have no business doingの意味は?動名詞の語順とshouldn’tとの違い

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have no business doingは、「〜する筋合いはない」「〜する立場・権利・資格がない」という強い非難を表す英語です。ここでのbusinessは「会社・商売」ではなく、その人が関わるべき事柄という意味。相手の行為が不適切で、口を出したり行動したりする正当な理由がない、と伝えます。

この記事では、have no business doingの意味とニュアンス、なぜ動詞ingが続くのか、have no business being・have no business inの形、shouldn’tやnone of your businessとの違いを例文で解説します。

have no business doingの意味

基本の意味は「〜する筋合いがない」「〜すべき立場ではない」です。単なる助言ではなく、「あなたにはそれをする正当な理由や権利がない」という話し手の判断が含まれます。

You have no business reading my messages.
あなたに私のメッセージを読む筋合いはありません。

He has no business telling you how to raise your child.
彼があなたに子どもの育て方を指図する筋合いはありません。

I had no business making that decision for her.
私が彼女に代わってその決断をする立場ではありませんでした。

最後の例のように、自分の行動を振り返って「出過ぎたことをした」「自分が決めるべきではなかった」と認める場合にも使えます。

しゅみすけ(大山俊輔)

businessを「仕事」と訳そうとすると意味が分からなくなります。「自分が関わるべきこと・口を出してよい領域」と考えるのがポイントです。

なぜbusinessが「筋合い」になるの?

businessには「商売・仕事」のほかに、個人が責任を持つ事柄、関心を持つべき事柄、関与する権利のあることという意味があります。

たとえば、It’s none of my business.は「それは私が口を出すことではない」です。同じbusinessの感覚から、have no business doingは「その行動はあなたの領域ではない」→「それをする筋合いがない」となります。

日本語では「資格がない」と訳すこともありますが、免許や正式な資格を指すとは限りません。多くの場合、道徳的・社会的に「そんなことを言える立場ではない」「そこへ関わる正当性がない」という意味です。

語順はhave no business+動詞ing

基本の形は次のとおりです。

主語+have / has / had+no business+動詞ing

businessの後ろには、非難の対象となる行為を動名詞で置きます。to不定詞ではなく、動詞ingを使うのが定型です。

She has no business using my account.
彼女に私のアカウントを使う筋合いはありません。

They had no business entering the room without permission.
彼らは許可なくその部屋へ入るべきではありませんでした。

You have no business asking her that.
あなたが彼女にそんなことを尋ねる筋合いはありません。

have no business doingの動名詞の語順とshouldn'tより強いニュアンスを示すイラスト

時制と主語の変え方

現在:have / has no business doing

今の行為や一般的な判断について使います。

A stranger has no business asking for your password.
知らない人があなたのパスワードを尋ねる筋合いはありません。

過去:had no business doing

過去の行為について「するべきではなかった」と強く批判したり、後悔したりします。

I had no business blaming you before I knew the facts.
事実を知る前にあなたを責めるべきではありませんでした。

未来・仮定:will / would have no business doing

将来や仮定の状況でも使えます。

Without proper training, I would have no business operating that machine.
適切な訓練なしでは、私にその機械を操作する資格はないでしょう。

have no business beingの使い方

「そこにいるべきではない」「その状態・役割である資格がない」と言うときは、動詞beのing形であるbeingを使います。

You have no business being in this room.
あなたがこの部屋にいる筋合いはありません。

He has no business being in charge of the budget.
彼に予算を任せるべきではありません。

Someone who ignores safety has no business being a team leader.
安全を無視する人にチームリーダーを務める資格はありません。

人の能力や人格を直接否定するように響く場合があるため、職場では特に慎重に使いましょう。

have no business in+場所・分野

動詞ingを使わず、have no business in+場所・分野で「〜にいるべきではない」「〜に関わる資格がない」と言うこともあります。

You have no business in the staff-only area.
あなたが従業員専用エリアに入る理由はありません。

That kind of personal attack has no business in a professional discussion.
そのような個人攻撃は、仕事上の議論に持ち込むべきではありません。

後者では人ではなく行為を主語にしており、「それはこの場にふさわしくない」という意味になります。

場面別の自然な例文

人間関係・プライバシー

You have no business going through my phone.
あなたに私のスマホを勝手に見る筋合いはありません。

We have no business judging their relationship.
私たちが二人の関係を批判する筋合いはありません。

仕事

He has no business taking credit for your work.
彼があなたの仕事を自分の手柄にする筋合いはありません。

I have no business giving legal advice; I’m not a lawyer.
私は弁護士ではないので、法律上の助言をする立場ではありません。

