
「法律に違反する」「校則に違反する」「契約に違反する」は、日本語ではすべて「違反する」ですが、英語では対象によって表現が変わります。法律や権利を侵すなら violate、日常的な法律・ルールを破るなら break、契約や義務に違反するなら breach、規則に反していると簡単に説明するなら be against が便利です。
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「違反する」の英語表現早見表
| 英語 | 中心的な意味 | よく使う対象 |
|---|---|---|
| violate | 法律・規則・権利を侵す | law, rule, rights, privacy |
| break | 法律やルールを破る | law, rule, promise |
| breach | 契約・義務・信頼に違反する | contract, duty, agreement |
| be against | 規則や法律に反している | rules, law, policy |
violate:法律・規則・権利に違反する
violate は、法律や正式な規則に背くほか、人の権利・プライバシーを侵害するときにも使う改まった語です。ニュース、規定、法務の文章でよく見かけます。
- The company violated environmental laws.
その会社は環境法に違反しました。 - This policy may violate workers’ rights.
この方針は労働者の権利を侵害する可能性があります。
violate a law とは言えますが、日常会話では break the law のほうが口にしやすい表現です。
break:法律やルールを破る
break は、日常会話で最も使いやすい表現です。break the law、break the rules のように、守るべきものを「破る」と考えます。
- You’re breaking the rules.
あなたはルールに違反しています。 - He was arrested for breaking the law.
彼は法律に違反したため逮捕されました。
規則違反を難しい単語なしで伝えたいときは、まず break the rules を覚えておけば十分です。
breach:契約・義務に違反する
breach は、契約で約束した条件や、果たすべき義務を守らない場合に使います。名詞でもよく使われ、a breach of contract は「契約違反」です。
- They breached the contract.
彼らは契約に違反しました。 - Sharing the data would be a breach of confidentiality.
そのデータを共有すれば守秘義務違反になります。
情報漏えいの意味で使われる data breach も、守られるべき境界が破られたという同じイメージです。
be against:規則・法律に反している
be against the rules や be against the law は、「規則・法律に反している」と状態を説明するやさしい言い方です。誰が違反したかを責めず、行為が許されないことを伝えられます。
- Parking here is against the rules.
ここに駐車するのは規則違反です。 - Is that against the law?
それは法律違反ですか。
4表現の違いをイラストで整理

場面別の自然な例文
交通ルールに違反する
He broke a traffic law.
彼は交通法規に違反しました。
会社が規制に違反する
The company violated safety regulations.
その会社は安全規制に違反しました。
契約条件に違反する
This action breaches the agreement.
この行為は契約に違反します。
校則違反である
That is against school rules.
それは校則違反です。
難しい単語が出ないときの簡単な英語
violate や breach が出なくても、break、not follow、not allowed で伝えられます。
- He broke the rules.(彼はルールを破りました)
- They didn’t follow the law.(彼らは法律を守りませんでした)
- You can’t do that here.(ここではそれをしてはいけません)
- It’s not allowed.(それは禁止されています)
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
× violate to the law
○ violate the law
violate は他動詞なので、目的語の前に to は付けません。
契約違反をすべて break で表す
break a contract も理解されますが、法務・ビジネスでは breach a contract または be in breach of a contract がより正確です。
「ルール違反です」を強く言いすぎる
You violated the rules. は改まった強い響きがあります。日常的に注意するなら That’s against the rules. のほうが穏やかです。
短い会話例
A: Can I take photos here?
B: No, I’m afraid it’s against the rules.
A: I see. Thanks for letting me know.
A: ここで写真を撮ってもいいですか。
B: 申し訳ありませんが、規則違反になります。
A: 分かりました。教えてくれてありがとうございます。
「違反する」と「逸脱する」の違い
「違反する」は、守るべき法律・規則・契約に背くことです。一方、「逸脱する」は、標準・方針・本来の道筋から外れることで、必ずしも違法とは限りません。
基準や方針から外れる表現は、「逸脱する」の英語表現で詳しく解説しています。また、そもそも行動や利用をルールで制限する表現は、「規制する」の英語表現も参考になります。
まとめ
- violate:法律・規則・権利に違反する
- break:法律や日常的なルールを破る
- breach:契約・義務に違反する
- be against:規則や法律に反している
正式な法律・権利なら violate、日常のルールなら break、契約なら breach。迷ったときは break the rules や not follow the law に言い換えれば、初心者でも自然に伝えられます。










