
「いわゆる定番」「いわゆる勝ち組」のように、日本語では説明を少しやわらげるときに便利な「いわゆる」。英語では、いつでも so-called に置き換えればよいわけではありません。
結論から言うと、中立的に「一般にそう呼ばれる」と言うなら what we call、名前や呼称を説明するなら known as、その呼び方への疑いや皮肉を含めるなら so-called が基本です。
まずはこの3つ
what we call ~:いわゆる~(中立・会話向き)
known as ~:~として知られている
so-called ~:いわゆる~(疑い・皮肉を含むことがある)
Contents
「いわゆる」は英語で?表現ごとの違い
| 英語表現 | 主なニュアンス | 向いている場面 |
|---|---|---|
| what we call ~ | 私たちが~と呼ぶもの | 中立的な説明、日常会話 |
| known as ~ | ~として知られている | 名称・通称・人物の紹介 |
| so-called ~ | いわゆる~ | 一般的な呼称。ただし疑い・皮肉にもなる |
| what is called ~ | いわゆる~ | やや説明的・文章的 |

what we call:中立的な「いわゆる」
what we call ~ は、直訳すると「私たちが~と呼ぶもの」。相手に言葉や概念を説明するときに使いやすく、余計な皮肉が入りにくい表現です。
This is what we call comfort food.
これは、いわゆるコンフォートフードです。
He is what we call a people person.
彼はいわゆる、人付き合いが得意な人です。
It was what we call a win-win situation.
それはいわゆる、双方にメリットのある状況でした。
「いわゆる○○ってやつだね」と会話で言いたいときは、まずこの形を選ぶと自然です。
known as:「~として知られる」という呼び名
be known as ~ は、人物・場所・物などが「~という名前や通称で知られている」と説明する表現です。
New York is known as the Big Apple.
ニューヨークは「ビッグアップル」として知られています。
She is known as one of the best chefs in the city.
彼女はいわゆる、この街で最も優れたシェフの一人として知られています。
「いわゆる」を直訳するより、「~として知られている」と組み替えたほうが自然なケースです。
so-called:皮肉に聞こえることがある「いわゆる」
so-called には、中立的に「一般にそう呼ばれる」という用法もあります。ただし会話では、本当にそう呼ぶに値するの?という疑い・批判・皮肉を込めることがよくあります。
His so-called friend never called him back.
彼の「いわゆる友達」は、結局折り返しもしませんでした。
この例では、話し手はその人を本当の友達だと思っていません。日本語の「自称友達」「友達とやら」に近い響きです。
The so-called experts were wrong.
その「いわゆる専門家たち」は間違っていました。
こちらも専門家としての能力を疑う響きがあります。褒めたい相手や、ただ中立的に紹介したい相手には注意しましょう。
what is called と so to speak も使える?
what is called ~
what is called ~ も「いわゆる~」ですが、what we call より少し説明的です。
This is what is called culture shock.
これは、いわゆるカルチャーショックです。
so to speak
so to speak は「いわば」「言ってみれば」に近い表現です。比喩的な言い方のあとに添えます。
He is the heart of the team, so to speak.
彼はいわば、チームの心臓部です。
単なる名称の紹介ではなく、「たとえて言えば」というニュアンスが中心です。
場面別:「いわゆる」の自然な英訳
| 日本語 | 自然な英語 |
|---|---|
| いわゆる定番です | It’s what we call a classic. |
| いわゆる成功者です | He is what we call a successful person. |
| 京都は古都として知られています | Kyoto is known as an ancient capital. |
| 彼のいわゆる「親友」 | His so-called “best friend” |
| 彼女はいわば会社の顔です | She is the face of the company, so to speak. |
英語初心者はこの2パターンから
最初からすべてを使い分けなくても大丈夫です。まずは次の2つをかたまりで覚えましょう。
It’s what we call ~.
それはいわゆる~です。
It’s known as ~.
それは~として知られています。
人を紹介するなら He’s what we call ~.、場所なら It’s known as ~. と主語を変えるだけでも応用できます。
よくある質問
Q. so-called は失礼な英語ですか?
必ず失礼になるわけではありませんが、文脈や声の調子によって疑い・皮肉が伝わります。中立的に言いたいなら what we call や known as のほうが安全です。
Q. 「いわゆる日本文化」はどう言いますか?
what we call Japanese culture と言えます。ただし、単に「日本文化」と言えば十分な場面では Japanese culture だけのほうが自然です。
Q. 「いわゆる○○ってやつ」は?
It’s what we call ~. が会話で使いやすいです。たとえば「いわゆる一目惚れってやつ」は It’s what we call love at first sight. と言えます。
まとめ
「いわゆる」は一語で機械的に訳さず、言いたいニュアンスで選びましょう。
- 中立的な説明:what we call ~
- 名称・通称:known as ~
- 疑いや皮肉を含むことがある:so-called ~
- 「いわば」と比喩を添える:so to speak
まずは It’s what we call ~. を丸ごと覚えると、日常会話で「いわゆる~だね」がすぐ言えるようになります。
ほかの会話で使える表現は、英語のチャンク・文頭表現一覧でもまとめています。
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