
pat someone on the backは、文字どおりには「人の背中を軽くポンポンとたたく」、場面によっては「人を褒める・ねぎらう」という意味です。
My manager patted me on the back after the presentation.なら、「プレゼンのあと、上司が私の背中を軽くたたいてねぎらってくれました」となります。
日本語話者が特に迷いやすいのは、pat+人+on the backという語順です。なぜpat my backではなくpat me on the backと言うのかも含めて解説します。
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pat someone on the backの基本的な意味
patは、開いた手で人や物を「軽く、やさしく、短くたたく・触れる」動作です。強く打つのではなく、励まし・安心・親しみを伝える動きによく使われます。
- She patted the child on the back.
彼女はその子の背中を軽くたたきました。 - He patted me on the back and said, “Good job.”
彼は私の背中を軽くたたき、「よくやった」と言いました。 - I patted the dog on the head.
私は犬の頭をやさしくなでるようにたたきました。
しゅみすけ(大山俊輔)
語順はpat+人+on the+身体部位
英語では、人の身体の一部に触れる動作を次の形で表すことがあります。
動詞+人+前置詞+the+身体部位
patの場合は、まず「誰に働きかけたか」を置き、そのあとに「身体のどこに触れたか」をon the …で示します。
- pat me on the back:私の背中を軽くたたく
- pat her on the shoulder:彼女の肩を軽くたたく
- pat him on the head:彼の頭を軽くたたく
× pat on my backのように、patの直後に相手を置かずには使えません。また、通常はon my backではなく、相手を目的語で示してからon the backとします。
同じ身体部位の語順は、punch someone in the faceの語順とhit・strike・slapの違いでも詳しく解説しています。

なぜbackの前にonを使う?
onは、手が背中の表面に接触する位置を示します。「上に」という日本語訳よりも、「表面に触れている」という感覚で考えると分かりやすくなります。
- pat someone on the back:背中の表面に軽く触れる
- tap someone on the shoulder:肩の表面を軽くトントンする
onの接触イメージについては、be-rize.comのonのコアイメージは「上に」ではないも参考になります。
a pat on the backは「褒め言葉・ねぎらい」
a pat on the backは名詞の形で、実際に背中を軽くたたく動作だけでなく、「褒めること」「励まし」「よくやったという評価」を表します。
- You deserve a pat on the back.
あなたは褒められて当然です。 - The whole team deserves a pat on the back.
チーム全員が称賛されるべきです。 - A few kind words felt like a pat on the back.
いくつかの優しい言葉が、ねぎらいのように感じられました。
この用法では、必ずしも誰かが実際に背中を触るわけではありません。「成功や努力を認める」という比喩です。
pat yourself on the backは「自分を褒める」
相手の位置に再帰代名詞を置くと、pat yourself on the backで「自分を褒める・自分の功績に満足する」となります。
- You can pat yourself on the back for finishing early.
早く終えたことを自分で褒めていいですよ。 - We shouldn’t pat ourselves on the back just yet.
まだ自画自賛するべきではありません。
肯定的に「自分を褒めてよい」と言うこともあれば、Don’t pat yourself on the back yet.のように「まだ得意にならないで」という少し批判的な響きで使うこともあります。
pat・tap・slapの違い
| 動詞 | 動き・ニュアンス | 代表例 |
|---|---|---|
| pat | 開いた手でやさしく軽くたたく | pat her on the back |
| tap | 指先などで軽く一度または数回触れる | tap him on the shoulder |
| slap | 開いた手で強めに平たく打つ | slap him on the back |
slap someone on the backも親しみや祝福を表すことがありますが、patより力強い動作です。日本語の「肩をトントンして注意を引く」なら、通常はtap someone on the shoulderが自然です。
自然に使える場面別例文
仕事でねぎらう
- My boss patted me on the back after we closed the deal.
契約がまとまったあと、上司は私の背中を軽くたたいてねぎらってくれました。 - Everyone deserves a pat on the back for meeting the deadline.
期限に間に合わせたことについて、全員が称賛されるべきです。
スポーツや学校で励ます
- The coach patted Nina on the back before the race.
コーチはレース前にニナの背中を軽くたたいて励ましました。 - His teacher gave him a pat on the back for helping a classmate.
先生はクラスメートを助けた彼を褒めました。
家族や友人を安心させる
- Dad gently patted the baby on the back.
父親は赤ちゃんの背中をやさしく軽くたたきました。 - She patted my shoulder and told me everything would be okay.
彼女は私の肩を軽くたたき、すべて大丈夫だと言ってくれました。
日本人が間違えやすいポイント
patは過去形・過去分詞でpatted
patは、最後の子音を重ねてpattedになります。
- 現在形:pat / pats
- 過去形:patted
- 進行形:patting
人を先に置く
○ She patted me on the back.
△ She patted my back.
pat my backも文法的に可能ですが、通常の「私の背中を軽くたたいた」という場面では、英語らしい定番の語順はpatted me on the backです。
文化や関係性にも配慮する
背中や肩に触れることが自然かどうかは、文化・職場・相手との関係によって異なります。英語表現として自然でも、実際に触れず、Great job.やYou did really well.と言葉だけで褒めるほうが適切な場面もあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
比喩的なa pat on the backが出てこなければ、基本語で直接伝えられます。
- Great job!
よくやりました! - You did really well.
本当によくできました。 - We should praise the team.
チームを褒めるべきです。 - You should be proud of yourself.
自分を誇りに思っていいですよ。
子どもを褒める場面の表現は、子どもを褒める・注意する英語でも紹介しています。
まとめ
pat someone on the backは「人の背中を軽くたたく」。語順はpat+人+on the+身体部位です。名詞のa pat on the backは、実際の動作だけでなく「褒め言葉・称賛・ねぎらい」を表します。
まずはYou deserve a pat on the back.や、簡単なGreat job!から場面に合わせて使ってみましょう。
ほかの表現は、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。









