正しかったのかもしれません。 - We won’t need an umbrella after all.
結局、傘は必要なさそうです。
たとえば、最初は「パーティーに行かない」と考えていた人が考えを変えたなら、I’m going after all.と言えます。単に行く事実を伝えるのではなく、行かない可能性があったことまで含みます。
会話でよく使う短い形
- I can come after all.
やっぱり行けます。 - We’re not moving after all.
結局、引っ越さないことになりました。 - You were right after all.
結局、あなたが正しかったね。
after allを外しても文は成立しますが、「当初の予想や話とは違う結果になった」という背景が消えます。
用法2:「だって〜なのだから」のafter all
判断・意見・提案の理由として、相手も知っているはずの事実を思い出させる用法です。日本語では「だって」「何しろ」「考えてみれば〜なのだから」が近くなります。
- Don’t be too hard on yourself. You’re still learning, after all.
自分に厳しくしすぎないで。だって、まだ学んでいる途中なのだから。 - It’s no surprise she did well. She practiced every day, after all.
彼女がうまくできたのも驚きではありません。何しろ毎日練習していたのですから。 - We should ask Maya. After all, she has the most experience.
マヤに聞くべきです。何しろ彼女が一番経験豊富なのですから。 - Let him rest. He worked all night, after all.
彼を休ませてあげましょう。だって一晩中働いたのですから。
このafter allは新しい理由を突然出すというより、考慮すべき当然の事実を改めて示す響きがあります。
after allを置く位置
文末:自然な会話でよく使う
最終結果のafter allは、多くの場合、文末に置きます。
- He accepted the offer after all.
結局、彼はその申し出を受け入れました。 - I don’t need a taxi after all.
結局、タクシーは必要ありません。
理由を示す用法も文末に置けます。その場合はカンマで軽く区切ることがあります。
- She deserves a break. She’s been working hard, after all.
彼女には休息が必要です。何しろ、ずっと一生懸命働いてきたのですから。
文頭:理由や事実を強く提示する
After all,を文頭に置くと、「そもそも」「考えてみれば」と理由を提示する働きが強くなります。
- After all, we came here to relax.
そもそも、私たちはリラックスするためにここへ来たのです。 - After all, it’s your decision.
結局のところ、それはあなたが決めることです。
文頭のafter allは、直前の発言を支える理由にも、議論をまとめる結論にもなります。文脈から判断しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
after allとin the endの違い
どちらも「結局」と訳せますが、焦点が違います。
| 表現 | 焦点 | ニュアンス |
|---|---|---|
| after all | 予想・計画との違い | 結局は・やっぱり |
| in the end | 過程の末に出た結果 | 最終的には |
- I thought I’d stay home, but I went out after all.
家にいるつもりでしたが、結局出かけました。 - We discussed several options and chose the first one in the end.
いくつかの案を話し合い、最終的に最初の案を選びました。
after allには「行かないと思っていたのに行った」という反転があります。in the endは、選択や検討のプロセスの最後に焦点を当てます。
after allとeventuallyの違い
eventuallyは、時間がかかったあとに何かが実現したことを表します。
- She eventually found a new job.
彼女は最終的に新しい仕事を見つけました。 - She accepted the job after all.
彼女は結局、その仕事を引き受けました。
eventuallyは時間の経過、after allは予想・考え・計画との関係が中心です。
after allとanywayの違い
anywayは「それでも・とにかく」と、問題や反対材料があっても先へ進む表現です。
- It was raining, but we went out anyway.
雨が降っていましたが、それでも出かけました。 - We thought about staying home, but we went out after all.
家にいることも考えましたが、結局出かけました。
anywayは障害を押し切る感覚、after allは最終的な判断が当初の見込みから変わった感覚です。
after allとfinally・at lastの違い
finallyやat lastは、長く待った末に実現した結果や、手順の最後を表します。
- The train finally arrived.
電車がようやく到着しました。 - The train arrived after all.
結局、電車は到着しました。
finallyには時間がかかったこと、after allには「来ないかもしれないと思ったが、来た」という予想の反転があります。
after allが自然になる場面
予定を変更したと伝える
- I’ll join you for dinner after all.
やっぱり夕食に参加します。 - We’re going by train after all.
結局、電車で行くことになりました。
以前の判断を見直す
- Maybe this idea isn’t so bad after all.
やっぱり、このアイデアはそれほど悪くないかもしれません。 - It seems I worried for nothing after all.
結局、取り越し苦労だったようです。
相手に理由を思い出させる
- Give her some time. It’s a big decision, after all.
彼女に少し時間をあげて。何しろ大きな決断なのだから。 - We don’t have to be perfect. We’re human, after all.
完璧でなくてもいいのです。だって私たちは人間なのですから。
日本人が間違えやすいポイント
単なる過去の「〜のあと」ではない
after allは一つの定型表現です。「すべてのあと」と物理的な順番を表すのが基本ではありません。
「すべての会議のあと」と言うなら、after all the meetingsのようにallの後ろに名詞を置きます。
- We were tired after all the meetings.
すべての会議が終わったあと、私たちは疲れていました。 - We decided not to meet after all.
結局、会わないことにしました。
同じ単語でも、後ろに名詞が続くかどうかで構造が違います。
必ず「最後に」とは訳さない
理由のafter allを「結局」と訳すと不自然になることがあります。
Don’t worry. You prepared well, after all.
ここでは「結局、よく準備した」ではなく、「心配しないで。だって十分準備したのだから」が自然です。
afterallと1語にしない
正しい表記はafter allの2語です。
- ○ after all
- × afterall
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
after allを思い出せない場合は、意味を直接伝える基本表現で十分です。
「結局・やっぱり」なら
- I changed my mind.
考えが変わりました。 - In the end, I decided to go.
最終的に行くことにしました。 - It turns out I can come.
結果として、行けることになりました。
「だって〜なのだから」なら
- because …(なぜなら〜だから)
- Remember, …(〜ということを忘れないで)
- The reason is …(理由は〜です)
Let’s stay home because it’s raining.
雨が降っているので、家にいましょう。
まとめ
after allは、さまざまな可能性を考えたあと、最後の結論や重要な事実へ戻る表現です。
- 予想・計画が変わった結果なら「結局・やっぱり」
- 判断を支える事実なら「だって〜なのだから・何しろ」
- 最終結果の用法は文末に置くことが多い
- 理由の用法は文頭・文末の両方で使える
- in the endは過程の末、eventuallyは時間の経過に焦点
- anywayは「それでも」、finallyは「ようやく」
時間に関する似た表現は、after a while・in a while・for a whileの違いも参考になります。
英熟語や定型表現を意味・語順・ニュアンスまで体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。









