
in place ofは「〜の代わりに」「〜に代わって」という意味です。人の代理をするときにも、材料・方法・物を別のものに置き換えるときにも使えます。
日本語ではinstead ofも同じく「〜の代わりに」と訳されますが、in place ofには「本来そこに入るはずの人・物の位置に、別のものを置く」というイメージがあります。この記事では、意味の成り立ち、自然な語順、会話と仕事で使える例文、似た表現との違いまで整理します。
Contents
in place ofの意味は「〜の代わりに」
基本の形はin place of + 名詞です。
- in place of sugar(砂糖の代わりに)
- in place of the manager(マネージャーの代わりに)
- in place of a signature(署名の代わりに)
Use yogurt in place of cream.
クリームの代わりにヨーグルトを使ってください。
Maya attended the meeting in place of her boss.
マヤは上司の代理で会議に出席しました。
You can enter your PIN in place of a signature.
署名の代わりに暗証番号を入力できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「代わりに」になる?placeの感覚
placeの基本は「場所・位置」です。the place of Aなら「Aの位置・役割」。その位置の中に別のものが入るイメージが、in place of Aの「Aの代わりに」へつながります。
たとえば、会議に出る予定だった上司の席へ部下が入る、レシピで牛乳が入る位置へ豆乳を入れる、と考えると分かりやすいでしょう。物理的な席だけでなく、機能・役割・方法の「位置」にも使えます。
in place ofの語順と文法
1.in place of + 名詞・代名詞
She spoke in place of me.
彼女が私の代わりに話しました。
代名詞を置くときはIではなくme、heではなくhimのように目的格を使います。
2.in place of + 動名詞
ofは前置詞なので、動作を続けるなら動詞の原形ではなく-ing形にします。
We held a video call in place of meeting in person.
私たちは直接会う代わりにビデオ通話をしました。
Try walking in place of taking a taxi.
タクシーに乗る代わりに歩いてみてください。
× in place of meet in personとはしません。
3.文頭にも文末にも置ける
In place of flowers, we sent a donation.
花の代わりに、私たちは寄付を送りました。
We sent a donation in place of flowers.
私たちは花の代わりに寄付を送りました。
文頭に置くと「何の代わりか」が先に示され、対比がはっきりします。短い会話では文末に置く形も自然です。
人・物・方法で使う自然な例文
仕事:人の代理をする
Could you lead the presentation in place of Ken?
ケンの代わりにプレゼンを進めてもらえますか。
I’ll sign the form in place of the director.
部長に代わって私がその書類に署名します。
権限が必要な行為では、本当に代理できるかを確認したうえで使いましょう。
料理・買い物:材料を置き換える
Can I use oat milk in place of regular milk?
普通の牛乳の代わりにオーツミルクを使えますか。
The store gave me credit in place of a cash refund.
その店は現金での返金の代わりにストアクレジットをくれました。
暮らし・学習:方法を変える
She listened to the audiobook in place of reading the print edition.
彼女は紙の本を読む代わりにオーディオブックを聴きました。
We used a folding chair in place of a desk chair.
デスクチェアの代わりに折りたたみ椅子を使いました。
in place of・instead of・take someone’s placeの違い

in place of:位置・機能・役割を置き換える
Use this box in place of a table.
テーブルの代わりにこの箱を使ってください。
少し説明的で、書き言葉や仕事の場面にもなじみます。「同じ位置・用途を埋める」という焦点があります。
instead of:AではなくBを選ぶ
Let’s walk instead of taking the bus.
バスに乗らずに歩こう。
instead ofは日常会話で非常によく使われ、「AをしないでBをする」という選択の対比にも自然です。in place ofに言い換えられる場面は多いものの、単なる行動の選択ならinstead ofのほうが普通です。
- Use honey in place of sugar.:砂糖の機能を蜂蜜で置き換える感じ
- Use honey instead of sugar.:砂糖ではなく蜂蜜を選ぶ感じ
take someone’s place:人の席・役割を引き継ぐ
Nina took my place at the reception desk.
ニナが受付で私の代わりを務めました。
take someone’s placeは動詞表現で、主語となる人が「誰かの位置に入る」ことを表します。一方、in place ofは前置詞句です。
- Nina worked in place of me.(ニナは私の代わりに働いた)
- Nina took my place.(ニナが私の役割・席を引き継いだ)
replace A with B:AをBと交換する
We replaced the old chairs with new ones.
古い椅子を新しいものに取り替えました。
replace A with Bは「Aを取り除き、Bを入れる」という交換の動作を直接表します。in place ofは、文の中で「Aの代わりに」という関係を付け足します。
日本人が間違えやすいポイント
in the place ofとしないのが基本
「〜の代わりに」という定型表現は通常in place ofで、placeの前にtheを入れません。
in the place ofも文脈によっては「〜の位置に」という文字どおりの意味で使えますが、代理・代用を表す熟語としてはin place ofを覚えるのが安全です。
人だけに使う表現ではない
人の代理だけでなく、材料、道具、方法、支払い、署名など幅広いものを置き換えられます。
「現場で」のin placeと混同しない
in placeだけなら「所定の位置に」「準備が整って」という別の表現です。
Everything is in place for the event.
イベントの準備はすべて整っています。
「〜の代わりに」にはofが必要です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
in place ofが出てこないときは、次のように直接言えます。
- Use B, not A.(AではなくBを使って)
- B can do the same job.(Bでも同じ役割ができます)
- She will do it for me.(彼女が私の代わりにします)
- We chose B instead.(代わりにBを選びました)
Use soy milk, not regular milk.
普通の牛乳ではなく豆乳を使ってください。
Tom will attend the meeting for me.
トムが私の代わりに会議へ出ます。
まとめ
in place ofは「〜の代わりに」「〜に代わって」という意味で、基本の語順はin place of + 名詞/動名詞です。
- 本来の位置・機能・役割へ別の人や物を入れる感覚
- 人、材料、道具、方法など幅広く使える
- 動作を続けるならin place of doing
- 選択の対比にはinstead ofがより会話的
- 人が役割を引き継ぐ動作ならtake someone’s place
まずはCan I use B in place of A?(Aの代わりにBを使えますか)を型として覚えると、料理・買い物・仕事ですぐ応用できます。
英熟語を意味だけでなく、成り立ちや使い分けから学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もあわせてご覧ください。
比較・対比表現の全体像を確認
この表現がon the other hand・rather than・instead of・not A but B・in contrastなどの中でどこに位置するかは、比較・対比を表す英語表現の総合ガイドで比較できます。