家庭・子育て

Relatives have no business making that choice for the parents.
親族が両親に代わってその選択をする筋合いはありません。

You have no business shouting at my child.
あなたが私の子どもを怒鳴る筋合いはありません。

学校・SNS

Students have no business sharing someone else’s private photos.
生徒が他人の私的な写真を共有してはいけません。

People have no business spreading rumors they cannot verify.
確認できないうわさを広めるべきではありません。

shouldn’tとの違い

shouldn’tは「〜しないほうがよい」「〜すべきではない」という助言から非難まで幅広く使えます。一方、have no business doingは、相手に権利・立場・正当な理由がないと断じるため、通常はshouldn’tより強く聞こえます。

You shouldn’t read her messages.
彼女のメッセージを読まないほうがいいよ/読むべきではありません。

You have no business reading her messages.
あなたに彼女のメッセージを読む筋合いはありません。

規則や一般的な助言ならshouldn’tが自然です。越権行為やプライバシー侵害を強く止めたいときはhave no business doingが合います。より詳しい助言表現との比較は、ought not toの意味と使い方も参考にしてください。

none of your businessとの違い

どちらもbusinessを「関わるべき事柄」という意味で使いますが、文の焦点が違います。

  • have no business doing:相手の行為を「する筋合いがない」と非難する
  • none of your business:話題・情報を「あなたには関係ない」と拒む

You have no business asking about my salary.
あなたが私の給料を尋ねる筋合いはありません。

My salary is none of your business.
私の給料はあなたには関係ありません。

どちらも直接相手に言うとかなり強い表現です。柔らかく伝えたい場合は、I’d rather not talk about that.(そのことは話したくありません)などへ言い換えましょう。

強すぎるときの柔らかい言い換え

職場や親しくない相手には、have no business doingが攻撃的に聞こえることがあります。目的に合わせて次のように調整できます。

  • I don’t think you should do that.
    それはしないほうがよいと思います。
  • That’s not your decision to make.
    それはあなたが決めることではありません。
  • Please don’t get involved in this.
    これには関わらないでください。
  • I’d like to keep this private.
    これは私的なことにしておきたいです。
  • You’re not allowed to enter this area.
    この区域へ入ることは許可されていません。

しゅみすけ(大山俊輔)

強い非難が必要でなければ、まずはThat’s not your decision to make.やPlease don’t get involved.のように、問題となる行為を具体的に伝えると安全です。

日本人が間違えやすいポイント

「仕事がない」と訳さない

I have no business.だけなら文脈によって「商売をしていない」「用事がない」と取れる可能性があります。しかし、have no business doingは「〜する筋合いがない」という定型表現です。

to doではなくdoing

× You have no business to read my messages.
○ You have no business reading my messages.

この意味では、businessの後ろに動詞ingを続けます。

「能力がない」とは限らない

have no business doingはcan’tのような「できない」ではありません。実際にはできても、権利・立場・正当性がないという意味です。

目上の人へは慎重に

You have no business…は相手を正面から非難します。上司や取引先には、I don’t think it would be appropriate to…(〜するのは適切ではないと思います)のような表現が無難です。

簡単な英語で言い換えるなら

この表現が出てこなくても、「誰が決めることか」「何をしてほしくないか」を基本語で直接伝えれば通じます。

You have no business deciding for me.
Please don’t decide for me. It’s my choice.
私の代わりに決めないでください。私が選ぶことです。

He has no business reading your email.
He should not read your email. It is private.
彼はあなたのメールを読むべきではありません。私的なものです。

I had no business speaking for her.
I should not have spoken for her. She can speak for herself.
彼女の代わりに話すべきではありませんでした。彼女は自分で話せます。

まとめ

have no business doingは、「〜する筋合い・立場・権利がない」という強い非難を表します。語順は主語+have no business+動詞ing。過去ならhad no business doing、場所や役割にはhave no business beingも使えます。

shouldn’tよりも「あなたにそれをする正当性はない」という響きが強いため、使う相手と場面には注意しましょう。柔らかく言うなら、Please don’t…やThat’s not your decision to make.のように具体的な中学英語へ言い換えられます。

ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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