
too … to …は、「〜すぎて…できない」を表す英語の構文です。
This suitcase is too heavy to carry.
このスーツケースは重すぎて運べません。
英文にはnotもcan’tもありません。それでも日本語では「できない」と訳すのが自然です。理由は、tooが単なる「とても」ではなく、「必要な限度を超えている」と伝える言葉だからです。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
too … to構文の基本的な意味
基本の形は次のとおりです。
主語+be動詞など+too+形容詞・副詞+to+動詞の原形
The coffee is too hot to drink.
そのコーヒーは熱すぎて飲めません。
She spoke too quietly for me to hear.
彼女はあまりに小さな声で話したので、私には聞こえませんでした。
We arrived too late to catch the last train.
到着が遅すぎて、終電に間に合いませんでした。
この構文は「絶対に不可能」と宣言するというより、ある性質や程度が限界を超えたため、その行動を実現できないという因果関係を短くまとめます。
否定語がないのに「できない」になる理由
tooには「必要・適切な程度を超えて」という意味があります。
- very heavy:とても重い。ただし、運べるかどうかは分からない
- too heavy:必要な限界より重い。文脈上、運ぶのに支障がある
The box is very heavy.
その箱はとても重いです。
The box is too heavy to lift.
その箱は重すぎて持ち上げられません。
2文目では「持ち上げる」という目標に対し、重さが許容範囲を超えています。つまり、too+形容詞の時点で「そのままでは都合が悪い」という評価が入り、後ろのto+動詞が「何をするには度が過ぎるのか」を示します。
too … to …の語順と作り方
tooの後ろには形容詞または副詞を置く
The room is too small to hold twenty people.
その部屋は狭すぎて20人は入れません。
He drove too fast to read the signs.
彼は速く運転しすぎて、標識を読めませんでした。
smallは部屋の状態を表す形容詞、fastは運転の仕方を表す副詞です。
toの後ろは動詞の原形
toの後ろに過去形やing形は置きません。
○ It is too dark to see.
暗すぎて見えません。
× It is too dark to seeing.
行動する人が違うときはfor+人を入れる
文の主語と、to以下の動作をする人が違う場合は、for+人をto不定詞の前に置けます。
This app is too complicated for my mother to use.
このアプリは複雑すぎて、母には使えません。
The shelf is too high for the children to reach.
その棚は高すぎて、子どもたちには手が届きません。
語順はtoo+形容詞+for+人+to+動詞です。日本語につられてfor+人を文末へ動かさないようにしましょう。
目的語が重なるときは繰り返さない
次の文では、主語のthe bagがcarryの対象でもあります。
○ The bag is too heavy to carry.
そのバッグは重すぎて運べません。
× The bag is too heavy to carry it.
すでに主語として示したものを、to以下でitとして繰り返す必要はありません。同様に、次の形も自然です。
- This book is too difficult to understand.
この本は難しすぎて理解できません。 - The dress is too expensive to buy.
そのワンピースは高すぎて買えません。 - The table is too large to move alone.
そのテーブルは大きすぎて、一人では動かせません。
日常会話・仕事で使える自然な例文
買い物・旅行
- These shoes are too tight to wear all day.
この靴はきつすぎて、一日中は履けません。 - My suitcase is too full to close.
スーツケースがいっぱいすぎて閉まりません。 - It is too late to change our reservation.
予約を変更するには遅すぎます。
仕事
- The file is too large to send by email.
そのファイルは大きすぎてメールでは送れません。 - The instructions were too vague to follow.
指示が曖昧すぎて従えませんでした。 - We are too busy to start another project this week.
今週は忙しすぎて、別のプロジェクトを始められません。
恋愛・人間関係
- I was too nervous to call him.
緊張しすぎて彼に電話できませんでした。 - She was too upset to talk about it.
彼女は動揺しすぎて、そのことを話せませんでした。 - It is never too late to apologize.
謝るのに遅すぎるということはありません。
too … to …とenough toの違い

too … to …は限界を超えて「できない」、enough toは必要な程度に届いて「できる」を表します。
| 構文 | 語順 | 中心の意味 |
|---|---|---|
| too … to … | too+形容詞・副詞+to+動詞 | 度が過ぎて実現できない |
| enough to | 形容詞・副詞+enough+to+動詞 | 必要な程度に達して実現できる |
The bag is too heavy to carry.
そのバッグは重すぎて運べません。
The bag is light enough to carry.
そのバッグは運べるほど軽いです。
特に注意したいのは語順です。tooは形容詞の前、enoughは形容詞の後ろに置きます。
○ too heavy
○ light enough
so … that構文への言い換え
too … to …は、so+形容詞・副詞+that+主語+cannot/could notで言い換えられます。
The coffee is too hot to drink.
そのコーヒーは熱すぎて飲めません。
The coffee is so hot that I can’t drink it.
そのコーヒーはとても熱いので、私は飲めません。
too … to …は短くまとまり、誰ができないかが文脈から明らかなときに便利です。so … thatでは主語と否定を明示できるため、状況を具体的に説明しやすくなります。詳しい語順はso … that構文の意味と使い方で確認できます。
too … to …が必ずしも否定的でないケース
定番のtoo … to …は否定的な結果を表しますが、会話ではtoo happy to、too pleased toなどが「とてもうれしくて喜んで〜する」に近い意味になることがあります。
I’m only too happy to help.
喜んでお手伝いします。
このonly tooは「この上なく・非常に」という慣用的な強調です。基本構文を学ぶ段階では、まず「限度を超えて、その結果できない」という中心用法を押さえれば十分です。
日本人が間違えやすいポイント
veryとtooを同じ意味で使わない
veryは程度が大きいことを述べますが、tooは「必要以上で困る」という判断を含みます。
The hotel is very expensive.
そのホテルはとても高いです。
The hotel is too expensive for us to stay at.
そのホテルは高すぎて、私たちには泊まれません。
tooの強さを少し和らげたい場合は、a little tooの意味と使い方も役立ちます。
toの後ろにcan’tを置かない
× It is too heavy to can’t lift.
○ It is too heavy to lift.
「できない」という意味はtooにすでに含まれています。toの後ろは動詞の原形だけで十分です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
too … to …をすぐに作れないときは、短い2文やbecauseを使いましょう。
The bag is very heavy. I can’t carry it.
そのバッグはとても重いです。運べません。
I can’t carry the bag because it is very heavy.
とても重いので、そのバッグを運べません。
I was very tired, so I couldn’t cook.
とても疲れていたので、料理できませんでした。
構文を正確に思い出すことより、状態+できないことを分けて伝えるほうが会話では実用的です。
まとめ
too … to …は、「〜すぎて…できない」を表します。
- 基本語順はtoo+形容詞・副詞+to+動詞の原形
- tooは「必要な限度を超えている」という意味
- 動作する人を示すならfor+人+to+動詞
- 主語がto以下の目的語でもある場合、itを繰り返さない
- enough toは必要な程度に届いて「できる」
- so … that+否定文でも言い換えられる
This bag is too heavy to carry.
このバッグは重すぎて運べません。
I was too nervous to speak.
緊張しすぎて話せませんでした。
The file is too large to send by email.
そのファイルは大きすぎてメールでは送れません。
まずは身近なtoo tired to cookやtoo busy to goから使ってみましょう。ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。









