
会議や複数人の会話で、「私も一つ付け加えていいですか?」と発言したいときに使いやすいのが Can I add something? です。
直訳は「何かを加えてもいいですか?」ですが、実際には物を追加する話ではありません。すでに出ている話題に意見・情報・経験・補足を加えるため、発言権を丁寧に求める表現です。
Can I say something? や Can I jump in? と似ていますが、「今の話へ何かを足したい」という意図が最初から伝わるため、会議でも日常会話でも協調的に聞こえます。この記事では、意味・ニュアンス・自然な使い方・返答・似た表現との違いを会話例で解説します。
Contents
Can I add something? の意味
Can I add something? は、「一つ付け加えてもいいですか?」「私からも補足していいですか?」という意味です。
ここでの add は、進行中の会話や誰かの説明に、新しい情報や意見を足すことを表します。something は、これから加えたい発言内容をぼかして示しています。
Can I add something?
一つ付け加えてもいいですか。
Sure. Go ahead.
もちろん。どうぞ。
相手の許可を尋ねる疑問文なので、基本的には一度短く止まり、相手の反応を待ちます。ただしテンポの速い会議では、次のように本題を続けることもあります。
Can I add something? We also received positive feedback from new customers.
一つ付け加えてもいいですか。新規のお客様からも好意的な反応がありました。
この表現が会話の中でしていること
Can I add something? は、単に文法上の許可を尋ねているだけではありません。会話では次の3つを同時に行います。
- すでに出ている発言を土台として認める
- 自分が会話へ入る許可を求める
- 関連する意見や情報を付け加える意思を示す
いきなり自分の話を始めるのではなく、「今の話につながる内容があります」と予告するため、相手の発言を奪う印象を弱められます。
しゅみすけ(大山俊輔)
丁寧さ・強さ・使える場面
| 観点 | 特徴 |
|---|---|
| 会話上の役割 | 発言権を求め、関連する意見・情報を補足する |
| 対人距離 | 通常〜丁寧。初対面や職場でも使いやすい |
| 発言の強さ | 控えめで協調的 |
| 主な場面 | 会議、オンライン会議、授業、雑談、グループ討論 |
Can I …? は日常的で自然な丁寧さです。よりフォーマルにしたいからといって、必ず May I add something? に変える必要はありません。現代の職場でも Can I add something? は十分丁寧です。
ただし、相手が話している真っ最中に大きな声でかぶせれば、表現が丁寧でも割り込み感が出ます。視線、軽く上げた手、短い間などで発言したい意思を示し、相手がこちらへ注意を向けてから言うと自然です。
自然に使える場面と例文
1.会議で情報を補足する
Can I add something? The survey results support that idea.
一つ付け加えてもいいですか。アンケート結果もその案を裏づけています。
Can I add something here? We tried a similar approach last year.
ここで一つ補足してもいいですか。昨年、似た方法を試しました。
2.相手の意見に賛成して例を加える
Can I add something to that? Our customers have been asking for the same feature.
それに付け加えてもいいですか。お客様からも同じ機能を求める声が出ています。
I agree. Can I add one example?
賛成です。例を一つ加えてもいいですか。
3.違う視点を加える
Can I add something from the customer’s perspective?
顧客の視点から一つ付け加えてもいいですか。
Can I add a different point of view?
別の見方を付け加えてもいいですか。
反対意見を出す場合も、「否定する」のではなく「別の視点を追加する」と見せることで、議論を前向きに進めやすくなります。
4.オンライン会議で発言する
Can I add something before we move on?
次へ進む前に、一つ付け加えてもいいですか。
Can I add something about the timeline?
スケジュールについて一つ補足してもいいですか。
オンライン会議では発言の間が読みづらいため、いきなり本題へ入るより、この表現で発言意思を示すと重なりを減らせます。
something・one thing・a point の違い
| 表現 | ニュアンス | 日本語の目安 |
|---|---|---|
| Can I add something? | 内容を限定せず、広く補足する | 何か付け加えてもいいですか |
| Can I add one thing? | 一つだけ、短く加える印象 | 一つだけ付け加えてもいいですか |
| Can I add a point? | 議論上の論点を加える | 一点、補足してもいいですか |
| Can I add an example? | 具体例を足す | 例を一つ加えてもいいですか |
one thing は「長く話しません」という安心感を出しやすく、会議の終盤にも便利です。
Can I add just one thing?
一つだけ付け加えてもいいですか。
just を入れると、発言の範囲をさらに小さく見せます。ただし、その後に長々と話すと前置きとのずれが生まれます。
短い会話例
企画会議でデータを補う
A: Younger customers seem interested in the new service.
若いお客様は新しいサービスに関心があるようです。
B: Can I add something? More than half of our trial users were over forty.
