
for the time being は、「当分の間」「当面は」「今のところ」という意味の定型表現です。終わる時期はまだはっきりしないものの、今の状態や方針をしばらく続けるときに使います。
たとえば、オフィスが工事中で「当面は在宅勤務です」と伝えるなら、We’ll work from home for the time being. が自然です。この記事では、表現の成り立ち、語順、会話や仕事での使い方、for now・temporarily・until further notice との違いまで整理します。
Contents
for the time beingの意味は「当分の間・当面は」
for the time being の中心的な意味は「現在から、状況が変わるまでのしばらくの間」です。
- 当分の間:今の状態をしばらく続ける
- 当面は:差し当たり今の方針を維持する
- 今のところ:将来は変わる可能性がある
ポイントは、単なる「今この瞬間」ではないことです。話し手は未来の変更を想定していますが、いつ変わるかは決まっていません。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜこの意味になる?time beingの考え方
for はここでは「ある期間にわたって」、the time being は「現在存在している時間・当座」を表します。直訳を覚えるより、for(期間)+ the time being(今ある当座の時間)と捉えると、「当面の間」という意味につながります。
being を「存在」や「生き物」と訳す必要はありません。the time being 全体でひとかたまりの定型表現として覚えるのが実用的です。
語順と文法:文末に置くのが基本
最も自然で使いやすい位置は文末です。
- 主語+動詞+for the time being.
- For the time being, +主語+動詞.
We’ll use this room for the time being.
当面はこの部屋を使います。
For the time being, let’s keep the current schedule.
当面は、今の予定を維持しましょう。
文頭に置くと「当面の方針」を先に示す響きが出るため、説明や業務連絡にも合います。名詞を直接修飾する表現ではないので、a for-the-time-being plan のような形は避け、a temporary plan と言いましょう。
日常会話・仕事で使える例文
仕事・学校
The store will remain closed for the time being.
その店は当面の間、休業します。
I’ll handle her duties for the time being.
当面は私が彼女の業務を担当します。
We’re not hiring anyone new for the time being.
当面、新しい人を採用する予定はありません。
For the time being, classes will be held online.
当面、授業はオンラインで行われます。
日常生活・旅行・人間関係
You can stay with us for the time being.
当分の間、うちに泊まっていいですよ。
I’m taking the train for the time being.
当面は電車を使っています。
Let’s avoid talking about money for the time being.
当分の間、お金の話は避けましょう。
We’ll keep our travel plans flexible for the time being.
当面は旅行の予定を柔軟にしておきます。
for now・temporarilyとの違い

| 表現 | 中心の感覚 | 自然な場面 |
|---|---|---|
| for now | 今の判断では・ひとまず | 短くカジュアルな会話 |
| for the time being | 終了時期は未定だが当面続く | 方針・状態・仕事の連絡 |
| temporarily | 永久ではなく一時的に | 一時性を客観的に説明 |
Let’s leave it for now.
今はひとまず、そのままにしておきましょう。
We’ll use this entrance for the time being.
当面はこの入口を使います。
This entrance is temporarily closed.
この入口は一時的に閉鎖されています。
for now は「今の判断」に焦点があり、会話で軽く言えます。for the time being は、決めた状態がある程度続く響きです。temporarily は期間の長短よりも「永久ではない」という事実を示します。
「ひとまず」の文脈別の選び方は、「ひとまず」は英語で?for now・first・for the time beingの違いでも比較しています。for now 自体は、For nowの意味とso farとの違いで詳しく確認できます。
until further noticeとの違い
until further notice は「次の通知があるまで」です。変更の合図が正式な連絡であることを明確にします。
The office is closed until further notice.
そのオフィスは、追って通知があるまで閉鎖されています。
The office is closed for the time being.
そのオフィスは当面の間、閉鎖されています。
前者は案内・掲示らしい硬さがあり、後者は「今の状況がしばらく続く」という説明です。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
- for a time being としない:定型は必ず for the time being です。
- untilを重ねない:until for the time being とは言いません。
- 「今すぐ」の意味ではない:「今すぐ」は right now や immediately です。
- 永久的な予定には使わない:将来変わる可能性を含む表現です。
- 何でも長い表現にしない:気軽な会話では for now のほうが自然な場合も多くあります。
出てこないときの簡単な言い換え
会話中に for the time being が出てこなくても、次の基本英語で十分伝わります。
- for now(今のところ・ひとまず)
- for a while(しばらくの間)
- until things change(状況が変わるまで)
- We’ll do this now and change it later.
今はこうして、後で変えます。
難しい熟語を思い出すより、期間や変更の可能性を短い文で直接伝えるほうが会話は止まりません。
まとめ
- for the time being は「当分の間・当面は」
- 今の状態をしばらく続けるが、終了時期はまだ明確でない
- 文末が基本で、文頭に置くと当面の方針を示しやすい
- for now は今の判断、temporarily は「永久ではない」ことに焦点がある
- 定型なので冠詞は the。for a time being は誤り
まずは We’ll keep this plan for the time being.(当面はこの計画を維持します)の一文から使ってみましょう。英熟語を体系的に探したい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









