
Suit yourself. は、「好きにすれば」「ご自由に」「あなたの好きなようにどうぞ」という意味の完成フレーズです。
ただし、いつでも親切な「どうぞ」になるわけではありません。相手がこちらの提案を受け入れないときに、「分かった。もう好きにすれば」と少しあきらめたり、突き放したりするニュアンスでよく使われます。声の調子と会話の流れが大切な表現です。
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Suit yourself.の意味は「好きにすれば」
Suit yourself. は、状況に応じて次のように訳せます。
- 好きにすれば
- ご自由にどうぞ
- あなたの好きなようにして
- もう勝手にして
A: I don’t want to come with you.
B: Suit yourself.A:一緒に行きたくない。
B:好きにすれば。
Bは相手に選択を任せていますが、「残念だけど仕方ない」「これ以上は説得しない」という気持ちも含まれています。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜsuitで「好きにすれば」になる?
suit には、服の「スーツ」だけでなく、動詞で「人に合う・人に都合がよい」という意味があります。
Friday suits me.
金曜日なら私に都合がいいです。
yourself は「あなた自身」。Suit yourself. は、直訳すると「あなた自身に合うようにしなさい」です。そこから、「自分に都合のよいようにすれば」「好きなようにすれば」という決まり文句になっています。
発音はおおよそ「スート ユアセルフ」。suit は /suːt/ で、最初の音は「スイート」ではなく、長めの「スー」に近い音です。
Suit yourself.を使う3つの場面
相手が誘いや提案を断ったとき
A: You should try this cake. It’s delicious.
B: No, thanks.
A: Suit yourself.A:このケーキを食べてみて。おいしいよ。
B:いや、結構。
A:まあ、好きにすれば。
「食べないならそれでいいよ」という軽いあきらめです。親しい相手との小さな選択なら、深刻なけんかにはならないこともあります。
忠告を聞かない相手を突き放すとき
A: I’m going to drive even though I’m exhausted.
B: I told you it’s dangerous. But suit yourself.A:疲れ切っているけど運転するよ。
B:危ないって言ったよ。まあ、もう好きにすれば。
この用法では、いら立ちや「結果について私は知らないよ」という距離が出ます。仕事相手や目上の人に使うと失礼になりやすいので注意しましょう。
相手の小さな好みを認めるとき
A: Can I sit by the window?
B: Sure. Suit yourself.A:窓側に座ってもいい?
B:もちろん。好きなところにどうぞ。
Sure. や笑顔を添えると、突き放すよりも「自分に合うようにどうぞ」という柔らかい許可になります。ただし、この意味なら Make yourself comfortable. や Sit wherever you like. のほうが誤解されにくい場合もあります。

失礼?声の調子で変わるニュアンス
- 笑顔+軽い声:ご自由に・好きなほうを選んで
- ため息+平坦な声:分かった、好きにすれば
- 強い声+会話を切る:もう勝手にして
単独で短く言うほど、冷たく聞こえる可能性があります。好意的に選択を任せたいなら、It’s up to you. や Choose whichever you prefer. のほうが安全です。
Suit yourself.への自然な返し方
穏やかな場面なら、お礼や自分の選択を伝えれば十分です。
- Thanks, I will.(ありがとう、そうするよ)
- Okay, I think I’ll stay home.(分かった、家にいることにするよ)
- I appreciate that.(そう言ってもらえてありがたいです)
相手がいら立っている場合、言い返すよりも I understand.(分かったよ)や Let’s talk later.(あとで話そう)で会話を落ち着かせるほうが自然です。
似た表現との違い
It’s up to you.:決めるのはあなた
It’s up to you. は、決定権を相手に渡す中立的な表現です。Suit yourself.よりも柔らかく、予定や選択肢について普通に「あなたに任せる」と言えます。
- It’s up to you.:あなたが決めていいよ
- Suit yourself.:好きにすれば。私はもう口を出さない
Do as you please.:お好きなように
Do as you please. は「あなたが望むとおりにしなさい」。丁寧そうに見えても、状況によっては距離のある「勝手になさい」になります。Suit yourself.と近いですが、やや改まった響きがあります。
You do you.:あなたらしくやればいい
You do you. は「周囲を気にせず、あなたらしくやればいい」という励ましにも、「まあ、あなたは好きにすれば」という皮肉にもなります。Suit yourself.は、相手がこちらの提案と違う選択をした直後の返答として特に自然です。
Whatever.:どうでもいい
Whatever. は、投げやりに「どうでもいい」「はいはい」と会話を切る表現です。Suit yourself.には「あなた自身で選べば」という意味が残りますが、Whatever.は相手の話そのものへの関心がないように響きます。
よくある間違い
Suit to yourself.にしない
この決まり文句にはtoを入れません。
- ○ Suit yourself.
- × Suit to yourself.
初対面や接客で気軽に使わない
日本語の「ご自由にどうぞ」だけを見て、店員がお客様にSuit yourself.と言うと、そっけなく聞こえることがあります。接客なら Please feel free to look around.(どうぞご自由にご覧ください)など、何をしてよいのか具体的に伝えましょう。
この表現を知らなかったら?簡単な英語で言い換える
Suit yourself.が思い出せなくても、基本語で「あなたが決めてよい」「私は止めない」と伝えられます。
- It’s your choice.(あなたの選択です)
- You can decide.(あなたが決めていいよ)
- Do what you want.(好きなことをして)
- Choose what you like.(好きなものを選んで)
- I won’t stop you.(私は止めないよ)
- Okay. That’s fine.(分かった。それでいいよ)
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
Suit yourself. は「好きにすれば・ご自由に」という意味です。相手の選択を認める一方で、「私はもう説得しない」「あとはあなた次第」というあきらめやいら立ちを含みやすい表現です。
中立的に決定を任せるならIt’s up to you.の意味・使い方、相手らしさを認めるならYou do you.の意味・使い方、やや改まった「お好きなように」はas you pleaseの意味・使い方も確認してみてください。ほかの表現は英熟語・定型表現の意味・使い方一覧にまとめています。











