not bother to doの意味は?「わざわざしない」の使い方・doingとの違い

not bother to doの意味・使い方・doingとの違いを解説するアイキャッチ

not bother to doは「わざわざ〜しない」「面倒なので〜しない」という意味です。単に行動しなかっただけでなく、そのために手間をかける気にならなかったというニュアンスがあります。

He didn’t bother to reply.
彼はわざわざ返信しませんでした。

この文には、返信する機会がなかったというより「返信するだけの手間をかけなかった」という、話し手の批判や失望がにじむことがあります。

しゅみすけ(大山俊輔)

botherは「困らせる」だけでなく、「手間をかける」という感覚でも使います。not botherなら、その手間をかけないということです。

not bother to doの意味とニュアンス

bother to doは「わざわざ〜する・手間をかけて〜する」。これを否定すると「わざわざ〜しない」「〜する気にもならない」になります。

  • I didn’t call.:電話しなかったという事実
  • I didn’t bother to call.:電話する手間さえかけなかった

She didn’t bother to check the address.
彼女はわざわざ住所を確認しませんでした。

They didn’t even bother to apologize.
彼らは謝ろうとすらしませんでした。

evenを加えると「〜すらしなかった」と、驚きや非難が強まります。

語順とよく使う形

基本形は主語 + don’t/doesn’t/didn’t bother to + 動詞の原形です。

  • I don’t bother to iron these shirts. このシャツはわざわざアイロンをかけません。
  • She doesn’t bother to cook on weekdays. 彼女は平日にわざわざ料理しません。
  • He didn’t bother to explain. 彼はわざわざ説明しませんでした。

過去の一度きりの行動にはdidn’t bother to、普段の習慣にはdon’t/doesn’t bother toがよく使われます。

not bother to doとnot bother doingの違い

not bother doingも同じように「わざわざ〜しない」という意味で使えます。

I didn’t bother to change clothes.
I didn’t bother changing clothes.
わざわざ着替えませんでした。

意味の差は小さく、どちらも自然です。to doは「これから行う一つの行動」に目が向きやすく、doingは行為そのものを手間として捉える響きがあります。ただし、実際の会話では交換可能なことが多いため、まずは使いやすいbother to doを覚えれば十分です。

Don’t bother to doは「わざわざしなくていい」

命令文のDon’t bother.Don’t bother to do.は、相手に「わざわざしなくて大丈夫です」と伝える表現です。

Don’t bother to bring anything.
何も持ってこなくて大丈夫です。

Don’t bother waiting for me.
私を待たなくて大丈夫です。

親切な気遣いにもなりますが、言い方や状況によっては「もういい」「そんなことをしても無駄」という冷たい響きにもなります。

Don’t bother calling him. He won’t answer.
彼に電話しても無駄です。出ないでしょう。

やわらかく言うならYou don’t have to …There’s no need to …が安全です。

botherを使う3つの表現を比較

I didn't bother to call・Don't bother calling・Sorry to bother youの違いを示す図解

  • I didn’t bother to call.:私は電話する手間をかけなかった
  • Don’t bother calling.:あなたは電話しなくてよい
  • Sorry to bother you.:あなたを煩わせて申し訳ない

同じbotherでも、主語と否定の位置によって意味が変わります。

場面別の自然な例文

日常会話

I didn’t bother to make breakfast.
わざわざ朝食を作りませんでした。

We don’t bother locking that door during the day.
日中はそのドアにわざわざ鍵をかけません。

仕事

He didn’t bother to read the instructions.
彼は説明書を読もうともしませんでした。

Don’t bother printing the document. A digital copy is fine.
資料は印刷しなくて大丈夫です。データ版で構いません。

恋愛・人間関係

She didn’t even bother to say goodbye.
彼女はさよならを言おうとすらしませんでした。

If he doesn’t listen, don’t bother explaining again.
彼が聞く気がないなら、もう一度説明しなくていいですよ。

海外旅行

We didn’t bother to reserve a table.
私たちはわざわざ席を予約しませんでした。

Don’t bother exchanging money at the airport.
空港でわざわざ両替しなくて大丈夫です。

類似表現との違い

not bother to doとnot try to do

not try to doは「試みない」、not bother to doは「手間をかける価値がないと考えて行動しない」です。

He didn’t try to fix it.
彼は直そうとしませんでした。

He didn’t bother to fix it.
彼はわざわざ直そうともしませんでした。

not bother to doとforget to do

forget to doは「するのを忘れる」です。意図的に手間をかけなかったnot botherとは違います。

I forgot to reply.
返信するのを忘れました。

I didn’t bother to reply.
わざわざ返信しませんでした。

not bother to doとcan’t be bothered to do

can’t be bothered to doは「面倒くさくて〜する気になれない」という口語表現です。特にイギリス英語でよく聞かれ、無気力・面倒という気持ちを直接表します。

I can’t be bothered to cook tonight.
今夜は面倒で料理する気になれません。

I don’t bother to cook on weekdays.
平日は普段、わざわざ料理しません。

日本人が間違えやすいポイント

botherの後ろは動詞の原形

× didn’t bother to replied
○ didn’t bother to reply

単なる「しなかった」より感情が加わる

She didn’t bother to contact me.は、文脈によって「連絡くらいしてくれてもよかったのに」という批判に聞こえます。事実だけを中立的に言うならShe didn’t contact me.を使います。

Don’t bother.の温度に注意

穏やかに言えば「お気遣いなく」ですが、強い口調では「もういいです」と拒絶する響きになります。丁寧にしたいなら次が使えます。

  • You don’t have to do that. それはしなくて大丈夫です。
  • There’s no need to do that. それをする必要はありません。
  • Thank you, but I can manage. ありがとう。でも自分でできます。

しゅみすけ(大山俊輔)

didn’t botherには、行動しなかった事実以上に「その程度の手間さえかけなかった」という評価が入りやすい点に注意しましょう。

簡単な英語での言い換え

not botherが出てこなければ、理由を直接説明できます。

  • I didn’t do it because it wasn’t necessary.
    必要ではなかったので、しませんでした。
  • I didn’t want to spend time on it.
    それに時間を使いたくありませんでした。
  • You don’t have to call.
    電話しなくて大丈夫です。
  • It’s not worth the effort.
    手間をかける価値はありません。

まとめ

  • not bother to doは「わざわざ〜しない」「手間をかけて〜しない」
  • 単なるnot doより、無関心・面倒・批判などのニュアンスが加わりやすい
  • bother doingも意味はほぼ同じ
  • Don’t bother to do.は「わざわざ〜しなくてよい」
  • 丁寧に言うならYou don’t have to …が使いやすい

I didn’t bother to use a difficult expression. Simple English was enough.
難しい表現をわざわざ使いませんでした。簡単な英語で十分でした。

「わざわざ」のさまざまな言い方は、「わざわざ」は英語で?go out of your way・take the troubleの違いも参考になります。ほかの表現は英熟語・定型表現の専門記事一覧をご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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