
How should I put it? は、「何と言えばいいかな」「どう表現したらいいかな」という意味の英語です。
ただし、単に英単語を知らないときだけに使う表現ではありません。伝えたい内容は頭にあるものの、相手を傷つけない言い方、正確な言い方、分かりやすい言い方を探しているときに使います。
会話では、このひと言を挟むことで、沈黙せずに「まだ話は終わっていません。今、言葉を選んでいます」と伝えられます。
この記事の結論
- 意味:何と言えばいいかな/どう表現しようかな
- 会話上の役割:言葉を探す時間を作り、発言権を保つ
- 距離感:日常会話でも仕事でも使える自然な表現
- 注意点:長く引き延ばすと、悪い話を切り出すように聞こえることがある
Contents
How should I put it? の意味
How should I put it? を直訳すると、「私はそれをどのように言葉に置くべきだろう?」です。ここでの put は「置く」ではなく、考えや気持ちをある言い方で表現するという意味です。
How should I put it?
何と言えばいいかな。/どう表現したらいいかな。
独り言のように言う場合もあれば、会話相手に「少し考えさせて」と合図するために使う場合もあります。疑問文の形ですが、多くの場合、相手に答えを求めているわけではありません。
会話の中で何をしている表現?
この表現には、主に次の3つの働きがあります。
1.考える時間を作る
質問にすぐ答えず、言葉を選ぶための短い間を作ります。
A: What did you think of the meeting?
会議についてどう思った?
B: How should I put it? It was productive, but a little tense.
何と言えばいいかな。実りはあったけど、少し緊張感があったね。
2.発言権を保つ
何も言わずに黙ると、相手が話し始めることがあります。How should I put it? と言えば、「今も自分のターンで、続きを考えている」と自然に示せます。
3.デリケートな内容をやわらかく予告する
率直に言いにくい評価や感情の前に置くと、「慎重に伝えようとしている」という姿勢が伝わります。
How should I put it? I don’t think he’s ready for that role yet.
どう言えばいいかな。彼はまだその役割を担う準備ができていないと思います。
しゅみすけ(大山俊輔)
How should I put it? のニュアンス
| 軸 | ニュアンス |
|---|---|
| 会話上の役割 | 保留・言葉選び・発言権の維持 |
| 対人距離 | 親しい相手から職場まで広く使える |
| 発言の強さ | 控えめ。慎重さを示す |
| 使用場面 | 日常会話、仕事、会議、恋愛、人間関係 |
普通の調子で短く言えば、自然な間つなぎになります。一方、低い声でゆっくり How should I put it…? と言うと、「このあと少し言いにくいことを話します」という前触れに聞こえやすくなります。
自然な使い方と会話例
友人との会話
A: Did you like the restaurant?
あのレストラン、気に入った?
B: How should I put it? The food was great, but the service was slow.
何と言えばいいかな。料理はおいしかったけど、サービスが遅かった。
仕事で慎重に評価する
A: Do you think this proposal is ready?
この提案書はもう完成していると思いますか?
B: How should I put it? The main idea is strong, but the numbers need another look.
どう表現しましょうか。中心となる案は良いですが、数字はもう一度確認が必要です。
恋愛や人間関係で気持ちを伝える
A: How do you feel about us?
私たちの関係をどう思ってる?
B: How should I put it? I care about you, but I need more time.
何と言えばいいかな。あなたのことは大切だけど、もう少し時間が必要なんだ。
How should I put it? と似た表現の違い

How can I say this?
How can I say this? も「どう言えばいいかな」ですが、英語表現そのものが分からず、表現方法を探している響きが出やすい言い方です。
- How should I put it?:どんな言い方が適切かを選ぶ
- How can I say this?:どう表現できるかを探す
Let me think.
Let me think. は「ちょっと考えさせて」。言い方だけでなく、答えや内容そのものを考えるときにも使えます。
What’s the word?
What’s the word? は、特定の単語が思い出せないときの「何ていう単語だっけ?」です。How should I put it? よりも、探している対象が一語に絞られています。
Let me put it this way.
Let me put it this way. は「こう言わせてください」「こう考えてみてください」。言い方を探している段階ではなく、これから別の角度で説明すると宣言する表現です。
なお、way to put it の意味と使い方では、That’s a good way to put it. など、他人の表現を評価する言い方も解説しています。
仕事で使うときの注意点
How should I put it? は仕事でも使えますが、長く間を置いたり、ため息と一緒に言ったりすると、これから厳しい評価をするように聞こえます。
特に顧客対応や改まった会議では、次のように続けると意図が明確です。
How should I put it? There are a few areas we may need to reconsider.
どう申し上げればよいでしょうか。いくつか再検討が必要かもしれない点があります。
よりフォーマルに整理して話したい場合は、Let me phrase that carefully.(慎重に表現させてください)も使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
相手に英語を教えてほしい質問とは限らない
How should I put it? は独り言として使われることが多く、相手への質問とは限りません。本当に英語での言い方を尋ねるなら、次のほうが明確です。
How do you say 「気まずい」 in English?
「気まずい」は英語で何と言いますか?
it を省略しない
How should I put? ではなく、基本形は How should I put it? です。put の目的語として it が必要です。
相手の表現を尋ねるなら you
How would you put it? は「あなたならどう表現しますか?」と相手の言い方を尋ねます。自分が言葉を探す How should I put it? とは役割が違います。
この表現が出てこなければ?簡単な英語で言い換える
How should I put it? がすぐに出てこなくても、次の基本表現で十分に会話をつなげられます。
- Let me think.:ちょっと考えさせて。
- It’s hard to explain.:説明するのが難しいです。
- I’m not sure how to say this.:どう言えばいいか分かりません。
- I need a moment.:少し時間が必要です。
最も簡単なのは Let me think. です。ただし「言い方を慎重に選んでいる」という細かなニュアンスは、How should I put it? のほうが伝わりやすくなります。
言葉に詰まったときの表現をまとめて確認したい方は、「英語でうまく言えない」ときの言い直し・言い換えフレーズも参考にしてください。
まとめ
How should I put it? は「何と言えばいいかな」「どう表現したらいいかな」を表す自然な会話表現です。
内容が分からないのではなく、相手への伝わり方を考えながら適切な言葉を選ぶときに向いています。考える時間を作り、発言権を保ち、慎重さを示せる便利なひと言です。
まずは、質問にすぐ答えられないときに、短く How should I put it? と言ってから続きを話す練習をしてみましょう。