一つ付け加えてもいいですか。体験利用者の半数以上は40歳を超えていました。
A: That’s useful to know. Thanks.
それは参考になります。ありがとうございます。
同僚の意見へ例を加える
A: We need clearer instructions for new employees.
新入社員向けの説明をもっと分かりやすくする必要があります。
B: I agree. Can I add one example?
賛成です。例を一つ加えてもいいですか。
A: Of course.
もちろんです。
オンライン会議でタイミングを取る
A: If there are no other comments, let’s move on.
ほかにコメントがなければ、次へ進みましょう。
B: Can I add something before we do?
その前に、一つ付け加えてもいいですか。
A: Sure. Go ahead.
もちろん。どうぞ。
どう返事をすればいい?
相手から Can I add something? と聞かれたら、発言権を渡す短い返答が自然です。
- Sure.:もちろん
- Of course.:もちろんです
- Go ahead.:どうぞ、続けてください
- Please do.:ぜひ、どうぞ
- Absolutely.:もちろんです
Sure. Go ahead. は、許可と発言権の受け渡しが両方伝わるため特に使いやすい返答です。
今は発言を受けられない場合は、単に No. と拒まず、タイミングを示します。
Could we come back to that in a minute?
その点には少し後で戻ってもいいですか。
Let me finish this point first, and then I’ll come to you.
まずこの点を終えさせてください。その後でお願いします。

似た表現との違い
Can I add something? と Can I say something?
Can I add something? は、すでに出ている話題へ情報や意見を足すことを示します。
Can I say something? は、内容を限定せず「何か発言してもいいですか」と広く尋ねます。新しい話題、気持ち、注意、反論などにも使えます。
- add something:今の話に関連する補足
- say something:内容を限定しない発言
Can I add something? と Can I jump in?
Can I jump in? は、進行中の会話へさっと入る軽快さがあります。テンポの速い会議やカジュアルなチームに合います。
Can I add something? は、何をするために入るのかが明確で、より協調的です。jump inの意味と使い方では、会話へ入るニュアンスを詳しく解説しています。
Can I add something? と If I may, …
If I may, … は「一言よろしければ」と控えめに発言へ入り、そのまま本題を続ける、ややフォーマルな表現です。
Can I add something? は自然な疑問文で、相手の返答を待ちやすく、日常から仕事まで広く使えます。詳しくはIf I mayの意味と丁寧な使い方をご覧ください。
Can I add something? と Sorry to interrupt, but …
Sorry to interrupt, but … は、相手を実際に遮ることへのお詫びが中心です。緊急の情報や訂正をすぐ伝える場面に向きます。
話が一段落したところで発言権を求めるなら、Can I add something? のほうが穏やかです。違いはSorry to interrupt, but … の使い方でも比較しています。
不自然・失礼になりやすい使い方
許可を求めたのに返事を待たない
Can I add something? と言いながら、相手が反応する前に長い発言を始めると、質問が形式だけに見えます。少なくとも視線やうなずきなど、発言を受け入れたサインを確認しましょう。
「付け加える」と言いながら話題を変える
現在の話と関係のない話題を始めるなら、Can I add something? よりも、Can I bring up another point? や Can we talk about something else? のほうが意図に合います。
相手の発言を否定するだけに使う
Can I add something? That’s completely wrong. は、協調的な前置きと強い否定がぶつかります。
Can I add a different perspective? I understood the situation differently.
別の視点を加えてもいいですか。私は状況を違うように理解していました。
のように、本題も調整すると自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
表現が出てこないときの簡単な言い換え
Can I add something? がすぐに出てこなくても、基本的な英語で伝えられます。
- Can I say something?
ちょっと言ってもいいですか。 - I have one more point.
もう一点あります。 - I have an example.
例があります。 - There’s one more thing.
もう一つあります。 - I’d like to add one thing.
一つ付け加えたいです。
I have one more point. のような文は少し直接的ですが、短く言って相手の反応を待てば、十分に会話を管理できます。
まとめ
Can I add something? は、「一つ付け加えてもいいですか」と、進行中の話題へ意見や情報を補足するために発言権を求める表現です。
- 日常会話から会議まで使える自然で協調的な言い方
- something は広い補足、one thing は一つだけ短く加える印象
- 質問した後は、相手の返答や視線を待ってから話す
- Can I say something? は幅広い発言、Can I jump in? は会話へさっと入る表現
- すぐ出なければ I have one more point. でも伝えられる
会話に入るときは、英語の形だけでなく、発言権の受け渡しを意識することが大切です。Can I add something? と短く尋ね、一度待つだけで、相手を尊重しながら自分の意見を加えられます。











