rise to the occasionの意味は?「大事な場面で力を発揮する」の使い方とstep upとの違い

rise to the occasionの意味・使い方・ニュアンスを解説するアイキャッチ画像

rise to the occasion は、「大事な場面で実力を発揮する」「難しい状況にうまく対応する」「ここぞというときに期待に応える」という意味のイディオムです。

普段から能力が高いというだけではなく、プレッシャーや予想外の問題がある場面で、必要とされる水準まで自分の力を引き上げるニュアンスがあります。

She was nervous, but she rose to the occasion and gave an excellent presentation.
彼女は緊張していましたが、ここぞという場面で力を発揮し、すばらしいプレゼンをしました。

この記事では、なぜこの意味になるのか、語順と時制、仕事・学校・日常で使える自然な例文、step upcome through との違いまで解説します。

rise to the occasionの基本的な意味

rise は「上がる」「立ち上がる」、occasion はここでは「機会」よりも「特定の状況・場面」を表します。

rise to+水準・要求 には、「その高さまで上がる」という感覚があります。そのため、rise to the occasion は直訳的には「その場面が求める高さまで上がる」、自然な日本語では「大事な場面で力を発揮する」となります。

  • 難しい課題やプレッシャーがある
  • 普段以上の対応が必要になる
  • 実際にうまくやり遂げる

When the lead singer lost her voice, Maya rose to the occasion.
メイン歌手が声を出せなくなったとき、マヤが代わりに見事な力を発揮しました。

The whole team rose to the occasion during the crisis.
危機の際、チーム全員が見事に対応しました。

しゅみすけ(大山俊輔)

単に「頑張った」だけでなく、難しい場面の要求に応えて、実際に良い働きをしたときに使う表現です。

rise to the occasionのコアイメージ

大事な場面の要求まで自分を引き上げて期待に応えるrise to the occasionのイメージ図

この表現の中心は、「場面が難しいから縮こまる」のではなく、場面が求める高さまで自分が上がるというイメージです。

たとえば、突然スピーチを頼まれた、責任者が不在になった、試合の重要な局面で出番が来た、といった状況です。その状況に負けず、必要な判断や行動をして成功したときに使います。

語順と文法

基本の形はとてもシンプルです。

人・チーム+rise to the occasion

I knew you would rise to the occasion.
あなたなら、いざというときに力を発揮すると思っていました。

Will the new manager rise to the occasion?
新しいマネージャーは、この大事な局面で期待に応えられるでしょうか。

過去形はrose to the occasion

rise は不規則動詞で、rise-rose-risen と変化します。実際に重要な場面を乗り越えた話では、過去形の rose がよく使われます。

He rose to the occasion when the project ran into trouble.
プロジェクトが問題にぶつかったとき、彼は見事に力を発揮しました。

現在完了はhas risen to the occasion

Our youngest player has risen to the occasion in every match.
最年少の選手は、どの試合でも大事な場面で力を発揮してきました。

occasionには通常theを付ける

決まったイディオムなので、通常は the occasion とします。

× rise to occasion
rise to the occasion

ネイティブが感じるニュアンス

rise to the occasion には、話し手の称賛や信頼が含まれることが多くあります。「難しいのに、よくやった」「必要なときに頼れる人だった」という肯定的な評価です。

Everyone expected her to panic, but she rose to the occasion.
みんな彼女が慌てると思っていましたが、彼女は見事に対応しました。

また、まだ結果が出ていないときには、期待や問いかけとしても使えます。

This is his biggest challenge yet. Let’s see if he can rise to the occasion.
これは彼にとって過去最大の挑戦です。期待に応えられるか見てみましょう。

仕事で使える自然な例文

When our boss got sick, Nina rose to the occasion and led the meeting.
上司が体調を崩したとき、ニナがしっかり対応して会議を進行しました。

The deadline was moved forward, but the team rose to the occasion.
締め切りが前倒しされましたが、チームは見事に対応しました。

We need someone who can rise to the occasion under pressure.
プレッシャーの中でも大事な場面で力を発揮できる人が必要です。

He really rose to the occasion during the client presentation.
彼は顧客向けプレゼンで本当に力を発揮しました。

I hope I can rise to the occasion in tomorrow’s interview.
明日の面接で実力を発揮できればと思います。

学校・スポーツで使える例文

She rose to the occasion and scored the winning goal.
彼女は大事な場面で力を発揮し、決勝点を決めました。

The students rose to the occasion and organized the event themselves.
生徒たちはしっかり力を発揮し、自分たちでイベントを運営しました。

He always rises to the occasion in important games.
彼は大事な試合ではいつも力を発揮します。

I was worried about the final exam, but I rose to the occasion.
期末試験が心配でしたが、本番では力を出せました。

日常・家庭・人間関係での例文

When the power went out, Dad rose to the occasion and kept everyone calm.
停電したとき、父がしっかり対応してみんなを落ち着かせました。

She rose to the occasion when her friend needed support.
友達が支えを必要としたとき、彼女は頼れる存在になりました。

