
this way は、道案内の「こちらへ」だけでなく、「このように」「この方法で」という意味でもよく使われます。短い表現ですが、動詞の後ろにそのまま置く形と、in this way にする形では、自然に聞こえる場面が少し異なります。
この記事では、this と way の感覚から意味をつかみ、日常会話での使い方、in this way・that way・like this との違いまで、自然な例文で整理します。
Contents
this wayの基本的な意味は「こちらへ」「このように」
way の中心には「道・進む方向・やり方」というイメージがあります。そこに、話し手の近くにあるものを指す this が付くため、this way は次の3つに広がります。
- 方向:こちらへ、この方向へ
- 方法:このように、このやり方で
- 状態:こんなふうに、このままの状態で
Come this way.
こちらへどうぞ。
Try holding the phone this way.
スマホをこんなふうに持ってみて。
I feel better this way.
このほうが気分が楽です。
しゅみすけ(大山俊輔)
方向を示すthis way:「こちらへ」
人を案内するときの this way は、話し手が示す方向へ相手を導く表現です。ホテル、レストラン、オフィスなどでよく聞きます。
This way, please.
こちらへどうぞ。
The meeting room is this way.
会議室はこちらです。
Are we going the right way? — Yes, keep coming this way.
道は合っていますか?― はい、そのままこちらへ来てください。
Which way is the station? — This way.
駅はどちらですか?― こちらです。
to this way とは通常言いません。this way 自体が「この方向へ」という副詞的な働きをするため、Come this way. のように前置詞なしで置きます。
方法を示すthis way:「このように」
相手の目の前で動作を見せながら「こうして」と言うときも this way が自然です。方法を説明する文脈では、動詞の後ろに置くことが多くあります。
Fold the paper this way.
紙をこのように折ってください。
If you cut it this way, it will cook faster.
こう切れば、早く火が通ります。
Why did you arrange the chairs this way?
なぜ椅子をこんなふうに並べたのですか?
Can I pay this way?
この方法で支払えますか?
this wayとin this wayの違い

どちらも「このように」と訳せますが、会話では this way のほうが短く自然なことが多く、in this way は方法や結果を論理的に説明するときに使われやすい表現です。
- this way:目の前の方向・動作・状態を直接示す。会話的
- in this way:前に述べた手順や方法を受け、「この方法によって」と説明する。やや文章的
Hold the knife this way.
ナイフはこう持ってください。
(実際の持ち方を見せる)
In this way, we can reduce unnecessary costs.
この方法によって、不要なコストを削減できます。
(前に述べた方法と結果をつなぐ)
ただし、境界は絶対ではありません。Do it this way. も Do it in this way. も文法的には可能ですが、日常会話なら前者のほうがすっきりします。
that way・like thisとの違い
that way:「あちらへ」「そのように」
that は話し手から離れた方向や、相手がしたこと・すでに話題になった方法を指します。
The exit is that way.
出口はあちらです。
Don’t talk to yourself that way.
自分にそんな言い方をしないで。
like this:「こんな感じで」
like this は「これに似た形で」という比較の感覚があります。実演しながら説明するときは this way と置き換えられることも多いですが、like this は見た目や動作のまねに焦点が当たりやすい表現です。
Click the icon like this.
こんな感じでアイコンをクリックして。
Click the icon this way.
このやり方でアイコンをクリックして。
より抽象的に「ある意味では」と言いたい場合は、in a senseの意味とin a wayとの違いも参考になります。
よく使う形と語順
- come / go / walk + this way:こちらへ来る・行く・歩く
- do / make / hold + 目的語 + this way:目的語をこのように扱う
- be + better / easier / safer + this way:このほうがよい・簡単・安全だ
- this way, S + V:こうすれば〜だ
Let’s go this way to avoid the crowd.
混雑を避けるため、こちらの道を行きましょう。
It’s easier this way.
このやり方のほうが簡単です。
This way, everyone can see the screen.
こうすれば、全員が画面を見られます。
日本人が間違えやすいポイント
「こちらへ」にtoを付けない
× Please come to this way.
○ Please come this way.
こちらへお越しください。
this wayとthis is the wayを混同しない
this way は「こちらへ・このように」という方向や方法です。一方、This is the way … は「これが〜する方法です」という文になります。
This is the way I make coffee.
これが私のコーヒーのいれ方です。
「この道」を表す場合は文脈に注意
this way は方向を示すことが多く、道路そのものを指すなら this road、通路なら this path のほうが明確です。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
- This way, please. → Please follow me.(私について来てください)
- Do it this way. → Do it like this.(こんなふうにしてください)
- It’s better this way. → This is better.(こちらのほうがよいです)
- In this way, we can save time. → This helps us save time.(これで時間を節約できます)
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
this way は「この方向・このやり方」という共通イメージから、「こちらへ」「このように」「このほうが」という意味になります。目の前で方向や動作を示す日常会話では this way、前に述べた方法と結果を論理的につなぐなら in this way が自然です。
まずは案内の This way, please. と、実演の Do it this way. をセットで覚えると、旅行でも仕事でもすぐに使えます。ほかの定型表現は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。









