
and yet は「それなのに」「にもかかわらず」「しかしそれでも」という意味です。前に述べた事実から普通なら予想しない結果が続くとき、その意外性を際立たせます。
She was nervous, and yet she gave a great presentation.
彼女は緊張していました。それなのに、すばらしいプレゼンをしました。
but も「しかし」と訳せますが、and yetには「その条件なら普通はそうならないはずなのに」という驚きがよりはっきりあります。この記事では、and yetの感覚、語順、カンマ、but・yet・and stillとの違いを自然な例文で解説します。
Contents
and yetの意味とニュアンス
and yetは、前後の内容に予想外の食い違いがあることを示します。
It was raining, and yet she went out.
雨が降っていたのに、彼女は出かけました。
「雨なら出かけないだろう」という自然な予想に反して、実際には出かけた。その逆転をand yetが強調しています。
The task looked simple, and yet it took us all day.
その作業は簡単そうに見えたのに、丸一日かかりました。
We have never met, and yet I feel as if I know her.
私たちは一度も会ったことがないのに、彼女を知っているような気がします。
しゅみすけ(大山俊輔)
andとyetから意味を理解する
and は前の話に次の内容をつなぎます。yet はここでは「それにもかかわらず」という逆接を表します。
そのためand yetは、感覚的には次のようになります。
事実A + そして、それにもかかわらず + 意外な結果B
He apologized, and yet she still seemed upset.
彼は謝りました。それなのに、彼女はまだ腹を立てているようでした。
「謝った→関係が落ち着く」という期待をand yetがひっくり返しています。
and yetの基本的な語順とカンマ
A, and yet B
最も基本的なのは、2つの節をつなぐ形です。
主語+動詞, and yet 主語+動詞
I practiced every day, and yet I was nervous during the interview.
私は毎日練習したのに、面接では緊張しました。
The hotel was expensive, and yet the room was quite small.
そのホテルは高かったのに、部屋はかなり狭かったです。
独立した2つの文をつなぐ場合、andの前にカンマを置くのが基本です。短く密接な文では省略されることもありますが、学習者はカンマを置く形から覚えると安全です。
文頭のAnd yet, …
前の文を受けて、次の文をAnd yet,で始めることもできます。文章だけでなく、会話で意外な反論を加えるときにも使われます。
Everyone told her it was impossible. And yet, she succeeded.
誰もが彼女に不可能だと言いました。それでも、彼女は成功しました。
We know sleep is important. And yet, many of us stay up too late.
睡眠が大切だと私たちは知っています。それなのに、多くの人が夜更かしをします。
文頭では前の内容との対比が強くなり、少しドラマチックで説得力のある響きになります。
but・and yet・yet・and stillの違い

but:最も基本的な「でも」
but は幅広い対比に使える、最も普通の接続詞です。必ずしも強い驚きがなくても使えます。
The dress is beautiful, but it is too expensive.
そのワンピースはきれいですが、高すぎます。
and yet:予想外の結果を強調
and yet は「そうなのに、実際は」という意外性を感じさせます。butよりも前後の矛盾や驚きを印象づけたいときに向いています。
She had very little time, and yet she helped everyone.
彼女にはほとんど時間がなかったのに、全員を助けました。
yet:簡潔でやや文章的
接続詞のyetだけでも「しかし、それでも」という意味になります。and yetより引き締まった、やや文章的な響きです。
The plan is risky, yet it may be worth trying.
その計画には危険がありますが、試す価値はあるかもしれません。
このyetは、I haven’t finished yet.の「まだ」とは別の用法です。
and still:「それでもなお」状態が続く
and still は、障害や理由があるのに行動・状態がなお続くことを強調します。
He knew the risks, and still he decided to go.
彼は危険を知っていましたが、それでも行くと決めました。
I’ve explained it three times, and she still doesn’t understand.
私は3回説明したのに、彼女はまだ理解していません。
and yetが「予想外の対比」に焦点を置くのに対し、and stillは「それでも続く・変わらない」という継続感が出やすい表現です。
日常会話・仕事で使える例文
仕事
The deadline was tight, and yet the team finished early.
締め切りは厳しかったのに、チームは早く終えました。
She has years of experience, and yet she always asks for feedback.
彼女には長年の経験があるのに、いつもフィードバックを求めます。
恋愛・人間関係
We are very different, and yet we get along well.
私たちはかなり違うのに、とても気が合います。
He said he was fine, and yet he looked sad.
彼は大丈夫だと言いましたが、悲しそうに見えました。
旅行・暮らし
The restaurant was crowded, and yet the service was quick.
そのレストランは混んでいたのに、サービスは迅速でした。
The bag is small, and yet it holds everything I need.
そのバッグは小さいのに、必要な物が全部入ります。
英語学習
I know the word, and yet I can’t use it in conversation.
その単語を知っているのに、会話では使えません。
Her English isn’t perfect, and yet she communicates confidently.
彼女の英語は完璧ではありませんが、自信を持って意思を伝えます。
and yetを使うときの注意点
but and yetと重ねない
butとand yetはどちらも逆接を表すため、通常は次のように重ねません。
× It was raining, but and yet she went out.
次のどちらかにします。
○ It was raining, but she went out.
○ It was raining, and yet she went out.
単なる追加には使わない
and yetには予想を裏切る関係が必要です。単に情報を付け足すだけならandを使います。
She bought bread and milk.
彼女はパンと牛乳を買いました。
文脈によっては少し強く響く
and yetはbutより意外性を強調します。何でもand yetでつなぐと大げさに聞こえることがあります。普通の対比ならbut、強い逆転を示したいならand yetと使い分けましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語での言い換え
and yetが難しい場合は、butを使うのが最も簡単です。
She was tired, but she kept working.
彼女は疲れていましたが、仕事を続けました。
2文に分けてStill,を使うこともできます。
She was tired. Still, she kept working.
彼女は疲れていました。それでも、仕事を続けました。
まとめ
- and yet=「それなのに」「しかしそれでも」
- 前の事実から予想される結果を、後ろの内容が裏切るときに使う
- 基本語順はA, and yet B
- 文頭のAnd yet, …は逆転を強く印象づける
- butは一般的な対比、yetは簡潔でやや文章的、and stillは継続を強調
- but and yetのように逆接表現を重ねない
まずは I was nervous, and yet I enjoyed the presentation. のように、「普通ならそうならないはず」という自分の経験を一文にしてみましょう。
名詞や動名詞を続ける「〜にもかかわらず」は、in spite ofの意味・使い方とdespite・althoughとの違いも参考になります。ほかの表現は英熟語・定型表現の一覧と学び方から確認できます。









