
make a differenceは、「違いを生む」「影響を与える」「状況を良くする」という意味の定型表現です。
日本語で「違いを作る」と直訳すると不自然ですが、英語では、何かをした結果として前と後の状態に差が生まれることを表します。小さな工夫が役立ったとき、人の行動が社会を良くしたとき、ある条件が結果を左右したときなど、日常会話から仕事まで幅広く使えます。
この記事では、make a differenceの意味と語順、to・in・forの使い分け、make a big difference・make all the difference・make no differenceとの違いを、自然な例文で解説します。
Contents
- 1 make a differenceの基本的な意味
- 2 なぜmake a differenceで「影響を与える」になるの?
- 3 make a differenceの基本語順
- 4 make a difference to・in・forの使い分け
- 5 make a differenceの強さを変える表現
- 6 make the differenceとmake a differenceの違い
- 7 make a differenceと似た表現の違い
- 8 仕事で使えるmake a difference
- 9 日常会話で使えるmake a difference
- 10 日本人が間違えやすいポイント
- 11 簡単な英語で言い換えるなら
- 12 会話例
- 13 まとめ
make a differenceの基本的な意味
make a differenceの中心は、「何かが変わるほどの影響を与える」です。
- 状況に変化を起こす
- 良い影響を与える・役に立つ
- 結果を左右する
- 人の生活や気持ちを良くする
Even a small change can make a difference.
小さな変化でも影響を生むことがあります。
Your advice made a real difference.
あなたの助言は本当に役に立ちました。
I want to do work that makes a difference.
人や社会の役に立つ仕事がしたいです。
make a differenceは文脈上、良い影響を表すことが多い表現です。ただし、語そのものが必ず「改善」を意味するわけではなく、「結果に差が出る」「重要な影響がある」という中立的な場面でも使います。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜmake a differenceで「影響を与える」になるの?
makeは「作る」、differenceは「差・違い」です。つまりmake a differenceは、文字どおりには「差を作る」となります。
何もしなかった場合と、何かをした場合を比べて結果が変わる。その結果の差が、英語でいうdifferenceです。
たとえば、会議前に資料を整理したことで説明が分かりやすくなったなら、その整理がmake a differenceしたと言えます。誰かに優しい言葉をかけ、その人の気持ちが軽くなった場合も同じです。
make a differenceの基本語順
主語には、影響や変化を生む人・行動・物・条件を置きます。
人・行動・物 + make(s) a difference
Her support made a difference.
彼女の支えが状況を変えました。
Getting enough sleep makes a difference.
十分に眠ることは効果があります。
Does this setting make a difference?
この設定で何か変わりますか。
主語が三人称単数なら現在形はmakes、過去ならmadeになります。「人が意図的に違いを作る」だけでなく、睡眠・天候・価格・道具なども主語にできます。
make a difference to・in・forの使い分け
make a difference to A:Aに影響する
人・物・結果など、影響を受ける対象を示します。特にイギリス英語を含め、非常に自然な形です。
Your kindness made a difference to her.
あなたの優しさは彼女に良い影響を与えました。
Will the new rule make a difference to our work?
新しい規則は私たちの仕事に影響しますか。
It makes no difference to me which restaurant we choose.
どのレストランを選んでも、私はどちらでも構いません。
make a difference in A:Aという状況・分野で変化を生む
社会、地域、会社、教育、誰かの生活など、変化が起こる範囲や場面を示します。
She wants to make a difference in her community.
彼女は地域社会をより良くしたいと思っています。
This program has made a difference in many students’ lives.
このプログラムは多くの生徒の人生に変化をもたらしました。
A clearer agenda can make a big difference in a meeting.
明確な議題があると、会議は大きく変わります。
make a difference for A:Aにとって役立つ・状況を良くする
影響を受ける人・集団にとってプラスになることを表す場面でよく使われます。
Flexible hours made a huge difference for working parents.
柔軟な勤務時間は、働く親たちにとって大きな助けになりました。
Your donation can make a difference for local families.
あなたの寄付は地域の家族の助けになります。
toとforは重なる場面もあります。toは「影響が及ぶ対象」、forは「その人のためになる」という受益の感覚が出やすい、と考えると使い分けやすいでしょう。
make a differenceの強さを変える表現

make a big difference:大きな影響を与える
変化や効果が大きいことを表します。bigのほか、huge・real・significantなども使えます。
A ten-minute break can make a big difference.
10分休憩するだけでも大きな違いが出ます。
Her feedback made a huge difference to the final design.
彼女の意見は最終デザインに大きな影響を与えました。
make all the difference:決定的な違いを生む
ある要素が結果を大きく左右し、「それがあったからこそ成功した」というニュアンスです。
Having someone to talk to made all the difference.
