
be full of は「〜でいっぱいである」「〜に満ちている」という意味です。バッグの中身や部屋の人など、目に見えるものだけでなく、元気・自信・アイデア・間違いといった性質や内容にも使えます。
She is full of energy.なら「彼女は元気いっぱい」、The report is full of errors.なら「その報告書は間違いだらけ」です。何が「いっぱい」なのかによって、ほめ言葉にも批判にもなります。
Contents
be full ofの意味と基本の語順
基本の形は次のとおりです。
A + be動詞 + full of + B
AはBでいっぱいである
- The box is full of old photos.
箱は古い写真でいっぱいです。 - She is full of confidence.
彼女は自信に満ちています。 - His story was full of surprises.
彼の話は驚きに満ちていました。
Aは「入れ物」と考えられる人・物・場所・文章など、Bはその中に多く含まれるものです。ofの後ろには名詞を置きます。
fullとofから意味を理解する
fullは「中に十分入っていて、空きが少ない状態」、ofはその中身や構成要素を示します。つまり、full of Bは「中身を見ればBがたくさんある」という組み立てです。
- a cup full of coffee:コーヒーでいっぱいのカップ
- a life full of adventure:冒険に満ちた人生
- a person full of curiosity:好奇心にあふれた人
しゅみすけ(大山俊輔)
be full ofの4つの使い方

1.物・場所の中身がいっぱい
- My suitcase is full of souvenirs.
私のスーツケースはお土産でいっぱいです。 - The park was full of families.
公園は家族連れでいっぱいでした。 - Her fridge is full of vegetables.
彼女の冷蔵庫には野菜がたくさん入っています。
物理的な空間では、日本語の「満杯」に近い使い方です。ただし、厳密に一切の空きがない必要はなく、「たくさん入っている」という感覚でも使えます。
2.人が感情・性質に満ちている
- The kids are full of energy today.
子どもたちは今日、元気いっぱいです。 - He’s full of confidence before the presentation.
彼はプレゼン前から自信満々です。 - I was full of doubt at first.
最初は疑いでいっぱいでした。
人を「気持ちや特徴が入る器」のように捉えます。よい性質にも悪い感情にも使えます。
3.本・話・計画などに内容が多い
- This book is full of practical advice.
この本には実践的な助言がたくさんあります。 - The meeting was full of useful ideas.
その会議では役立つアイデアがたくさん出ました。 - That website is full of outdated information.
そのサイトには古い情報がたくさんあります。
文章・映画・一日・人生など、形のないものにも自然に使えます。
4.批判を表す決まり文句
full of yourselfは「自分のことで頭がいっぱい」から、うぬぼれているという意味になります。
He’s so full of himself.
彼は本当にうぬぼれています。
full of itは口語で「でたらめばかり言っている」「信じられない」という強い表現です。
You’re full of it.
あなたの言っていることはでたらめだ。
どちらも相手に直接言うと失礼になりやすいため、使用には注意しましょう。
よく使う組み合わせ
- full of energy:元気いっぱい
- full of confidence:自信満々
- full of hope:希望に満ちて
- full of life:生き生きして
- full of ideas:アイデアが豊富で
- full of surprises:驚きに満ちて
- full of mistakes:間違いだらけ
- full of excuses:言い訳ばかりで
full of excusesのように、話し手が「多すぎる」と批判する組み合わせもあります。full of自体は中立で、後ろの名詞と文脈が評価を決めます。
be filled withとの違い
be full ofは、今の中身や特徴が「たくさんある状態」に焦点を置きます。一方、be filled withは、何かが入って空間や心を「満たした結果」を描きやすい表現です。
- The room is full of light.
その部屋は光がたっぷり入る部屋です。(状態・特徴) - The room was filled with light.
その部屋は光で満たされました。(光が広がった情景)
- She is full of confidence.
彼女は自信に満ちた人・状態です。 - She was filled with confidence after the call.
その電話の後、彼女の中に自信が湧きました。
大きく重なる場面もありますが、full ofは中身を見る、filled withは満たされた情景を見ると考えると使い分けやすくなります。詳しくはbe filled withの意味・使い方とbe full ofとの違いもご覧ください。
be packed withとの違い
be packed withは「隙間なくぎっしり」という密度の高さを強調します。商品や講座の内容を魅力的に見せる表現としてもよく使われます。
- The guide is full of useful tips.
そのガイドには役立つコツがたくさんあります。 - The guide is packed with useful tips.
そのガイドには役立つコツがぎっしり詰まっています。
full ofは自然な「たくさん」、packed withは「これでもかというほど詰まっている」という強調です。
日本人が間違えやすいポイント
ofを抜かさない
- ○ The room is full of people.
- × The room is full people.
fullの後ろに中身を置くなら、基本的にofが必要です。
very full ofとはあまり言わない
full自体に「いっぱい」の意味があるため、通常はvery full ofより、really full ofやabsolutely full of、または別の言い方が自然です。
- The hall was absolutely full of people.
ホールは本当に人でいっぱいでした。 - She’s always full of energy.
彼女はいつも元気いっぱいです。
「お腹いっぱい」はI’m full.
食事後の「お腹いっぱい」は、通常I’m full.だけで通じます。
I’m full of food.も意味は分かりますが、「食べ物が詰まっている」とわざと具体的に描写する響きがあり、普通の食後の一言には不自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- The bag is full of books.
→ There are many books in the bag.
バッグの中には本がたくさんあります。 - She is full of energy.
→ She has a lot of energy.
彼女には元気がたくさんあります。 - The report is full of mistakes.
→ The report has many mistakes.
その報告書には間違いがたくさんあります。 - Our trip was full of surprises.
→ Many surprising things happened on our trip.
旅行中に驚くことがたくさん起きました。
場所や物ならThere are many … in …、人や文章ならhave a lot of …が便利です。
まとめ
be full ofは「AはBでいっぱい」を表し、A + be動詞 + full of + Bの語順で使います。物の中身だけでなく、人の性質、本の内容、人生の出来事まで幅広く表せます。
- full of:中身・特徴としてたくさんある
- filled with:何かが入って満たされた情景
- packed with:隙間なくぎっしり詰まった密度
まずはI’m full of hope.やThis book is full of useful ideas.のように、人と物の両方で使ってみましょう。ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。









