
「自分の意見を主張する」「彼は無実だと主張している」「彼女は絶対に間違っていないと言い張った」。日本語ではどれも「主張する」と言えますが、英語では何を、どのくらい強く、どんな立場で述べるかによって表現が変わります。
まず結論から言うと、事実だと主張するなら claim、強く明確に主張するなら assert、反対されても譲らず言い張るなら insist、意見や事実を中立的に述べるなら state が中心です。初心者なら He says that … や In my opinion, … でも十分伝わります。
Contents
「主張する」の英語を早見表で確認
| 英語 | ニュアンス | よく使う場面 |
|---|---|---|
| claim | 真偽が未確認のことを事実だと主張 | 報道・苦情・議論 |
| assert | 自信を持って強く明言 | 議論・文章・権利 |
| insist | 反対されても譲らず言い張る | 会話・要求・意見 |
| state | 意見や事実を明確に述べる | 会議・説明・文書 |
claim:事実だと主張する
claim は、本人が「それは事実だ」と述べているものの、話し手が本当かどうかを保証していないときによく使います。報道で「〜と主張している」と距離を置いて伝える表現です。
- He claims that he was not there.
彼はその場にいなかったと主張しています。 - The company claims the product is safe.
その会社は製品が安全だと主張しています。 - She claimed she had never seen the document.
彼女はその書類を見たことがないと主張しました。
claim to do の形も使えます。例えば He claims to know the answer. は「彼は答えを知っていると言っている」です。
assert:強く明確に主張する
assert は、自信を持って強く言明する硬めの表現です。議論、論文、法律、報道などで使われます。
- She asserted that the decision was unfair.
彼女はその決定は不公平だと強く主張しました。 - Employees must be able to assert their rights.
従業員は自分たちの権利を主張できなければなりません。 - He calmly asserted his position.
彼は冷静に自分の立場を主張しました。
assert yourself は「臆せず自己主張する」という意味です。ただし、強引に押し通すことではなく、自分の意見や権利を明確に伝えることを表します。
insist:譲らず言い張る・強く要求する
insist は、相手が反対したり疑ったりしても、自分の意見を変えずに主張し続ける表現です。
- She insisted that she was right.
彼女は自分が正しいと言い張りました。 - He insists on paying for dinner.
彼はどうしても夕食代を払うと言っています。 - They insisted that we leave immediately.
彼らは私たちがすぐ出発するよう強く求めました。
insist that … は「〜だと言い張る・〜するよう強く求める」、insist on -ing は「どうしても〜すると言う」という形です。
state:意見や事実を明確に述べる
state は、感情的に押し通すのではなく、意見・事実・条件などをはっきり述べる中立的な言葉です。
- She clearly stated her opinion.
彼女は自分の意見を明確に述べました。 - The report states that sales increased.
その報告書には売上が増加したと記載されています。 - Please state your reasons.
理由を述べてください。
会議で「自分の意見を主張した」と中立的に言いたいときは、state my opinion や express my opinion が自然です。

初心者向け:「主張する」が出てこないときの簡単な英語
難しい一語を使わなくても、「誰が何と言っているか」を短い文にすれば伝わります。
- He says that he is right.
彼は自分が正しいと言っています。 - She said it very clearly.
彼女はそれをとてもはっきり言いました。 - In my opinion, this plan is better.
私の意見では、この計画のほうが良いです。 - I think we need more time.
もう少し時間が必要だと思います。
英会話では、「主張する」を必ず動詞一語にする必要はありません。初心者なら I think … に理由を一文添えるだけでも、十分に自分の考えを主張できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
初心者なら、これでOK!
英会話では、難しい単語を思い出すことより、伝えたい中身を分けることが大切です。「主張する」も、まずは He says that he is right. や She said it very clearly. のような短い文で言ってみましょう。
会議で自分の意見を主張する会話例
A: I think we should launch the product next week.
来週、製品を発売すべきだと思います。
B: I see your point, but I think we need more time for testing.
おっしゃることは分かりますが、テストにもう少し時間が必要だと思います。
A: That’s fair. Could you explain the main risks?
もっともですね。主なリスクを説明してもらえますか?
英語で自己主張するときは、相手を否定してから始める必要はありません。I see your point, but … と受け止めてから自分の理由を述べると自然です。意見が食い違ったときの表現は、「反論する」は英語で?disagree・push back・refuteの違いも参考になります。
よくある間違い
- × He claimed me that …
○ He claimed that …
claim の後に「人」を直接置いて「人に主張する」とは言いません。 - × She insisted me to go.
○ She insisted that I go.
または She strongly urged me to go. とします。 - × He asserted to be right.
○ He asserted that he was right.
assert は通常、that節や意見・権利などを目的語にします。 - △ どんな「言う」にも claim を使う
claim には「本当かどうかは未確認」という距離感があるため、中立的なら say / state が安全です。
「主張する」「反論する」「説得する」の違い
主張するは自分の意見や立場を示すこと、反論するは相手の意見に対して異議や根拠を示すことです。一方、説得するは、理由を示して相手の考えや行動を変えてもらうことです。
相手を納得させる表現については、「説得する」は英語で?persuade・convince・talk intoの違いで詳しく解説しています。
まとめ
- 真偽が未確認のことを事実だと主張:claim
- 自信を持って強く明言:assert
- 反対されても譲らず言い張る:insist
- 意見や事実を中立的に述べる:state
迷ったら、まずは say や I think … で十分です。そのうえで「未確認の主張」「強い言明」「譲らない主張」「中立的な説明」のどれかを考えると、適切な英語を選びやすくなります。










