
「会議を開始する」「サービスを開始する」「仕事を開始する」のように、日本語の開始するはさまざまな場面で使われます。英語では、最も幅広い start、少し改まった begin、新商品やサービスを世に出す launch、会話で自然な get started、イベントやプロジェクトを勢いよく始める kick off などを使い分けます。
この記事では、それぞれの違いを場面別に整理し、難しい単語を使わない初心者向けの簡単な英語も紹介します。
Contents
「開始する」の英語表現・早見表
| 表現 | 中心のニュアンス | よく使う場面 | 初心者向けの簡単な言い方 |
|---|---|---|---|
| start | 広く「始める・始まる」 | 仕事、授業、機械、活動 | start |
| begin | startよりやや改まった「始める」 | 式、説明、物語、正式な進行 | start |
| launch | 新しいものを正式に世に出す | 商品、サービス、事業、施策 | start something new |
| get started | 実際に取りかかる | 会議、作業、会話 | Let’s start. |
| kick off | 勢いよく正式に始める | 会議、イベント、企画 | start the event |
| commence | 非常にフォーマルに開始する | 契約、式典、規定、公式文書 | begin |
日常会話で迷ったら、まず start を選べば大きく外しません。仕事の会話でも、短く Let’s start. と言えば自然です。
start:最も幅広く使える「開始する」
start は、人が何かを始める場合にも、会議や授業が始まる場合にも使えます。さらに、機械を動かす、仕事に就くなど意味の範囲が広い基本語です。
- We’ll start the meeting at ten.
10時に会議を開始します。 - The class starts next week.
授業は来週開始します。 - She started a new job in April.
彼女は4月に新しい仕事を始めました。 - Press this button to start the machine.
機械を始動するには、このボタンを押してください。
「誰が始めるか」を言うなら start + 名詞、「何かが始まる」ならそのものを主語にして The meeting starts. とします。
begin:少し改まった場面で開始する
begin は基本的に start と同じ意味ですが、式典・説明・物語・正式な進行などで、少し改まった響きがあります。日常会話では start のほうがよく使われます。
- The ceremony will begin at noon.
式典は正午に開始します。 - Let me begin with a short introduction.
短い紹介から始めさせてください。 - The story begins in London.
物語はロンドンから始まります。
難しく感じたら begin を start に置き換えても、多くの場面で意味は変わりません。
launch:商品・サービス・事業を開始する
launch は、新商品・新サービス・キャンペーン・事業などを準備したうえで正式に世に出すときに使います。単に作業を始めるのではなく、「新しい取り組みをスタートさせる」イメージです。
- We will launch a new service in October.
10月に新しいサービスを開始します。 - The company launched a new product.
その会社は新商品を発売しました。 - They launched a campaign to support local businesses.
地域企業を支援するキャンペーンを開始しました。
初心者なら、We’re starting a new service.(新しいサービスを始めます)と言えば十分伝わります。

get started:実際に取りかかる
get started は「そろそろ始めよう」「実際に取りかかろう」という会話でよく使います。会議、授業、共同作業などの開始を促すときに自然です。
- Let’s get started.
では、始めましょう。 - Are you ready to get started?
開始する準備はできていますか? - We need to get started on the report.
報告書に取りかかる必要があります。
get started on + 名詞 で「〜に着手する」です。特定の作業への着手を詳しく知りたい方は、「着手する」の英語表現も参考にしてください。
kick off:会議・イベント・企画を勢いよく始める
kick off は、もともとサッカーの「キックオフ」から生まれた表現です。会議・イベント・キャンペーン・プロジェクトなどを正式に、活気よく開始するときに使われます。
- Let’s kick off the meeting with a quick update.
簡単な進捗報告から会議を始めましょう。 - The event kicks off at six.
イベントは6時に始まります。 - We kicked off the project last Monday.
先週の月曜日にプロジェクトを開始しました。
カジュアルな句動詞なので、厳格な契約文書より、会話や社内連絡に向いています。簡単に言うなら、すべて start に置き換えられます。
commence:公式文書や非常に改まった場面で開始する
commence は begin よりさらにフォーマルで、契約・法律・式典・公式通知などで見かけます。普段の会話では堅すぎるため、通常は start や begin を使いましょう。
- Work will commence on September 1.
作業は9月1日に開始されます。 - The ceremony is about to commence.
式典がまもなく始まります。
よくある間違い
× start from ten o’clock
開始時刻には通常 at を使います。
× The meeting starts from ten.
○ The meeting starts at ten.
from は「10時から12時まで」のような範囲を示すときに使います。
× launchを普通の小さな作業に使う
launch は商品・サービス・企画などを正式に始める語です。「宿題を開始する」は start my homework と言い、通常 launch は使いません。
× get start
正しくは過去分詞を使った get started です。
× Let’s get start.
○ Let’s get started.
start to doとstart doingの違いを考えすぎる
start to work と start working は、多くの場合どちらも「働き始める」です。初心者は使いやすいほうを選んで問題ありません。
場面別の会話例
会議を開始する
A: Is everyone here?
B: Yes, we’re all ready.
A: Great. Let’s get started.
B: Would you like me to share the agenda?
日本語:
A:全員そろっていますか?
B:はい、全員準備できています。
A:では、始めましょう。
B:議題を共有しましょうか?
新サービスを開始する
A: When are we launching the new service?
B: It starts on October 1.
A: Is everything ready?
B: Yes. We’re ready to go.
日本語:
A:新しいサービスはいつ開始しますか?
B:10月1日に開始します。
A:すべて準備できていますか?
B:はい。開始できます。
会議そのものの進行や、意見・確認・保留・終了までの表現は、英語ミーティングで使えるフレーズで流れに沿って確認できます。
まとめ:何をどのように始めるかで選ぶ
- 最も幅広い「開始する」:start
- 少し改まった開始:begin
- 新商品・サービス・事業の開始:launch
- 実際に取りかかる:get started
- 会議・イベント・企画を勢いよく始める:kick off
- 公式文書の非常に改まった開始:commence
難しい表現が出てこないときは、Let’s start.(始めましょう)、It starts today.(今日開始します)、We’re ready to go.(開始できます)のように、知っている単語へ分解すれば十分伝わります。










