「Hear me out.」の意味は?「まず最後まで聞いて」の使い方

Hear me out.と相手に最後まで話を聞いてほしい女性のイラスト

Hear me out. は、「まず最後まで聞いて」「言い分を聞いて」と、相手に途中で判断せず話を聞いてほしいと頼む英語表現です。

単なる「聞いて」の Listen to me. とは違い、out に「終わりまで」という感覚があります。反対されそうな提案、誤解を解きたいとき、少し意外なアイデアを出すときによく使われます。

Hear me out.の意味は「最後まで聞いて」

Hear me out. の基本的な意味は「私の話を最後まで聞いてください」「結論を出す前に言い分を聞いて」です。相手がすでに反対しそうなときや、説明の途中で遮られそうなときに使います。

I know it sounds strange, but hear me out.

変に聞こえるのは分かるけど、まず最後まで聞いて。

Before you say no, hear me out.

断る前に、私の話を聞いて。

日本語では「ちょっと聞いて」「まあ聞いてよ」と訳すこともあります。ただし、単に注意を向けてほしいのではなく、話の全体を聞いてから判断してほしいという含みが重要です。

hear+人+outの仕組み

hear は「聞こえる」だけでなく、ここでは「人の話・言い分を聞く」という意味です。out は動作を最後までやり切る感覚を加えます。

  • hear:話を聞く
  • me:私を・私の言い分を
  • out:終わりまで

つまり、語順は hear+人+out です。人の部分は状況に応じて変えられます。

  • Hear him out.(彼の話を最後まで聞いて)
  • Please hear us out.(どうか私たちの話を最後まで聞いてください)
  • She heard me out.(彼女は私の話を最後まで聞いてくれた)

しゅみすけ(大山俊輔)

outは「外へ」だけではありません。hear me outでは、話を途中で切らず「最後まで出し切らせる」感覚です。ひとかたまりで覚えると会話ですぐ使えます。

どんな場面で使う?

意外な提案をするとき

Hear me out. What if we moved the meeting online?

まず聞いて。会議をオンラインにするのはどうかな?

誤解を解きたいとき

Please hear me out. That’s not what I meant.

どうか最後まで聞いて。そういう意味で言ったんじゃないの。

反対されそうなアイデアを話すとき

This may sound expensive, but hear me out.

高く聞こえるかもしれないけど、まず最後まで聞いて。

人に公平な機会を与えてほしいとき

Don’t judge her yet. Hear her out.

まだ彼女を決めつけないで。話を最後まで聞いて。

命令形でも失礼ではない?

Hear me out. は形としては命令文です。ただし、会話では「まず話を聞いて」という定型的なお願いとして使われ、必ずしも失礼ではありません。

とはいえ、声を強めると「黙って私の話を聞け」という圧のある言い方にもなります。仕事や初対面など、丁寧さが必要な場面では次の形が安心です。

  • Please hear me out.(どうか最後まで聞いてください)
  • Could you hear me out?(最後まで聞いていただけますか?)
  • Would you mind hearing me out?(最後まで聞いていただけませんか?)
Hear me out.とListen to me.のニュアンスの違いを比較するイラスト

Hear me out.とListen to me.の違い

Hear me out.:判断する前に最後まで聞いて

Hear me out. は、話の途中で反論したり結論を出したりせず、説明全体を聞いてほしいときに使います。

Listen to me.:私の言うことに注意を向けて

Listen to me. は「私の話を聞いて」「言うことを聞いて」です。注意を向けさせる表現で、言い方によっては強い命令や叱責に聞こえます。

Listen to me. This is important.

よく聞いて。これは大事なことです。

listenとhearの基本的な違いは、listen toの意味・toが必要な理由とlisten・hearの違いでも詳しく解説しています。

Hear me out.とLet me explain.の違い

Let me explain. は「説明させて」です。誤解を解いたり、事情を説明したりすることに焦点があります。

一方、Hear me out. は「その説明を最後まで聞いてから判断して」と、聞き手の姿勢を求める表現です。

Let me explain what happened.

何が起きたのか説明させて。

Hear me out before you make a decision.

決める前に、私の話を最後まで聞いて。

よくある間違い

Hear out me.とは言わない

me のような代名詞は、hearとoutの間に置きます。

  • 正:Hear me out.
  • 誤:Hear out me.

名詞の場合は hear John out の語順が自然です。まずは hear+人+out を基本形として覚えましょう。

単なる「聞こえる」のhearと混同しない

I can hear you. は「あなたの声が聞こえます」です。I’ll hear you out. は「あなたの言い分を最後まで聞きます」で、意味が異なります。

Hear me out.と言われたときの返し方

  • Okay, I’m listening.(分かった、聞いてるよ)
  • Go ahead.(どうぞ、続けて)
  • I’m all ears.(ぜひ聞かせて)
  • All right. What’s your idea?(分かった。どんな案?)
  • Okay, but keep it short.(分かった。でも手短にね)

I’m all ears. は「全身が耳です」というイメージから、「ぜひ聞きたい」「しっかり聞いているよ」を表すカジュアルな表現です。

この表現を知らなかったら?簡単な英語で言い換える

Hear me out. が出てこなくても、基本語を使えば同じ目的を伝えられます。

  • Please listen.(聞いてください)
  • Let me explain.(説明させてください)
  • Please listen to the whole story.(話を全部聞いてください)
  • Don’t decide yet.(まだ決めないでください)
  • Can I tell you my idea?(私の案を話してもいい?)

しゅみすけ(大山俊輔)

Hear me out.を忘れたら、Please listen.とDon’t decide yet.を組み合わせても伝わります。難しい一言を探すより、知っている英語を二つ並べるのも立派な会話力です。

短い会話例

A: I don’t think we need another event.
B: Hear me out. We could make it a small online session.
A: Okay, I’m listening.

日本語訳
A:もう一つイベントを開く必要はないと思う。
B:まず聞いて。小規模なオンライン会にできるよ。
A:分かった、聞かせて。

まとめ

Hear me out. は「判断する前に、私の話を最後まで聞いて」という完成フレーズです。hear+人+out の形で、outが「終わりまで」の感覚を加えています。

反対されそうな提案なら、I know it sounds unusual, but hear me out.(変に聞こえるのは分かるけど、まず聞いて)の形が自然です。丁寧に伝えたいときは Please hear me out. を使いましょう。

ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の意味・使い方一覧もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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