「総じて」は英語で?overall・taken as a whole・all in allの違い

「総じて」と overall のニュアンスを表すイラスト

「参加者の反応は総じて好意的でした」「今年の業績は総じて良好です」——この総じてを英語ではどう言えばよいのでしょうか。

総じては、個々の点を一つずつ評価するのではなく、複数の要素をまとめて全体的な判断を述べる言葉です。英語では overalltaken as a wholeall in allgenerally を文脈に応じて使い分けます。

「総じて」の英語を先に比較

英語 中心ニュアンス 向いている場面
overall 全体として、総合的に 最も幅広い総合評価
taken as a whole 全体として捉えると 部分と全体を対比する
all in all 良い点も悪い点も含め結局 話の締め・最終結論
generally 一般的に、概して 全般的な傾向

1. overall:最も使いやすい「総じて」

overall は「全体として」「総合的に」。成績、反応、品質、結果など、複数の要素をまとめて評価するときに最も使いやすい表現です。

Overall, the feedback was positive.
反応は総じて好意的でした。

The results were good overall.
結果は総じて良好でした。

Overall, the new system has worked well.
総じて、新しいシステムはうまく機能しています。

2. taken as a whole:「全体として捉えると」

taken as a whole は、各部分には違いや問題があっても、「全体として見れば」と結論を述べる表現です。少し改まった文章や分析に向いています。

Taken as a whole, the report presents a convincing argument.
総じて、その報告書は説得力のある主張を示しています。

The changes, taken as a whole, have improved the service.
それらの変更は、総じてサービスを改善しました。

overall、taken as a whole、all in all、generallyの違い

3. all in all:良い点も悪い点も含めた最終結論

all in all は「すべてを考え合わせると」「結局のところ」。体験や出来事を振り返り、最後に総合的な感想を述べる場面で自然です。

All in all, it was a successful event.
総じて、成功したイベントでした。

There were a few problems, but all in all, the trip went well.
いくつか問題はありましたが、総じて旅行はうまくいきました。

4. generally:全般的な傾向として「総じて」

generally は、個別の総合評価というより「一般的に」「全般的に」という傾向を表します。日本語の総じてが一般論に近いときに自然です。

The staff were generally helpful.
スタッフは総じて親切でした。

Customer reviews are generally favorable.
顧客レビューは総じて好意的です。

総じて・概して・おおむねの違い

日本語 焦点 英語の軸
総じて 複数の要素を総合した判断 overall / taken as a whole
概して 全体を見渡した一般傾向 generally / generally speaking
おおむね 大部分・ほぼ全体、または大体の数値 mostly / generally / approximately

「今年の結果は総じて良かった」なら、各結果を合わせた評価なので overall が自然です。「若い人は概して適応が早い」なら、一般傾向なので generally が合います。「おおむね完成した」なら、大部分が完成したという意味で mostly や largely が中心です。

初心者向け:まずは overall でOK

迷ったら、文頭または文末に overall を置きましょう。

Overall, it was good.
総じて良かったです。

The experience was positive overall.
その経験は総じて良いものでした。

会話の最後にまとめるなら、All in all, … も便利です。

All in all, we had a great time.
総じて、とても楽しい時間を過ごしました。

よくある間違い

overall と everything を同じにする

overall は「すべての項目が同じ評価」という意味ではありません。良い点と悪い点があっても、総合するとどうかを表します。

all in all を文中の細かな評価に使う

all in all は、いくつかの事情を述べた後のまとめに向いています。単純な形容詞修飾には overall のほうが自然です。

taken as a whole の taken を省く

「全体として捉えると」は taken as a whole が決まった形です。ひとかたまりで覚えましょう。

まとめ

  • 幅広い総合評価:overall
  • 部分をまとめて全体として見る:taken as a whole
  • 良し悪しを踏まえた最終結論:all in all
  • 全般的な傾向:generally

「総じて」は、材料を一つにまとめた最終的な見方です。まず overall を軸にし、分析なら taken as a whole、会話の締めなら all in all と使い分けましょう。

似た日本語の訳し分けは、判断・推量・印象のニュアンス表現まとめと、「日本語のニュアンス表現を英語で」総まとめから探せます。

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