I didn’t think I could host twenty guests, but I rose to the occasion.
20人のお客さんをもてなせるとは思いませんでしたが、何とかしっかりやり遂げました。

When their child was hospitalized, they both rose to the occasion.
子どもが入院したとき、二人ともしっかり状況に対応しました。

rise to the occasionとstep upの違い

step up は、「一歩前に出る」「責任を引き受ける」「努力や活動を強める」という行動に焦点があります。

Someone needs to step up and make a decision.
誰かが前に出て決断する必要があります。

rise to the occasion は、難しい場面で必要な水準の働きをし、期待に応えることに焦点があります。

Leo stepped up to lead the team, and he rose to the occasion.
レオはチームを率いる役を引き受け、見事に期待に応えました。

この例では、stepped up が役割を引き受けた行動、rose to the occasion がその役割をうまく果たした結果です。

rise to the occasionとcome throughの違い

come through は、困難を切り抜けるほか、「必要なときに約束どおり助ける・期待に応える」という意味があります。

Sam came through with the money we needed.
サムは必要なときに、約束どおりお金を用意してくれました。

rise to the occasion は、特定の難しい場面で能力や判断力を高めて活躍するイメージです。come through は、約束した助けや成果を実際に届けることにも重点があります。

詳しくは、come throughの意味・「期待に応える」の使い方も確認してください。

rise to the occasionとlive up to expectationsの違い

live up to expectations は、「前から持たれていた期待どおりの結果を出す」という意味です。

The new restaurant lived up to our expectations.
その新しいレストランは期待どおりでした。

rise to the occasion は、プレッシャーのある特定の局面で力を発揮する表現です。必ずしも以前から期待されていた必要はありません。

  • live up to expectations:事前の期待という基準を満たす
  • rise to the occasion:大事な局面が求める力を発揮する

反対に基準や期待へ届かなかった場合は、fall short ofの意味・使い方が参考になります。

rise to the occasionとdo wellの違い

do well は「うまくやる」「よい結果を出す」という一般的な表現です。難しい場面やプレッシャーがなくても使えます。

She did well on the test.
彼女はテストでよい成績を取りました。

She rose to the occasion during the final round.
彼女は最終ラウンドという大事な場面で力を発揮しました。

「ただうまくやった」のではなく、「ここぞというときに力を出した」と伝えたいときに rise to the occasion が合います。

しゅみすけ(大山俊輔)

役割を引き受けた瞬間は step up、その大事な場面で実際に力を発揮した結果は rise to the occasion と考えると区別しやすくなります。

日本人が間違えやすいポイント

raise to the occasionとは言わない

rise は「自分が上がる」という自動詞、raise は「何かを上げる」という他動詞です。このイディオムでは rise を使います。

× She raised to the occasion.
She rose to the occasion.
彼女は大事な場面で力を発揮しました。

rise on the occasionではない

「場面が求める水準まで上がる」ので、方向・到達点を示す to を使います。

× rise on the occasion
rise to the occasion

単に出席する意味ではない

occasion を「行事」と訳せる場合もありますが、rise to the occasion は「その行事に出る」という意味ではありません。難しい状況にふさわしい力を見せることです。

失敗した場面には基本的に使わない

この表現は、通常は実際にうまく対応したことを肯定的に評価します。試みたが失敗した場合は、tried harddid his best のほうが正確です。

簡単な英語での言い換え

rise to the occasion が出てこなくても、次の基本表現で十分伝えられます。

  • She did a great job when we needed her.
    必要なときに彼女はすばらしい働きをしました。
  • He handled the difficult situation well.
    彼は難しい状況にうまく対応しました。
  • She did well under pressure.
    彼女はプレッシャーの中でもうまくやりました。
  • He helped us when it mattered most.
    最も大事なときに彼は助けてくれました。
  • They were ready when we needed them.
    必要なときに彼らは準備ができていました。

「いつ?」「何が難しかった?」「どううまくやった?」を短い文にすれば、イディオムを知らなくても意味を伝えられます。

「いざというとき」との関係

rise to the occasion は、「いざというときに力を発揮する」という評価です。一方、「いざその時が来たら」と時点を示したいだけなら when the time comes などを使います。

When the time came, she rose to the occasion.
いざその時が来ると、彼女は力を発揮しました。

日本語の「いざ」の訳し分けは、「いざ」は英語で?when the time comesの使い方で詳しく解説しています。

まとめ

rise to the occasion は、「大事な場面で実力を発揮する」「難しい状況にうまく対応する」という意味です。

  • 場面の要求まで自分の力を引き上げるイメージ
  • 過去形は rose to the occasion
  • 難しい状況に実際にうまく対応したときの肯定的な表現
  • step up は前に出て責任を引き受ける行動
  • do well より「ここぞという場面」のニュアンスが強い

まずは She really rose to the occasion.(彼女は本当に大事な場面で力を発揮しました)の形から使ってみましょう。ほかの表現も学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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