
仕事で新しい手順を教わるとき、旅行先で施設の流れを案内してもらうとき、「一つずつ説明してもらえますか?」を英語でどう言えばよいか迷いませんか。そんな場面で使えるのがtake someone through somethingです。
Contents
take someone throughの意味は「順を追って案内・説明する」
take someone through somethingは、「人に手順や内容を最初から最後まで順を追って説明する」「人を一連の流れに沿って案内する」という意味です。
Can you take me through the process?
その手順を一つずつ説明してもらえますか?
単に情報を伝えるだけでなく、相手をスタート地点からゴールまで連れていく感覚があります。仕事の手順、報告書、選択肢、予定、システムの使い方など、順序や全体像がある内容と特に相性がよい表現です。
しゅみすけ(大山俊輔)
take+throughから意味の仕組みを理解しよう
takeの核には「何か・誰かをある場所や状態へ連れていく」という感覚があります。throughは「入口から中を通り、出口まで抜ける」動きを表します。
この2つが合わさると、「人を手順や内容の中へ入れ、最後まで連れていく」というイメージになります。そのため、日本語では文脈に応じて「順を追って説明する」「一通り見せる」「流れを案内する」と訳せます。
語順はtake+人+through+内容
基本語順は次の形です。
take + 人 + through + 手順・内容
She took me through the process.
彼女はその手順を一つずつ説明してくれました。
「説明される人」はtakeの直後に置きます。代名詞でも同じです。
- take me through the steps
- take you through the report
- take them through the options
take through me the processのように、throughの後ろへ人を置くことはできません。また、「内容だけを確認する」ならgo through the reportが自然ですが、「人に説明する」ならtake someone through the reportと人を入れます。
過去形・受動態
takeの過去形はtook、過去分詞はtakenです。
- He took us through the safety procedure.
彼は安全手順を私たちに順を追って説明しました。 - I was taken through the onboarding process.
私は入社時の手続きを一通り案内されました。 - She has taken the team through the new plan.
彼女はチームに新しい計画を一通り説明しました。

よく使われる文型とコロケーション
| 形 | 使う場面 | 例 |
|---|---|---|
| take 人 through the process | 一連の手順 | 申請・採用・購入など |
| take 人 through the steps | 具体的な段階 | 設定・操作・料理など |
| take 人 through the report | 資料の説明 | 会議・報告 |
| take 人 through the options | 選択肢の案内 | 契約・予約・購入 |
| take 人 through the timeline | 時系列の説明 | 企画・出来事 |
| take 人 through how … works | 仕組みの説明 | 製品・システム |
場面別の自然な例文
仕事
Let me take you through the main points of the proposal.
提案書の要点を順にご説明します。
Could you take us through last month’s figures?
先月の数字を順に説明していただけますか?
I’ll take the new staff through the system this afternoon.
今日の午後、新しいスタッフにシステムを一通り説明します。
日常・学習
Can you take me through the recipe one more time?
そのレシピをもう一度、順を追って教えてくれる?
The teacher took us through each stage of the experiment.
先生は実験の各段階を一つずつ説明してくれました。
旅行・サービス
The receptionist took me through the check-in procedure.
受付の人がチェックイン手続きを一通り案内してくれました。
First, I’ll take you through today’s schedule.
まず、本日の予定を順にご案内します。
walk through・talk through・go throughとの違い
take someone through
相手を内容の最初から最後まで案内することに焦点があります。説明、実演、画面を見せることなど、方法は限定しません。
walk someone through
walk someone throughも非常によく使われ、「一歩ずつ一緒に進む」感じがよりはっきりしています。操作方法や具体的な手順を丁寧に教える場面では、walk throughが特に自然です。
talk someone through
talk someone throughは、文字どおり話すことで順を追って助ける表現です。電話越しの説明や、緊張している相手への声かけにも向きます。
go through
go through somethingは、資料や項目を「一つずつ確認する」ことが中心です。
We went through the report.
私たちは報告書を一通り確認しました。
She took me through the report.
彼女は私に報告書を順に説明しました。
誰が内容を確認したのか、誰が誰に案内したのかを区別すると使いやすくなります。
日本人が間違えやすいポイント
explain meではなく、take me through
explainを使う場合は、explain the process to meのようにtoが必要です。explain me the processとは言いません。一方、takeではtake me through the processと人を直後に置けます。
物理的に「通り抜けさせる」意味もある
take someone throughは、説明だけでなく、実際に場所を通って案内する意味にもなります。
The guide took us through the old town.
ガイドは私たちを旧市街の中へ案内してくれました。
the processやthe stepsなら比喩的な説明、the tunnelやthe buildingなら物理的な案内になりやすく、後ろの名詞で判断できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
この句動詞が出てこなかったら?簡単な英語ならこう言える
take someone throughが出てこなくても、何をしてほしいかを中学英語で直接伝えれば大丈夫です。
- Can you explain each step?
各手順を説明してもらえますか? - Please show me how it works.
使い方を見せてください。 - Let’s look at the process from start to finish.
その手順を最初から最後まで見ていきましょう。 - What do I do first, and what comes next?
最初に何をして、その次は何をしますか?
「難しい一語へ置き換える」のではなく、each step、how it works、from start to finishのように、必要な情報をそのまま言葉にするのがコツです。「説明する」の基本的な使い分けは、explain・describe・clarifyの違いも参考にしてください。
まとめ
take someone through somethingは、「人を手順や内容の最初から最後まで連れていく」イメージから、「順を追って案内・説明する」を表します。
- 基本語順はtake+人+through+内容
- 過去形はtook、過去分詞はtaken
- process、steps、report、options、timelineなどとよく使う
- walk throughは一歩ずつ実践的、talk throughは言葉による案内を強調
- 出てこなければCan you explain each step?で伝えられる
まずは仕事で使いやすいLet me take you through the process.を、自分の業務に置き換えて声に出してみましょう。
takeを使った表現をまとめて比較したい方は、takeを使った句動詞の意味・使い方一覧もあわせてご覧ください。









