
make no bones about〜は、「〜を隠さずはっきり言う」「〜についてためらわず態度を示す」という意味の英語イディオムです。
たとえば、She made no bones about her disappointment. なら「彼女は失望していることを隠さず、はっきり示した」という意味になります。単に発言するだけでなく、意見・感情・意図をごまかさないニュアンスがあるのがポイントです。
この記事では、make no bones aboutの意味とニュアンス、aboutの後ろに置く語、自然な例文、make no secret ofやnot mince wordsとの違いまで整理します。
Contents
make no bones aboutの意味
make no bones about〜=〜を隠し立てせず、ためらわずにはっきり示すです。日本語では文脈に応じて、次のように訳せます。
- 〜を隠さずはっきり言う
- 〜について遠慮なく認める
- 〜という意向を明確にする
- 〜への不満を包み隠さない
発言だけでなく、態度から気持ちや立場を明確に示す場合にも使えます。
He makes no bones about his ambition.
彼は自分の野心を隠そうとしません。
The manager made no bones about the need to cut costs.
マネージャーはコスト削減の必要性をはっきりと伝えました。
ネイティブが感じるニュアンス
この表現の中心にあるのは、openly(公然と)とwithout hesitation(ためらわずに)という感覚です。言いにくい内容でも、遠回しにせず自分の立場を見せます。
そのため、話し手の率直さや自信を感じさせることがあります。ただし、必ずしも「失礼に言う」という意味ではありません。内容や口調によっては、誠実に腹を割って話している印象にもなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜbonesでこの意味になる?
boneは「骨」ですが、make no bones aboutを単語どおりに組み立てても、現在の意味にはつながりにくい表現です。語源についてはいくつかの説明があり、由来を一つに断定するのは安全ではありません。
実際に使うときは、make no bones aboutを「隠し立てしない」という一まとまりのイディオムとして覚えるのがおすすめです。なお、bonesは複数形で、冠詞は付けません。
- 正:make no bones about〜
- 誤:make no bone about〜
- 誤:make bones about〜
make no bones aboutの語順と3つの型
基本の語順は主語+make no bones about+話題です。aboutの後ろには名詞、動名詞、またはthe fact that節を置けます。

1.about+名詞
She made no bones about her disappointment.
彼女は失望を隠そうとしませんでした。
Tom makes no bones about his dislike of crowded places.
トムは人混みが嫌いだとはっきり言っています。
2.about+動名詞(-ing)
He makes no bones about wanting the job.
彼はその仕事に就きたい気持ちを隠していません。
I make no bones about preferring a quiet weekend at home.
私は週末を家で静かに過ごしたいとはっきり言っています。
aboutは前置詞なので、動作を続ける場合は動詞の原形ではなく-ing形にします。
- 正:about wanting the job
- 誤:about want the job
- 誤:about to want the job
3.about the fact that+文
「〜という事実を隠さない」と文で詳しく説明するときは、about the fact that+主語+動詞を使えます。
The CEO made no bones about the fact that changes were needed.
CEOは改革が必要だという事実をはっきり伝えました。
She made no bones about the fact that she was unhappy with the decision.
彼女はその決定に不満だということを包み隠しませんでした。
makeの活用に注意
時制や主語に合わせて変化するのは、先頭のmakeです。
- 現在形:I/you/we/they make no bones about〜
- 三人称単数:he/she makes no bones about〜
- 過去形:made no bones about〜
- 進行形:making no bones about〜
She has always made no bones about her goals.
彼女はいつも自分の目標を隠さず口にしてきました。
日常・仕事で使える自然な例文
仕事:計画への懸念を伝える
Maya made no bones about her concerns over the schedule.
マヤはスケジュールへの懸念を隠さず伝えました。
恋愛・人間関係:将来の希望を示す
He made no bones about wanting a serious relationship.
彼は真剣な交際を望んでいるとはっきり言いました。
家庭:苦手なことを認める
My dad makes no bones about being a terrible cook.
父は自分が料理下手だということをあっさり認めています。
学校:方針を明確にする
The teacher made no bones about expecting everyone to participate.
先生は全員に参加してほしいとはっきり伝えました。
買い物:値段への不満を示す
Customers made no bones about their frustration with the price increase.
客たちは値上げへの不満を隠しませんでした。
make no secret ofとの違い
make no secret of〜も「〜を隠さない」という意味です。ただし、ニュアンスの焦点が少し違います。
| 表現 | 中心のニュアンス | 日本語の目安 |
|---|---|---|
| make no bones about〜 | ためらわず率直に示す | 〜をはっきり言う |
| make no secret of〜 | 事実や気持ちを秘密にしない | 〜を隠さない |
She made no secret of her plans to leave.
彼女は辞める予定を隠していませんでした。
She made no bones about her reasons for leaving.
彼女は辞める理由を包み隠さずはっきり語りました。
両者は置き換えられることもありますが、make no bones aboutのほうが、率直さや迷いのなさを強く感じさせる傾向があります。
not mince wordsとの違い
not mince wordsは「言葉を濁さない」「ずばり言う」です。こちらは、何を隠すかよりも、言葉を柔らかく飾らず直接的に話すことに焦点があります。批判や厳しい評価でよく使われます。
The reviewer did not mince words: the service was unacceptable.
評論家は言葉を濁さず、サービスは受け入れがたいと評しました。
一方、make no bones aboutは意見だけでなく、希望・意図・感情・事実を公然と示す場面にも使えます。
be upfront aboutとの違い
be upfront about〜は「最初から率直に伝える」という、日常でも仕事でも使いやすい表現です。make no bones aboutよりイディオムらしさが弱く、実務的で中立的に響きやすいのが特徴です。
Please be upfront about any extra fees.
追加料金があるなら最初から率直に伝えてください。
up frontとupfrontの表記や用法は、up front・upfrontの意味とin advanceとの違いで詳しく解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
aboutをofにしない
make no bonesの後ろはaboutです。make no secret ofと混ざらないようにしましょう。
- make no bones about the problem
- make no secret of the problem
自分について使うと少し宣言調になる
I make no bones about〜も正しい英語ですが、「私は隠すつもりがない」と明確に宣言する響きがあります。軽い好みをさらっと伝えるだけなら、I prefer〜やHonestly, I〜のほうが自然な場合があります。
「骨がない」と直訳しない
日本語訳の中に「骨」を残す必要はありません。文脈に合わせて「隠さない」「率直に言う」「明確にする」と訳すと自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
出てこないときの簡単な英語
このイディオムがすぐに出てこなくても、基本的な単語で十分伝えられます。
She said clearly that she was unhappy.
彼女は不満だとはっきり言いました。
He did not hide his opinion.
彼は自分の意見を隠しませんでした。
I want the job, and I’m saying that openly.
私はその仕事に就きたいし、そのことを公言しています。
say clearly、not hide、be open aboutなどを使えば、意味をまっすぐ伝えられます。
まとめ
- make no bones about〜は「〜を隠さず、ためらわずにはっきり示す」
- aboutの後ろには名詞、-ing形、the fact that+文を置ける
- 変化するのはmakeで、makes・made・makingとなる
- bonesは必ず複数形で、aboutをofにしない
- make no secret ofは「秘密にしない」、not mince wordsは「言葉を濁さない」に焦点がある
- 難しければsay clearlyやnot hideで言い換えられる
ほかの定型表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。









