
hardly everは、「めったに〜ない」「ほとんど〜しない」を表す頻度の表現です。neverのように「一度もない」と断言するのではなく、ごくまれにはあるけれど、普段はほぼないというニュアンスがあります。
I hardly ever watch TV.
私はテレビをめったに見ません。
この文は「絶対に見ない」ではありません。特別な番組や旅行先などでは見ることもあるものの、日常的な習慣ではない、という意味です。本記事ではhardly everの意味、語順、時制、rarely・seldom・never・once in a blue moonとの違い、日本人が間違えやすいポイントを例文で解説します。
Contents
hardly everの意味は「めったに〜ない」
hardlyは「ほとんど〜ない」、everは「いつか・どの時点であっても」という広い時間範囲を表します。二つを合わせたhardly everは、「どの時点を探しても、その出来事が見つかることはほとんどない」という感覚です。
- always:いつも
- usually:たいてい
- sometimes:ときどき
- hardly ever:めったに〜ない
- never:決して〜ない

We hardly ever eat out on weekdays.
私たちは平日に外食することはめったにありません。
平日の外食がゼロとは限りません。ただし「例外的にしかない」という低い頻度を伝えています。
しゅみすけ(大山俊輔)
hardly everの語順
hardly everは頻度を表す副詞句です。基本の位置はusually・often・sometimesなどと同じです。
一般動詞の前
主語+hardly ever+一般動詞の語順にします。
- I hardly ever cook.(私はめったに料理をしません)
- She hardly ever complains.(彼女はめったに不満を言いません)
- They hardly ever travel abroad.(彼らは海外旅行をほとんどしません)
be動詞の後
be動詞がある場合は、主語+be動詞+hardly everの語順です。
- He is hardly ever late.(彼はめったに遅刻しません)
- The office is hardly ever empty.(そのオフィスが無人になることはほとんどありません)
助動詞の後
can・will・wouldなどの助動詞がある場合は、助動詞の後ろに置きます。
- I can hardly ever hear her clearly.(彼女の声をはっきり聞き取れることがほとんどありません)
- He would hardly ever talk about work at home.(彼は家で仕事の話をすることがほとんどありませんでした)
hardly everはnotを付けない
hardly ever自体が否定に近い意味を持つため、標準的な英語では通常notを重ねません。
- ○ I hardly ever drink.(私はめったにお酒を飲みません)
- × I don’t hardly ever drink.
- ○ I don’t drink very often.(私はあまり頻繁には飲みません)
一部の方言やくだけた会話では否定を重ねる例もありますが、学習者はhardly everだけで否定の意味になると覚えるのが安全です。
現在・過去・現在完了で使うhardly ever
現在形:普段の習慣
I hardly ever use cash now.
今は現金をほとんど使いません。
現在形では、今の生活習慣や通常の傾向を表します。
過去形:過去の習慣
We hardly ever went out when the children were small.
子どもが小さかった頃、私たちはほとんど外出しませんでした。
過去のある期間に「めったにしなかった」と言う形です。
現在完了:これまでの経験
I’ve hardly ever seen him angry.
私はこれまで、彼が怒っているところをほとんど見たことがありません。
現在完了では、過去から現在までを振り返って経験の少なさを表せます。
日常会話で使うhardly everの例文
家庭・暮らし
I hardly ever have breakfast at home.
私は家で朝食を食べることがめったにありません。
It hardly ever snows here.
ここでは雪はめったに降りません。
My phone hardly ever rings anymore.
今では私の電話が鳴ることはほとんどありません。
仕事
Our team hardly ever works overtime.
私たちのチームはめったに残業しません。
She hardly ever misses a deadline.
彼女が締め切りに遅れることはほとんどありません。
We hardly ever meet in person.
私たちは対面で会うことがほとんどありません。
恋愛・人間関係
We hardly ever argue about money.
私たちはお金のことでめったに口論しません。
He hardly ever texts first.
彼から先にメッセージを送ることはほとんどありません。
I hardly ever see my old classmates now.
今は昔の同級生に会うことがほとんどありません。
旅行・買い物
I hardly ever check a bag for short trips.
短い旅行では、私は荷物を預けることがほとんどありません。
This train is hardly ever on time.
この電車は時間どおりに来ることがほとんどありません。
I hardly ever buy clothes online.
私はオンラインで服を買うことがめったにありません。
hardly everとrarelyの違い
rarelyも「めったに〜ない」で、hardly everとほぼ同じ意味です。
- I hardly ever drive.
