call the shotsの意味は?「決定権を持つ・仕切る」の使い方と由来

call the shotsの意味・使い方・由来を示すアイキャッチ画像

call the shots は、「決定権を持つ」「采配を振る」「仕切る」という意味の英語イディオムです。単に指示を一つ出すのではなく、重要なことを決め、全体の方向を動かせる立場にあることを表します。

仕事の会話で「実際に決めているのは誰?」と言いたいときや、家庭・チーム内の力関係を話すときによく使われます。この記事では、語感と使い方、由来、be in chargetake charge との違いまで、自然な例文で整理します。

call the shotsの意味とニュアンス

call the shots = 重要な決定を下す/実権を握る/仕切るです。辞書的には「命令する」と訳されることもありますが、会話では「誰が最終的に方針を決めるのか」という決定権に焦点があります。

  • 会社や部署の方針を決める
  • プロジェクトの優先順位を決める
  • 家庭やグループ内で主導権を持つ
  • 表向きの責任者とは別に、実際の決定をする

ややくだけた表現で、文脈によっては「その人が何でも決めている」という批判や皮肉を含むこともあります。一方、事実として権限を説明するだけなら、必ずしも悪い意味ではありません。

しゅみすけ(大山俊輔)

「役職が上の人」と「実際に決める人」が同じとは限りません。call the shots は、肩書きよりも実際の決定権に目を向ける表現です。

なぜ「shotsをcallする」が「決定権を持つ」になる?

call には「呼ぶ」だけでなく、「声に出して告げる」「判断や指示を示す」という働きがあります。shot は「発砲」「一打」「一手」など、場面の中で行われる一つの動作を表します。

そこから、次の一手や狙いを決めて告げる人=全体を動かす人というイメージにつながります。由来は射撃やビリヤードなどと関連づけて説明されることがありますが、一つの説に断定しすぎず、「どの一手を行うか決める」という比喩で覚えるのが実用的です。

基本の形と語順

基本形は 人・組織 + call the shots です。時制や主語に合わせて call を変化させます。

  • I call the shots.(私が決めます)
  • She calls the shots.(彼女が仕切っています)
  • He called the shots.(彼が采配を振っていました)
  • Who will call the shots?(誰が決定権を持つのですか?)

範囲を示すときは、inonwhen it comes to などを続けられます。

  • Maya calls the shots in this department.
    この部署ではマヤが決定権を持っています。
  • The client calls the shots on the final design.
    最終デザインについてはクライアントが決めます。
  • When it comes to the budget, Ken calls the shots.
    予算のことになると、決めるのはケンです。

仕事で使うcall the shotsの例文

Our director calls the shots, but she always listens to the team.
部長が最終的に決めますが、いつもチームの意見を聞いてくれます。

I can make suggestions, but I don’t call the shots.
提案はできますが、決定権は私にはありません。

Who’s calling the shots on this project?
このプロジェクトを仕切っているのは誰ですか?

The investors ultimately call the shots.
最終的な決定権は投資家にあります。

You may be the project manager, but the client calls the shots.
あなたがプロジェクトマネージャーでも、決めるのはクライアントです。

日常会話・人間関係での例文

My daughter calls the shots when we choose a movie.
見る映画を選ぶときは、娘が決めます。

Neither of us calls all the shots; we decide together.
どちらか一人が全部決めるのではなく、二人で決めます。

Who calls the shots in your travel group?
あなたの旅行グループでは誰が仕切るの?

As long as I’m cooking, I call the shots in the kitchen.
私が料理をする間は、キッチンでは私が仕切ります。

恋愛や家庭の力関係を表す wear the pants もありますが、古風で性別役割を連想させることがあります。詳しくはwear the pantsの意味と使い方で解説しています。

call the shotsと似た表現の違い

call the shots・be in charge・take charge・make the final decisionの違いを比較するイラスト

call the shotsとbe in charge

be in charge は「担当している」「責任者である」という中立的な表現です。公式な役割や責任を説明できます。

Nina is in charge of the event.
ニーナがイベントの責任者です。

Nina calls the shots on the event budget.
イベント予算についてはニーナが決定権を持っています。

責任者でも、すべての最終決定ができるとは限りません。call the shots は実際の権限をより強く示します。

call the shotsとtake charge

take charge は「主導権を握って動き始める」「取り仕切る」という行動の開始に重点があります。

Leo took charge when the system went down.
システムが停止したとき、レオが指揮を執りました。

Leo calls the shots during an emergency.
緊急時にはレオが決定を下します。

make the final decisionとの違い

make the final decision は「最終決定をする」と意味を直接伝える中立的な言い方です。一件の判断にも使えます。call the shots は、継続的な権限や主導権をにおわせやすい表現です。

run the show・boss aroundとの違い

run the show は「現場や組織全体を切り盛りする」、boss someone around は「人に偉そうに命令する」です。call the shots は決定権、run the show は運営全体、boss around は横柄な振る舞いに焦点があります。

しゅみすけ(大山俊輔)

角を立てずに確認したい場面では “Who makes the final decision?” が安全です。“Who calls the shots?” は自然ですが、力関係を探るように聞こえることがあります。

よく使うフレーズ

  • Who calls the shots?
    誰が決めるの?
  • She calls the shots around here.
    ここでは彼女が仕切っています。
  • I don’t call the shots.
    私には決定権がありません。
  • He ultimately calls the shots.
    最終的に決めるのは彼です。
  • Let the experts call the shots.
    専門家に判断を任せましょう。

ほかの仕事表現もまとめて確認したい方は、仕事で使える英語イディオムも参考にしてください。

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

call the shots を思い出せなくても、次の基本表現で十分通じます。

  • She makes the decisions.
    彼女が決めます。
  • He is in charge.
    彼が責任者です。
  • Ask Maya. She has the final say.
    マヤに聞いて。彼女に最終決定権があります。
  • The client decides what we do.
    何をするかはクライアントが決めます。

日本人が間違えやすいポイント

theと複数形のshotsを落とさない

決まり文句は call the shots です。通常、call shotscall the shot とはしません。

三単現のsに注意する

She call the shots. ではなく、She calls the shots. とします。

「電話する」と直訳しない

ここでの call は電話ではなく、判断や指示を「告げる」感覚です。句全体で一つのイディオムとして捉えましょう。

丁寧な場面では言い換えも選ぶ

call the shots は会話的で、権力関係を強調します。取引先に役割を尋ねるなら、Who makes the final decision?Who is responsible for approving this? のほうが穏やかです。

まとめ

call the shots は「重要な決定をする」「決定権を持つ」「仕切る」という意味です。公式な責任者を示す be in charge、主導して動き始める take charge とは焦点が異なり、実際に誰が方向を決めるかを表します。

まずは Who calls the shots?I don’t call the shots. の二つを覚えると、仕事でも日常会話でも使いやすいでしょう。さらに英熟語を学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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