
set down は、文脈によって「書面に記す」「規則などを定める」「人を車から降ろす」という意味になります。どれも set(ある位置に置く・定める)+down(下へ置いて固定する) という感覚から理解できます。
ただし、日常会話で単にメモするなら write down や note down、車で人を降ろすなら drop off のほうが一般的です。この記事では、set down が自然に使われる場面と語順、似た表現との違いを例文で整理します。
Contents
set downの意味を先に整理
| 意味 | よく使う場面 | 例 |
|---|---|---|
| 書面に記す | 事実・条件・理由などを正式に記録する | set down the facts |
| 規則として定める | 契約・法律・ガイドラインで明文化する | set down the rules |
| 人を降ろす | 車が乗客をある場所で降ろす(主にイギリス英語) | set me down at the station |
| 物を置く | 持っている物を下に置く | set the box down |
しゅみすけ(大山俊輔)
set+downから意味の仕組みを理解する
set の中心には「ある位置・状態に置く」という感覚があります。down は「下へ」という動きだけでなく、「その場に落ち着かせる」「記録として残す」という感覚も加えます。
そのため、頭の中にある情報を紙の上に置けば「書面に記す」、方針を動かない形に置けば「規則として定める」、乗客を車から地上へ移せば「降ろす」になります。

意味1:事実や考えを「書面に記す」
set down は、情報を意識的に、しばしば正式な記録として書くときに使われます。日常の簡単なメモよりも、事実・条件・理由・方針などをきちんと文章にする響きがあります。
- She set down everything she remembered about the meeting.
彼女は会議について覚えていることをすべて書き記しました。 - Please set down your reasons clearly.
理由を明確に書いてください。 - The terms were set down in writing.
その条件は書面に記されました。 - He set his thoughts down before speaking to his manager.
彼は上司と話す前に、自分の考えを書き留めました。
set down in writing は「書面に明記する」という定番の組み合わせです。契約や仕事上の取り決めでよく合います。
意味2:規則・原則・条件を「定める」
規則や条件を、後から確認できる明確な形で定める意味でも使われます。特に受け身の as set down in …(…に定められているとおり)は、規程や契約を説明するときに便利です。
- The company has set down clear rules for remote work.
会社は在宅勤務について明確な規則を定めています。 - We must follow the procedure set down in the manual.
私たちはマニュアルに定められた手順に従わなければなりません。 - Your responsibilities are set down in the agreement.
あなたの責任範囲は契約書に明記されています。 - The guidelines set down how customer data should be handled.
その指針は顧客データの取り扱い方を定めています。
命令や規則を権威をもって「制定する」ことを強く言うなら lay down the rules がよく使われます。一方、set down は規則や条件を明確な形にして記す側面が目立ちます。
意味3:人を車から「降ろす」
set someone down は、車が人をある場所で降ろす意味にもなります。主にイギリス英語で見られますが、現代の日常会話では drop someone off のほうがずっと一般的です。
- Could you set me down outside the station?
駅の外で降ろしていただけますか。 - The bus set us down near the hotel.
バスはホテルの近くで私たちを降ろしました。 - Passengers were set down at the main entrance.
乗客は正面入口で降ろされました。
語順:set downは分離できる
set down は他動詞として使う場合、目的語を間に入れられる分離可能な句動詞です。
- set down the details
- set the details down
どちらも可能ですが、目的語が長いときは set down+目的語 の形が読みやすくなります。
目的語が代名詞なら、必ず間に置きます。
- 正:Set it down.
- 誤:Set down it.
- 正:Set me down near the corner.
しゅみすけ(大山俊輔)
よく使われる文型・コロケーション
- set down the facts / details / reasons:事実・詳細・理由を書き記す
- set down the rules / principles / conditions:規則・原則・条件を定める
- set down in writing:書面に記す
- as set down in the agreement:契約に定められているとおり
- set someone down at / near / outside …:人を…で/…の近くで/…の外で降ろす
write down・note down・jot down・lay downとの違い
| 表現 | 中心的なニュアンス | 自然な場面 |
|---|---|---|
| set down | 意識的・やや正式に記録や規則として残す | 事実、条件、方針、回想 |
| write down | 書いて記録する最も中立的な表現 | 名前、住所、アイデア |
| note down | 必要な情報をメモする | 電話番号、要点、予定 |
| jot down | 素早く簡単に書き留める | 思いつき、短いメモ |
| lay down | 規則を権威をもって定める | ルール、法律、原則 |
単に「電話番号を書いて」と言うなら Write down the phone number. が自然です。正式な証言や条件を記録に残すなら set down が合います。
日本人が間違えやすい点
何でも「書き留める」にset downを使わない
買い物リストや電話番号のような普通のメモでは、write down や note down が自然です。set down は、内容をまとまった形・正式な形で残すときに向いています。
「降ろす」ではdrop offのほうが実用的
タクシーで「ここで降ろしてください」と言うなら、Could you drop me off here? が現代の日常英語では最も伝わりやすい表現です。
過去形もset
set は不規則動詞ですが、原形・過去形・過去分詞がすべて set です。setted down とはしません。
この句動詞が出てこなかったら?しゅみすけ式の簡単な言い換え
set down を思い出せなくても、伝えたい内容を中学英語で直接言えば大丈夫です。
- 「書面に記す」→ I wrote the rules in the document.
規則を文書に書きました。 - 「契約で定める」→ The agreement says what we must do.
契約書には、私たちが何をすべきか書かれています。 - 「駅の近くで降ろす」→ Please let me out near the station.
駅の近くで降ろしてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連表現
- note downの意味・使い方とwrite downとの違い
- put downの意味・使い方・語順とwrite downとの違い
- set forthの意味・使い方と類似表現の違い
- 送迎・乗車場所・降車場所を英語で伝える表現
- 英熟語・定型表現のまとめ
まとめ
set down は「ある場所・形に置いて固定する」という発想から、「書面に記す」「規則として定める」「人を車から降ろす」という意味になります。代名詞は set it down / set me down のように必ず間に置きます。
普段のメモなら write down、規則を強く制定するなら lay down、車で人を降ろすなら drop off がより一般的です。set down は、正式な記録や明文化というニュアンスを意識して使い分けましょう。
setを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、setを使った句動詞一覧をご覧ください。









