on balanceの意味は?使い方とoverall・all things consideredとの違い

on balanceの意味・使い方・違いを解説するアイキャッチ画像

on balanceは、「すべてを考え合わせると」「総合的に判断すると」という意味の定型表現です。良い点と悪い点、利益とリスクなどを天秤にかけたうえで、最終的な判断を述べるときに使います。

On balance, I think the move was a good decision.
総合的に判断すると、その引っ越しはよい決断だったと思います。

単に「全体的に」というだけでなく、複数の要素を比較し、どちらに傾くかを考えた結論であることがポイントです。

この記事で分かること
  • on balanceの基本的な意味とニュアンス
  • 文頭・文中での語順とカンマ
  • overall・all things considered・on the wholeとの違い
  • 仕事や日常会話で使える自然な例文
  • 簡単な英語での言い換え

on balanceの意味は「総合的に判断すると」

on balanceは、ある物事のプラス面とマイナス面を考え合わせた結果、「結局のところ、こちらの評価になる」と伝える表現です。

  • on:判断の基盤・観点に乗せて
  • balance:天秤、釣り合い、比較した結果

頭の中で複数の要素を天秤に乗せ、最後にどちら側へ少し傾くかを見るイメージです。そのため、理由が一つだけの単純な判断より、メリットとデメリットが両方ある場面によく合います。

The apartment is small, but it’s affordable and close to work. On balance, it’s a good choice.
その部屋は狭いですが、家賃が手頃で職場にも近いです。総合的に見れば、よい選択です。

しゅみすけ(大山俊輔)

balanceを「天秤」と考えると分かりやすいです。良い点と悪い点を両方載せて、最後にどちらへ傾くかを述べます。

on balanceのニュアンスと使われる場面

on balanceは、感情だけで即決するのではなく、材料を比べた落ち着いた判断を表します。日常会話でも使えますが、レビュー、仕事の報告、会議、分析記事など、少し整理して結論を述べる場面に特に向いています。

次のような内容と相性がよい表現です。

  • 商品の長所と短所を比較した評価
  • 転職・引っ越し・購入などの判断
  • 計画や制度が成功だったかという検討
  • 利益とリスクを考えたビジネス上の結論

There were a few problems, but on balance the event was a success.
いくつか問題はありましたが、総合的にはイベントは成功でした。

この文では問題を認めつつも、全体を比較した最終評価は「成功」に傾いています。

よく使う語順とカンマ

文頭:On balance, 主語+動詞

最も分かりやすい形です。文全体にかかるため、通常は後ろにカンマを置きます。

On balance, we should accept their proposal.
総合的に判断すると、私たちは彼らの提案を受け入れるべきです。

On balance, I’d rather stay where we are.
いろいろ考えると、私は今いる場所にとどまりたいです。

文中:but on balance + 結論

反対材料を先に出してから、最終的な結論へつなぐ形も自然です。

The course was demanding, but on balance it was worth taking.
その講座は大変でしたが、総合的には受講する価値がありました。

The trip cost more than expected, but on balance we were glad we went.
旅行は予想以上に費用がかかりましたが、総合的には行ってよかったと思いました。

短い文中表現ではカンマを置かないこともあります。重要なのは、on balanceの後ろに最終判断が来ることです。

日常会話・仕事で使える例文

仕事・会議

On balance, the benefits outweigh the risks.
総合的に判断すると、利益がリスクを上回ります。

The launch was delayed, but on balance the project went well.
発売は遅れましたが、総合的にはプロジェクトは順調でした。

On balance, hiring another person would save us time.
総合的に考えると、もう一人採用すれば時間を節約できるでしょう。

買い物・暮らし

The phone is expensive, but on balance it offers good value.
そのスマホは高価ですが、総合的に見れば価格に見合う価値があります。

On balance, living outside the city suits us better.
いろいろ考えると、私たちには郊外で暮らすほうが合っています。

旅行・学習

The hotel was far from the station, but on balance we enjoyed our stay.
ホテルは駅から遠かったですが、総合的には滞在を楽しめました。

On balance, studying in the morning works better for me.
いろいろ試した結果、私には朝に勉強するほうが合っています。

overall・all things consideredとの違い

on balanceとoverallとall things consideredのニュアンスの違い
表現 中心となる感覚 自然な日本語
on balance 長所・短所などを比較した結論 総合的に判断すると
overall 細部ではなく全体への評価 全体として・総じて
all things considered 関係する事情をすべて考慮 すべてを考え合わせると

overallは全体を大きく見る

Overall, the service was excellent.
全体として、サービスはすばらしかったです。

overallは細かな例外を脇に置き、全体への評価を示します。プラスとマイナスを天秤にかけた過程までは必ずしも含みません。

all things consideredは事情を考慮する

All things considered, we made the right choice.
すべての事情を考え合わせると、私たちは正しい選択をしました。

all things consideredは意味がon balanceに近い表現です。ただし、「あらゆる事情を考慮した」という説明がより表面に出ます。on balanceは、比較した結果として最終評価がどちらへ傾くかを簡潔に示します。

on balanceとon the wholeの違い

on the wholeは「概して・全体として」で、例外はあるものの全体的傾向をまとめる表現です。

On the whole, customers seem satisfied.
概して、お客様は満足しているようです。

顧客全体の傾向を述べており、選択肢の長所と短所を比較したとは限りません。一方、On balance, we should keep the current plan.なら、複数の材料を比較したうえで「現行案を続ける」という判断を示します。

「全体として」を表す語の整理は、as a whole・overall・on the wholeの違いも参考にしてください。

日本人が間違えやすいポイント

「残高」の意味ではない

balanceには銀行の「残高」という意味もありますが、on balanceは判断材料を比較した結果を表す定型表現です。

比較材料がない単純な事実には使いすぎない

単に「今日は暑い」と言うだけなら、on balanceは必要ありません。複数の事情を踏まえた評価や判断が後ろに来ると自然です。

文頭ではカンマを置く

  • On balance, the plan is realistic.
  • On balance the plan is realistic.

意味は通じますが、文頭の挿入表現としてカンマを置くと読みやすくなります。

しゅみすけ(大山俊輔)

on balanceの後ろには「最終的にどう判断するか」を置きましょう。比較した材料を先に示すと、さらに自然です。

簡単な英語での言い換え

on balanceがすぐに出てこなければ、判断の過程を短い文で直接説明できます。

  • After thinking about the good and bad points, …
    良い点と悪い点を考えた結果、〜
  • When I think about everything, …
    すべてを考えると、〜
  • Overall, …
    全体として、〜
  • I think the good points are more important.
    良い点のほうが重要だと思います。

After thinking about the good and bad points, I think we should go ahead.
良い点と悪い点を考えた結果、進めるべきだと思います。

中学英語でも、何を比べてどの結論に達したかを伝えれば十分です。選択肢を「比較検討する」という動作自体は、weigh upの意味と使い方でも詳しく解説しています。

まとめ

  • on balanceは「すべてを考え合わせると・総合的に判断すると」
  • 良い点と悪い点などを天秤にかけた最終結論を示す
  • 文頭ではOn balance, …とカンマを置く
  • overallは全体評価、all things consideredは事情の考慮が中心
  • 簡単に言うならWhen I think about everything, …でもよい

ほかの英熟語・定型表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧をご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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