黄鉄鉱は英語でpyrite|発音・語源・fool’s goldの意味と金との違い

黄鉄鉱は英語でpyriteと示す金色の立方体結晶

黄鉄鉱は英語でpyrite(パイライト)です。金色の金属光沢を持つため、英語ではfool’s gold(愚者の金、偽物の金)という有名な別名があります。

しかし、pyriteは金ではありません。鉄と硫黄からなる硫化鉱物で、化学式はFeS₂です。立方体などの整った結晶になりやすく、鉱物標本としてもよく知られています。

しゅみすけ

“fool’s gold”は直訳すると「愚か者の金」。金に似ているけれど金ではない、という名前の感覚まで覚えると忘れにくいですよ。

黄鉄鉱は英語でpyrite

英語 意味
pyrite 黄鉄鉱という鉱物名
iron pyrite 黄鉄鉱。ironを添えた呼び方
fool’s gold 金に似ていることから生まれた通称
iron sulfide 硫化鉄の総称。pyriteだけを指す固有名ではない
pyrite crystal 黄鉄鉱の結晶

Pyrite is often called fool’s gold.
黄鉄鉱はよく「愚者の金」と呼ばれます。

鉱物名としてのpyriteは通常、不可算名詞です。個々の結晶を数えるならa pyrite crystal、標本ならa pyrite specimenと言います。

pyriteの発音

pyriteの発音は/ˈpaɪraɪt/です。カタカナでは「パイライト」が近く、最初のpy-にアクセントがあります。

  • py-:pieと同じ/paɪ/
  • -rite:rightと同じ/raɪt/

pie + rightを続けて言う感覚で、PY-riteと最初を強く発音します。最後を「リット」にしないよう注意しましょう。

pyriteの語源は「火」

pyriteは、ギリシャ語で「火」を表すpyrに関係する語に由来します。黄鉄鉱を鋼などに打ち付けると火花が出ることから、「火を起こす石」という名前の感覚が生まれました。

英語のpyro-にも同じ「火」の要素があります。

  • pyrotechnics:花火製造術、派手な花火
  • pyromania:放火癖
  • pyroclastic:火砕性の

見た目の金色よりも、もともとは「火花を出す性質」がpyriteの名前を作ったわけです。

どんな鉱物?立方体になる金色の硫化鉱物

黄鉄鉱は鉄と硫黄からなる硫化鉱物(sulfide mineral)です。真鍮に似た淡い金色と強い金属光沢を持ち、立方体、八面体、五角十二面体などの結晶になります。立方体の面に平行な細い筋(striations)が見えることも特徴です。

  • chemical formula:FeS₂
  • metallic luster:金属光沢
  • brassy yellow:真鍮のような黄色
  • cubic crystal:立方体結晶
  • striated faces:条線のある結晶面
  • sulfide mineral:硫化鉱物

This specimen has well-formed cubic pyrite crystals.
この標本には、形の整った立方体の黄鉄鉱結晶があります。

pyriteとgold(金)の違い

黄鉄鉱pyriteと自然金goldの色・形・条痕を比較した英語解説図
pyriteは角張った結晶、goldは不規則で延びやすいのが代表的な違い
特徴 pyrite gold
brassy yellow(真鍮色) rich yellow(濃く豊かな黄色)
cubic / angular(立方体・角張る) irregular / flattened(不規則・扁平)
硬さ 硬く、ガラスを傷つけることがある 柔らかく、傷が付きやすい
力を加えたとき brittle(もろく砕ける) malleable(薄く延びる)
条痕 greenish black to brownish black yellow

streakは、素焼きの磁器板に鉱物をこすったときに付く粉末の色です。pyriteの見た目は金色でも、条痕は緑黒色から褐黒色です。

Gold is softer and more malleable than pyrite.
金は黄鉄鉱より柔らかく、延びやすい性質があります。

なお、標本を自己流で傷つけると価値を損なうことがあります。所有者や博物館の許可なく硬さ・条痕試験をしてはいけません。

なぜfool’s goldと呼ばれる?

fool’s goldは、金色に輝くpyriteを本物の金と取り違えた人々を連想させる通称です。所有格のアポストロフィーを入れてfool’s goldと書くのが標準です。

現代英語では鉱物の名前だけでなく、「一見価値がありそうだが、実際には価値がないもの」という比喩にも使われます。

The glittering mineral turned out to be fool’s gold.
その輝く鉱物は、実は黄鉄鉱でした。

That investment opportunity was fool’s gold.
その投資話は、見かけ倒しでした。

比喩では「詐欺」と断定するより、期待させる外見に反して中身の価値が乏しい、というニュアンスです。

pyriteとchalcopyriteの違い

金色の鉱物として似て見えるchalcopyriteは黄銅鉱です。名前にpyriteが含まれますが、別の鉱物です。

  • pyrite:黄鉄鉱、FeS₂
  • chalcopyrite:黄銅鉱、CuFeS₂

chalcopyriteはpyriteより黄色みが強く、しばしば虹色の変色(iridescent tarnish)が見られ、硬さも低めです。英語名のchalco-は銅に関係します。

ラピスラズリの金色もpyrite

青いlapis lazuli(ラピスラズリ)の中に見える金色の粒は、多くの場合pyriteです。本物の金箔ではありませんが、深い青色に星のような輝きを加える特徴として評価されます。

The golden flecks in lapis lazuli are usually pyrite.
ラピスラズリの金色の斑点は、通常は黄鉄鉱です。

標本の保管で気をつけたい英語

一部のpyrite標本は、湿気や酸素の影響で酸化・分解することがあります。コレクターの間ではpyrite decayまたはpyrite diseaseと呼ばれます。

  • oxidation:酸化
  • humidity:湿度
  • keep it dry:乾燥した状態に保つ
  • tarnish:変色、曇り
  • mineral specimen:鉱物標本

Store pyrite specimens in a dry, stable environment.
黄鉄鉱の標本は、乾燥した安定した環境で保管してください。

しゅみすけ

見た目は強そうな金属ですが、湿気に弱い標本もあります。英語名だけでなくkeep it dryもセットで覚えておくと実用的です。

博物館・鉱物店で使える例文

Is this pyrite or real gold?
これは黄鉄鉱ですか、それとも本物の金ですか?

Why does pyrite form cubes?
なぜ黄鉄鉱は立方体になるのですか?

Can you see the striations on the crystal faces?
結晶面の条線が見えますか?

This pyrite specimen comes from Spain.
この黄鉄鉱標本はスペイン産です。

Pyrite has a metallic luster.
黄鉄鉱には金属光沢があります。

まとめ|黄鉄鉱はpyrite、別名はfool’s gold

  • 黄鉄鉱の英語名はpyrite
  • 発音は/ˈpaɪraɪt/で、pie + rightに近い
  • 語源は「火」。打ち付けると火花が出る性質に由来
  • 金に似ているためfool’s goldと呼ばれる
  • pyriteは硬くてもろい立方体結晶、goldは柔らかく延びやすい
  • ラピスラズリの金色の粒にもpyriteが含まれることがある
  • 比喩のfool’s goldは「価値がありそうで実は見かけ倒しのもの」

鉱物・宝石の英語をまとめて確認したい方は、宝石・誕生石の英語一覧もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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