
「来月、広島へ転勤します」「夫の転勤で大阪へ引っ越します」。日本語ではひと言で言える「転勤」ですが、英語では誰の判断で、本人がどこへ移るのかによって表現が変わります。
辞書では transfer が出てきますが、会社の命令で転勤する本人を主語にするなら、通常は受け身の be transferred を使います。ただし、この単語がすぐ出てこなくても大丈夫。move や work など、知っている基本動詞だけでも十分伝えられます。
この記事では「転勤する」の正式な言い方から、中学英語だけで伝える方法まで3段階で紹介します。仕事で使う表現全般は仕事・ビジネスで使う英語フレーズも参考にしてください。
Contents
「転勤する」は英語で be transferred
会社の辞令などによって別の支店・部署・勤務地へ移る場合、最も直接的な表現は be transferred です。
- I’m being transferred to Hiroshima next month.
来月、広島へ転勤します。 - I was transferred to the Osaka branch.
大阪支店へ転勤になりました。 - She has been transferred to our head office.
彼女は本社へ転勤になりました。
transfer は「人や物をある場所から別の場所へ移す」という他動詞です。そのため、転勤させられる本人を主語にすると「移される」という受け身になります。
My company transferred me to Hiroshima.
会社は私を広島へ転勤させました。I was transferred to Hiroshima.
私は広島へ転勤になりました。

自然な会話なら move to another office
日常会話では、転勤という制度名にこだわらず「別のオフィスへ移る」と説明するほうが自然なこともあります。
- I’m moving to our Hiroshima office next month.
来月、広島オフィスへ移ります。 - I’m moving from the Tokyo office to the Osaka office.
東京オフィスから大阪オフィスへ移ります。 - He’s moving to a different branch.
彼は別の支店へ異動します。
move は「動く・移る」という基本動詞です。勤務地だけでなく住居も移すなら、I’m moving to Hiroshima for work.(仕事で広島へ引っ越します)とも言えます。
中学英語だけで「転勤」を伝える方法
transfer が思い出せなくても、「今どこで働いていて、いつからどこで働くか」に分解すれば伝わります。
- I work in Tokyo now, but I’ll work in Hiroshima from next month.
今は東京で働いていますが、来月から広島で働きます。 - My company wants me to work at the Osaka office.
会社から大阪オフィスで働くように言われています。 - I’m going to work at a different office.
別のオフィスで働くことになりました。
難しい一語を探す代わりに、誰が・何をする・どこで・いつからへ分解するのがコツです。これは「転勤」以外の日本語の熟語を英語で話すときにも使える考え方です。
しゅみすけ(大山俊輔)
初心者なら、これでOK!
「転勤する」を難しい一語に置き換えなくても大丈夫です。まずは I work in Tokyo now, but I’ll work in Hiroshima from next month. や My company wants me to work at the Osaka office. のように、伝えたい中身を簡単な英語へ分けてみましょう。知っている単語で最後まで言い切るほうが、会話ではずっと役に立ちます。
「転勤が決まった」「転勤を命じられた」の英語
転勤が決まった
- I’ve just found out that I’m being transferred.
転勤になると今わかったところです。 - My transfer has been confirmed.
転勤が正式に決まりました。
転勤を命じられた
- I’ve been asked to transfer to the Nagoya office.
名古屋オフィスへ異動するよう言われました。 - My company is sending me to Fukuoka.
会社の辞令で福岡へ行くことになりました。
send 人 to 場所 は、会社が人を別の勤務地へ送る様子を基本動詞で表せる便利な形です。
海外転勤・単身赴任・家族の転勤
海外転勤する
- I’m being transferred overseas.
海外へ転勤します。 - I’m relocating to Singapore for work.
仕事のためシンガポールへ移ります。 - My company is sending me to London for three years.
会社の辞令で3年間ロンドンへ行きます。
relocate は仕事や生活の拠点を別の場所へ移す、ややフォーマルな表現です。転勤だけでなく、会社や部署の移転にも使われます。
夫・妻の転勤で引っ越す
- We’re moving to Osaka because of my husband’s job transfer.
夫の転勤で大阪へ引っ越します。 - My wife has been transferred to Sendai.
妻が仙台へ転勤になりました。 - I’m moving with my family for my job.
私の転勤で家族と一緒に引っ越します。
単身赴任する
「単身赴任」に完全一致する英単語はありません。家族と離れて暮らすことを説明します。
- I’ll be living in Hiroshima by myself while my family stays in Tokyo.
家族は東京に残り、私は広島で単身赴任します。 - I’m moving to Osaka for work, but my family will stay here.
仕事で大阪へ移りますが、家族はこちらに残ります。
transfer・relocate・moveの違い
| 表現 | 中心イメージ | 向いている場面 |
|---|---|---|
| be transferred | 会社などによって配置を移される | 辞令・人事異動・正式な説明 |
| relocate | 仕事や生活の拠点を移す | 海外赴任・引っ越しを伴う移動 |
| move | 別の場所へ移る | 日常会話・やさしい説明 |
| work in/at | 働く場所を伝える | 初心者が状況を分解して話す |
なお、部署だけが変わり勤務地が変わらない「異動」も transfer を使えますが、I’m moving to the marketing department. のように言うと会話ではわかりやすくなります。部署・担当・役職の変更は、「異動する」は英語で?で詳しく紹介しています。
転勤を伝える英会話例
A: I heard you’re moving to Hiroshima.
B: Yes. I’m being transferred there next month.広島へ行くんだって?
うん。来月、転勤することになったんだ。
A: Is your family moving with you?
B: No. They’ll stay in Tokyo for now.家族も一緒に引っ越すの?
いや、今のところ家族は東京に残るよ。
転勤は生活の大きな変化でもあります。新しい土地や仕事を始める表現は、「新生活」は英語で?もあわせてご覧ください。
まとめ:難しい単語が出なければ分解すればいい
- I’m being transferred to Hiroshima.:正式で直接的
- I’m moving to our Hiroshima office.:自然でわかりやすい
- I’ll work in Hiroshima from next month.:基本動詞だけで伝わる
「転勤する=transfer」と一対一で暗記するだけでなく、言葉が出てこないときに知っている英語へ分解できれば、会話は止まりません。まずは I work in Tokyo now, but I’ll work in Hiroshima from next month. のように、事実を順番に並べてみましょう。