- I rarely drive.
どちらも「私はめったに運転しません」です。hardly everは会話的で、「ほぼ一度もない」に近い感覚を分かりやすく伝えます。rarelyは一語で簡潔なため、会話にも文章にも使え、ややすっきりした響きがあります。
rarely, if everは「あるとしてもめったにない」と、例外の少なさをさらに強調します。詳しくはrarely, if everの意味と使い方で解説しています。
hardly everとseldomの違い
seldomも「めったに〜ない」ですが、日常会話ではhardly everやrarelyよりやや硬く、少し古風に感じられることがあります。
She seldom visits us.
彼女が私たちを訪ねてくることはめったにありません。
自然な会話ならShe hardly ever visits us.やShe rarely visits us.が使いやすいでしょう。
hardly everとneverの違い
neverは頻度がゼロ、hardly everはゼロに近い頻度です。
| 表現 | 意味 | 例外 |
|---|---|---|
| hardly ever | めったに〜ない | ごくまれにある |
| never | 決して〜ない | 基本的にない |
I hardly ever drink coffee.
私はコーヒーをめったに飲みません。
I never drink coffee.
私はコーヒーをまったく飲みません。
一度でも飲む可能性があるならhardly ever、習慣や方針として完全に飲まないならneverが自然です。
hardly everとonce in a blue moonの違い
once in a blue moonも「ごくまれに」ですが、こちらはイディオムらしい印象的な表現です。文の最後に置くことが多く、「本当にたまに」という出来事を強調します。
- I hardly ever go to karaoke.(私はカラオケにめったに行きません)
- I go to karaoke once in a blue moon.(私はごくたまにカラオケに行きます)
hardly everは低い頻度を否定的に示し、once in a blue moonは「たまにはある」という出来事に少し焦点を置きます。詳しくはonce in a blue moonの意味と使い方をご覧ください。
hardly everとhardly anyの違い
hardlyを使う二つの表現ですが、示すものが異なります。
- hardly ever:頻度がほとんどない
- hardly any:量・数がほとんどない
I hardly ever drink coffee.
私はコーヒーをめったに飲みません。
There’s hardly any coffee left.
コーヒーがほとんど残っていません。
everなら「いつするか」、anyなら「どれだけあるか」と考えると区別できます。量の表現はhardly anyの意味と使い方で詳しく解説しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
hardlyを「一生懸命に」と考えない
hardは「一生懸命に」ですが、hardlyは「ほとんど〜ない」です。-lyを付けただけの同義語ではありません。
- She works hard.(彼女は一生懸命働きます)
- She hardly ever works.(彼女はほとんど働きません)
意味が大きく変わるので注意が必要です。
be動詞の前に置かない
- ○ He is hardly ever late.
- △ He hardly ever is late.
強調などの特殊な文脈を除き、be動詞の後ろが自然です。
「ほとんどできない」と混同しない
I can hardly hear you.は「あなたの声がほとんど聞こえません」で、能力・程度の不足を表します。一方、I hardly ever hear from him.は「彼から連絡が来ることはめったにありません」で、頻度を表します。
簡単な英語で言い換えるなら
hardly everがすぐ出てこなければ、次の言い方で十分に通じます。
- I don’t do it very often.(私はそれをあまり頻繁にしません)
- I almost never do it.(私はそれをほとんどしません)
- I rarely do it.(私はそれをめったにしません)
- I only do it a few times a year.(年に数回しかしません)
具体的な頻度が分かるなら、once a yearやmaybe twice a monthのように数字で伝えるのも明確です。
関連表現
- rarely:めったに〜ない
- seldom:めったに〜ない(やや硬い)
- almost never:ほぼ決して〜ない
- once in a blue moon:ごくまれに
- from time to time:ときどき
- hardly any:量・数がほとんどない
英熟語や定型表現をまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。
まとめ
- hardly everは「めったに〜ない」「ほとんど〜しない」
- neverと違い、ごくまれな例外はある
- 一般動詞の前、be動詞の後、助動詞の後に置く
- hardly ever自体が否定に近いため、通常notを重ねない
- rarelyとほぼ同義、seldomより会話的
- hardly everは頻度、hardly anyは量を表す
まずはI hardly ever eat out.やHe is hardly ever late.のような、自分の生活に近い短い文から使ってみましょう。









