
I want this fixed by Friday. と言われたら、どんな意味か分かりますか?
want A done は「Aを〜してほしい」「Aが〜された状態になってほしい」を表す語順です。want A to do と形が似ていますが、Aが動作を「する側」なのか「される側」なのかが違います。
この記事では、want+目的語+過去分詞の意味、なぜ受け身の意味になるのか、自然な例文、美容院や仕事での使い方、want A to do・want to have A doneとの違いまで分かりやすく解説します。
Contents
want A doneの基本的な意味
want A done の基本は、次の意味です。
- Aを〜してほしい
- Aが〜された状態になることを望む
形は want+A(目的語)+過去分詞 です。
I want this report finished today.
この報告書を今日中に仕上げてほしい。
We want the room cleaned before the guests arrive.
お客さんが来る前に、その部屋を掃除しておいてほしい。
She wants her hair cut short.
彼女は髪を短く切ってほしいと思っています。
ここで大事なのは、Aが動作をするのではなく、Aが動作を受けることです。報告書は「仕上げられる側」、部屋は「掃除される側」、髪は「切られる側」です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜwant A doneで受け身の意味になる?
過去分詞には、「〜された」という受け身や、「〜し終わった」という完了した状態を表す働きがあります。
this fixed なら「これが修理された状態」、the door painted なら「ドアが塗られた状態」です。wantはその状態を望むので、全体で「これを直してほしい」「ドアを塗ってほしい」という意味になります。
次のように考えると、語順が見えやすくなります。
- want:望む
- A:その状態になるもの
- done:Aに望む「〜された状態」
I want the package delivered by noon.
その荷物を正午までに届けてほしい。
荷物自身が届けるのではありません。荷物は「届けられる側」なので、delivered が使われます。
want A doneとwant A to doの違い
2つの違いは、Aがする側か、される側かです。

want A done:Aが「される側」
I want this fixed.
これを直してほしい。
this は修理を受けるものです。修理する人は、この文では指定していません。
want A to do:Aが「する側」
I want you to fix this.
あなたにこれを直してほしい。
you が修理する人です。誰に行動してほしいのかを伝えたいときは want A to do が合います。
want A to doの意味・語順とwant toとの違いも、あわせて確認してみてください。
会話でよく使う形と例文
仕事:期限までに完成してほしい
I want the slides updated before the meeting.
会議までにスライドを更新してほしい。
The client wants the contract signed today.
クライアントは今日中に契約書へ署名してほしいと考えています。
Do you want this printed in color?
これはカラーで印刷してほしいですか?
家庭・暮らし:直す、片づける
I want the kitchen cleaned before dinner.
夕食までにキッチンをきれいにしてほしい。
We want that broken shelf removed.
私たちは、あの壊れた棚を撤去してほしいと思っています。
He wants the TV mounted on the wall.
彼はテレビを壁に取り付けてほしいと思っています。
サービス:髪や車を希望の状態にする
How do you want your hair cut?
髪はどのように切ってほしいですか?
I want my car checked before the trip.
旅行前に車を点検してほしいです。
She wants the dress shortened a little.
彼女はそのドレスの丈を少し短くしてほしいと思っています。
否定形:してほしくない
I don’t want this shared with anyone.
これは誰にも共有してほしくありません。
We don’t want the old photos thrown away.
古い写真は捨ててほしくありません。
否定では「Aが〜される状態を望まない」、つまり「Aを〜してほしくない」という意味になります。
want A doneとhave/get A doneの違い
want A done は「Aが〜された状態になってほしい」という希望を表します。一方、have/get A done は、誰かに依頼して実際にそのサービスを受ける、手配するという意味でよく使います。
I want my hair cut short.
髪を短く切ってほしい。
I’m going to have my hair cut tomorrow.
明日、髪を切ってもらいます。
前者は希望する仕上がり、後者は美容院などで切ってもらう予定に焦点があります。実際の予定を自然に伝えるなら、haveのほか、会話では get my hair cut もよく使われます。
使役の形はhave something doneの意味と語順で詳しく解説しています。
want A to be doneとの違い
want A to be done も、基本的には「Aが〜されることを望む」です。to be があるため受け身の構造がはっきりし、やや説明的に聞こえます。
We want the work to be completed by Monday.
私たちは、その作業が月曜日までに完了することを望んでいます。
We want the work completed by Monday.
私たちは、その作業を月曜日までに完了してほしいと思っています。
どちらも自然ですが、後者の want the work completed は簡潔で、望む完成状態を直接示します。
日本人が間違えやすいポイント
I want to cut my hairは「自分で切る」可能性がある
I want to cut my hair. は文法的には「私は自分の髪を切りたい」です。自分で切る意味にも取れます。
美容院で切ってもらいたいなら、次が明確です。
- I want my hair cut.:髪を切ってほしい
- I want to get my hair cut.:髪を切ってもらいたい
する人をAに置くならto doを使う
× I want you fixed this.
○ I want you to fix this.
あなたにこれを直してほしい。
you が行動する人なら、過去分詞ではなく to+動詞の原形を使います。
強い言い方になることがある
I want this done now. は「これを今すぐ終わらせてほしい」という強い要求に聞こえることがあります。職場などで柔らかく頼むなら、次のように言えます。
Could you have this ready by noon?
これを正午までに用意していただけますか?
I’d like to have this fixed, please.
これを修理していただきたいのですが。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
この語順がすぐに出てこなくても、簡単な英語で十分に伝えられます。
- I want this fixed. → Please fix this.(これを直してください)
- I want the room cleaned. → Please clean the room.(部屋を掃除してください)
- I want my car checked. → Can you check my car?(車を点検してもらえますか?)
- I don’t want this shared. → Please don’t share this.(これは共有しないでください)
また、物が「〜する必要がある」と状態を述べたい場合は、need doingの意味と受け身の使い方も役立ちます。
まとめ:Aが「される側」ならwant A done
want A done は「Aを〜してほしい」「Aが〜された状態になってほしい」という表現です。
- 語順は want+A+過去分詞
- Aは動作をされる側
- 誰がするかより、望む完成状態に焦点がある
- want A to doではAが動作をする側
- サービスの手配には have/get A done もよく使う
まずは I want this fixed. と I want you to fix this. を対にして練習すると、語順の違いが自然に身につきます。
ほかの定型表現も知りたい方は、英熟語・定型表現のまとめをご覧ください。