話し相手がいたことが決定的に大きな支えになりました。
One extra day of preparation could make all the difference.
準備があと1日あれば、結果がまったく変わるかもしれません。
make no difference:何も変わらない・関係ない
選択や条件が結果に影響しないことを表します。
It makes no difference whether we leave at eight or nine.
8時に出ても9時に出ても変わりません。
It makes no difference to me.
私はどちらでも構いません。
この文は、選択肢への希望がないときの「どちらでもいい」に使えます。ただし、言い方によっては無関心に聞こえるため、会話ではEither is fine with me.のほうが柔らかい場合もあります。
not make much difference:大差はない
no differenceほど完全に否定せず、「多少の差はあっても、重要なほどではない」という意味です。
Changing the color won’t make much difference.
色を変えても大差はないでしょう。
この否定表現は、not make much differenceの意味とmatterとの違いで詳しく解説しています。
make the differenceとmake a differenceの違い
a differenceは「何らかの影響・変化」です。一方、the differenceは、特定の結果を分ける「決め手」を表すことがあります。
Regular practice makes a difference.
定期的な練習は効果があります。
Regular practice made the difference between winning and losing.
定期的な練習が、勝敗を分ける決め手になりました。
make the difference between A and Bで、「AとBを分ける決定的な要因になる」という形がよく使われます。
make a differenceと似た表現の違い
have an effect on:影響がある
良い・悪いを限定せず、原因と結果を比較的客観的に述べます。
The weather had an effect on sales.
天候が売上に影響しました。
affect:影響する
一語で直接「~に影響する」と言う動詞です。
The delay affected the whole team.
遅れはチーム全体に影響しました。
matter:重要である・結果に関係する
何かが重要か、考慮する価値があるかに焦点があります。
Every detail matters.
細部の一つひとつが重要です。
help:役に立つ
最も簡単で会話に使いやすい言い換えです。
Your advice really helped me.
あなたの助言は本当に役に立ちました。
make a differenceは、「影響があった」だけでなく、結果や状況が実際に変わった感覚を伝えたいときによく合います。
仕事で使えるmake a difference
The new template has made a big difference to our workflow.
新しいテンプレートによって、私たちの業務の流れは大きく改善しました。
Will adding another person make a difference?
もう一人加えれば状況は変わりますか。
Clear communication can make all the difference during a crisis.
危機的な状況では、明確なコミュニケーションが決定的な違いを生むことがあります。
I want my work to make a positive difference for customers.
自分の仕事を通して、お客様に良い変化をもたらしたいです。
日常会話で使えるmake a difference
Try opening the window. It might make a difference.
窓を開けてみて。少し変わるかもしれないよ。
Does this pillow make a difference to your back?
この枕で腰は楽になりますか。
Your message made a difference to my day.
あなたのメッセージのおかげで、今日一日が良い日になりました。
One kind word can make a difference.
たった一言の優しい言葉でも、人を変える力があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
- 基本形ではa differenceとaを付ける
- 三人称単数の現在形はmakes a difference
- 過去形はmade a difference
- 良い影響を表すことが多いが、常に「社会貢献」とは限らない
- make all the differenceは「決定的な違いを生む」
- make no difference to meは文脈によって冷たく聞こえることがある
- make the difference between A and Bではtheを使う
簡単な英語で言い換えるなら
- It helped a lot.
とても役に立ちました。 - Things got better.
状況が良くなりました。 - It changed the result.
それが結果を変えました。 - Your support was important.
あなたの支えが重要でした。 - It doesn’t change anything.
それでは何も変わりません。 - Either is fine with me.
私はどちらでも構いません。
会話例
A: Do you think a short break will help?
短い休憩を取ったら効果があると思う?
B: Yes. Even ten minutes can make a difference.
うん。10分だけでも違うよ。
A: Should we choose the cheaper plan?
安いプランを選んだほうがいいかな?
B: It makes no difference to me. Both include what we need.
私はどちらでも大丈夫。どちらにも必要なものは入っているよ。
まとめ
make a differenceは、「違いを生む」「影響を与える」「状況を良くする」という表現です。
- make a difference=影響・変化を生む
- make a big difference=大きな影響を与える
- make all the difference=決定的な違いを生む
- make no difference=何も変わらない・どちらでも同じ
- toは影響を受ける対象、inは変化が起きる範囲、forは恩恵を受ける人を示しやすい
まずはEven a small change can make a difference.(小さな変化でも違いを生むことがある)を一まとまりで覚えてみましょう。
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめをご覧ください。









